2011年7月11日月曜日

サッキータイム ~MMK設立準備会~

7月8日(金)

玉野市の築港商店街再活性化のために、若手クリエーター移住計画を推進する「うのずくり実行委員会」が立ち上がり、その支援組織としてNPO法人を設立することとしていることは既にこのBLOGで紹介した。
先日の説明会で、その設立総会を8月4日(木)18:00から開催することも公報し、いよいよ設立に向けた準備を本格化させる必要がある。そこで、その準備会を先週金曜日に開催した。
準備会の名称は、MMK設立準備会。
NPO法人の名称は、「みなと・まちづくり機構たまの」と決めている。みなとのM、まちづくりのM、機構のK。「MMK」とは、これら三つの頭文字からとったものである。
又、「うのずくり実行委員会の実行委員長・森美樹さんもMMKだよね。」ということから、MMKは不動の略称(ニックネーム)に決定した。
英語名を“Port & Community Development Organization TAMANO”としており、PCDOTという略称も考えたが、やはりMMKの方が語呂もいいし、準備会参加メンバーの中では圧倒的な人気だった。
昔、MMKは“もててもてて困る”の省略語として使っていたことがあるが、今でもその意味はあるのかどうか・・・?

さて、話を戻すが、この会議に設立総会に提出する最も大事な二つの資料、「定款」と「設立趣旨書」の原案を提出した。若干字句の修正の指摘があったが、ほぼ原案通り採択された。以下、設立趣旨書の原案を紹介する。
これを読めば、どのような経緯でNPO法人を立ち上げるに至ったのか、どのような目的や趣旨を持っているのかがよく分かる。地区の方やまちづくりに興味をお持ちの方には、是非このNPO法人に入会して頂きたいものである。

「設立趣旨書

1 趣 旨
(1) 目 的・・・この法人は、不特定多数の個人又は団体に対して、宇野港域を中心とした地域に関係する人々及び地域に新たに移住してくる様々な世代・ジャンルの人々が連携し、魅力ある中心市街地の形成及び活力向上を図る活動を行い、地域の人口増、店舗増、交流増を実現し、もって玉野市の発展という公益の増進に寄与することを目的としています。
(2) 趣 旨・・・近隣型×駅前型商店街の典型である築港商店街では、車社会への対応の遅れ、既存商店の大規模ショッピングモールへのシフト、少子高齢化による商店街の空洞化などにより、商店街自身の購買力が低下しました。つまり、商店街の必要性が低下、衰退するに至りました。商店街では、その解決のためにこれまで商店街の再活性化を目的として大小幾つかの事業が計画されましたが、根本的な解決策を見出すことはできませんでした。
私たちは、上記のような現状に鑑み、築港商店街を再度活力ある商店街として振興するのであれば、先ずは築港商店街そのものの購買人口の増加が必須と考えました。この購買人口となる定住移住者を全国或いは全世界から築港商店街に向かわせることが対策の最重要課題と位置づけ、「若手クリエイティブカップル移住プロジェクト」を推進することとしました。
今まさに玉野市及び商工会議所などが中心となった「中心市街地活性化協議会」において、宇野築港地区における商店街再活性化が叫ばれる中、このプロジェクトの成功が玉野市の将来を左右するといっても過言ではないと考えています。
そういった大きな意義と使命を担って、このプロジェクトを強力に支援・推進する組織として、新たな非営利活動法人を立ち上げようとするものであります。
(3) 法人設立の理由・・・今回計画は、土木工事などの再開発主体でなく、コミュニティ作りを中心とした再活性主体で考えています。そのため、大規模な予算、工事、法令改正は必要としません。「コンセプトと人」をインセンティブに移住者を呼び、育て、人が街を作り、育てるという、成長サイクルを街の中に抱えるための比較的地味で遅効性のシンプルなプロジェクトです。そのために、成果を少し長い目で見ていただくように、地元の理解と協力が欠かせません。行政、協力願いたい地元企業などに理解をいただいた後に、地元の皆様に説明会を開き、ゆっくりと浸透し、地域に根差した活動にして行きます。
この計画を実行に移すグループは、『うのずくり』に関わる人達が集まり、移住者も含め、町のみんなで話し、無理のないようにゆっくりでも着実に実行する実働部隊である「うのずくり実行委員会」(森美樹実行委員長)です。そして、この「うのずくり実行委員会」を支援する組織として、NPO法人を立ち上げることとしました。その理由の主なものは、次の通りです。
①『うのずくり』という地域の大きな目標を達成するには、財政的支援が欠かせないこと。
②会員や賛同者などとの入出金用銀行口座開設のために、法人格が必要であること。
③会計書類の作成や書類の閲覧等、特定非営利活動促進法に定められた法人運営や情報公開を行うことによって、組織を固め社会的信用を得ることができること。
④法人の趣旨に賛同していただける、個人や団体の協力を得て健全な発展を期すためには、営利を目的とする会社法人よりも特定非営利活動法人として活動する方が有効であると考えたこと。

2 申請に至るまでの経過
(1) 「アート部会」の立上げ
平成22年4月、中心市街地活性化協議会の中に、アートを活かした美しいまちづくりのあり方とその実現の方策について議論し、それらを具体的な活動に結びつけることによって、玉野市中心市街地における活性化と賑わい創出に資する活動を行うことを目的とした「アート部会」が発足しました。アート部会では、宇野・築港地区でのアート活動やアート作品の常設展示、情報の共有化、交流の促進などを積極的に行い、以下に示すような中心市街地における活性化と賑わい創出を図ることを活動目標としました。
① 宇野と直島とが一体となったアートゾーンを形成し、直島を訪れた観光客の多くが、宇野港界隈も散策するような魅力的なアートタウンを形成すること。
② 地域住民、観光客、アーティストが相互に交流し、新たなコミュニティの輪を拡げるとともに、マネーフローも生まれるようなアートを機軸とした賑わいゾーンを構築すること。
(2) 商店街再活性化策の提案
平成23年1月開催の第9回アート部会において、森岡部会員から提案された商店街再生計画「宇野商店街の将来的な再活性を目指す為のリノベーション実行スタッフ確保計画素案」が満場一致で採択されました。本計画の骨子は、
① 商店街活性化のために、先ずは商店街への住人増加に特化。
② 若手(20代後半乃至30代前半)クリエイティブカップル移住計画を発動。
③ 移住計画の「よそ者受入れ」を運営する専属スタッフを設置。
するというものでした。
(3) 「うのずくり実行委員会」及び活動拠点の設置
平成23年4月、上記提案を受けて、広島出身のガラス作家・森美樹さんを実行委員長とする「うのずくり実行委員会」が立ち上がりました。同年6月には、築港商店街に実行委員会の活動拠点兼店舗となる第1号店に実行委員長・森美樹さんが入居、本計画実現のために本格的な活動を開始することとなりました。
(4)NPO法人設立総会の開催
平成23年8月、まちづくりの実働部隊である「うのずくり実行委員会」を支援し、築港商店街を中心とした中心市街地の活性化を目的とする「特定非営利活動法人 みなと・まちづくり機構たまの」を発足すべく設立総会を開催、提出された定款その他必要書類を満場一致で可決承認、正式な申請手続きに入るに至りました。

           平成23年8月4日
           特定非営利活動法人 みなと・まちづくり機構たまの
               設立(代表)者 住所 玉野市○○ △△番地    
               氏名 ○○○○  ㊞

8月4日の設立総会に向けて、10人以上の正会員、3人以上10人以下の理事、1人以上の監事を選任する必要があり、その特定を急ぐ必要がある。又、23&24年度の事業計画、事業予算書をこれから作らねばならない。
以上、MMK設立準備会の現状報告である。

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