2003年に「玉野みなと芸術フェスタ」を開催して以来、今年丸10年が過ぎた。
そこで、この10年の歩みを写真と資料で振り返る「芸術フェスタ10年の歩み展」を、3月15-16の2日間、玉野市文化会館バウハウスで開催した。
玉野市の文化・芸術振興のためにと思って取り組んできたが、果たして少しは人の役に立ったのかどうか?人の心に火を点けることができたのかどうか?投資した資源に見合う成果が得られたのかどうか?
展示会終了後、スタッフの数人からサプライズの手作りトロフィーを受賞頂いたことを考えると、やったことが決して無駄ではなかったのだろうと、深い感動を覚えた。
この10年間、色々あったが、 サッキー自身はやって良かったと思っている。
観客や参加者に楽しんでいただくことは最も大事なことではあるが、自分自身や取組むスタッフの皆が楽しめることでないとやった意味がないのだと思う。
そんな意味から言うと、先ずは意味あることの一つはクリアしたのかもしれない。
さて、このブログの読者の方に、「芸術フェスタ10年の歩みっていったい何?」と言うのがあるだろうから、ここで展覧会の挨拶文を紹介することで、概要を掴んでいただきたいと思う。
「玉野みなと芸術フェスタ」は、人流港として大規模に整備されつつあった宇野港を、芸術の力で賑わいのある港にして全国に情報発信することを願って、2003年に始まりました。今では、玉野の秋を彩るアートイベントとして市民の皆様方に喜んでいただいておりますが、今年で丁度10年を迎えることができました。
これひとえに、多くの皆様方の温かいお支えとお力添えがあればこそでございます。先ずもって深く感謝申し上げます。
そこで、この10年間の活動の記録、写真、作品などを展示、ご紹介し、芸術フェスタのこれまでの活動の成果などを市民の皆様にご覧いただき、ご意見・ご感想を賜ればありがたく、「芸術フェスタ10年の歩み展」を開催することとしました。
初年度に取り組んだ「縄アートリンクプロジェクト」は、大変な労力を要する芸術活動ではありましたが、何とか目標を達成することができました。この時の活動が支えとなって、その後の活動が続いているといっても過言ではないと存じます。
その後、実行委員会では、2004-2006年の3年間、その趣旨に沿った形で宇野港がロマン溢れる芸術港となることを願い、賑わい創出を図る活動を行って参りました。さらに5年目の2007年、芸術フェスタは宇野港から離れ、塩の町・山田に場所を移し、明治の建物の再生と現代アートへの活用を図りました。この年からがアートの本質に向けた活動の始まりだったのであろうと思います。2009年に宇野港が築100年を迎えたことから、宇野港域でも開催し2011年まで2会場で開催してきました。山田での活動が5年続き一区切りをつけたこともあって、2012年からは、再び宇野港域だけの活動を進めることとなりました。
アートは難しいではなく、アートは楽しい。人と人とがつながる活動。私たちは、そのようなアート本来が持つ有用性に向けた活動、やって楽しい、見て面白い、聞いて感動できる、と思えるような活動。それが芸術フェスタの今後進むべき活動なのではないかと思います。
僅か2日間の展覧会ではありますが、是非この機会に楽しいアートのある町・玉野のことを思い巡らしながら、10年の歩み展をご覧いただければ幸いでございます。
平成25年3月15日
玉野みなと芸術フェスタ実行委員会
実行委員長 斉藤 章夫
16日(土)には、実行委員会を開き、10年の歩みについて報告するとともに、今年の計画についても説明した。ここで、今年の計画の大見出しを紹介する。詳しいことは追々、このブログかFBで紹介してゆきたい。
《2013年度テーマ》 楽しい町 魅力ある街へ ~新たな10年に向けて~
●基本方針
◇ 質の高いアートを追求
◇ 市民とともに楽しめるアートイベント
◇ アートが楽しい魅力ある街を
●計画イベント(案)
◇ Classic Festa in UNOⅡ(DUO concert & Joint concert)
◇ タマノクルーズⅥ「たまの西海道」(玉野市西部の歴史・文化を学ぶ)
◇ 軒先計画Ⅲ(クリエイターの作品展示)
◇ しおさと狂言まつりⅡ(狂言を通して製塩の歴史を楽しく学ぶ)
◇ 南北楽観主義 -せとうち-Ⅱ(宇野と高松を結ぶ交流企画展)
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