2012年2月17日金曜日

「玉野みなと芸術フェスタ2012企画検討会」(第2回)

2月8日

今回から、新たなメンバーとして小坂さんに参加いただくこととなった。
これまでも、狂言の宇野公演を行ったときの司会などでご活躍いただいた方だが、アイディア豊かな方なので、企画段階から参加いただけると、芸フェスの内容がよりレベルアップすることだろう。
議論の概要を以下に報告する。

1.報告事項
(1) ずくりワークショップ
 a. 趣旨:新しい文化を地域に根付かせている方々をお招きし、夫々の先達の経験を手本としてこの地域内に共有すること。さらにその方々及び参加者同士の横断的交流を図ること。
 b. 手段・目標:講演会ではなくワークショップを行うことで、カルチャークリエイティブな事例を知りそこでの問題に向き合い、繰り返し体験することで柔軟な思考を手に入れこの地域に反映すること。
 c. 開催:2カ月おきに年6回、第1回を3/2(金)18:30~21:00、仏生山温泉/岡昇平氏(1,500円)。
2回目以降も、魅力的な先達を招聘予定。

(2) 北川フラム氏打合せ
 a. 日程:2/2(木)、市と北川氏の会議に森&清水が参加。
 b. 打合せ概要:
 (a) 主たる打合せ内容は、瀬戸内国際芸術祭2013に対する玉野市の体制について。
 (b) 北川氏の狙い:作品展示より、地域がどう変わるか、どう交流できるかに重きを置くこと。
 (c) 芸フェスの取組説明と反応:北川氏は、芸フェスの話より狂言の話に食いついてきた。国際芸術祭にとっては地元作家の展覧会より狂言の方が効果的か。

(3) 近く開催予定のイベント紹介
 a. 野﨑家のお雛様展:1/31~4/1於野﨑家旧宅(500円)
 b. 野﨑家コレクション:2/24~4/8於岡山県立美術館(無料)
 c. 香川県文化芸術新人賞受賞作家展:2/18~3/4於香川県立ミュージアム(無料)
 d. 講演会「不幸になるものの考え方」:3/3(土)13:30~於玉野産業会館3F(講師/土屋賢二)(無料)
 e. 第3回瀬戸内海フォーラム:3/3(土)13:00~15:00(講師/国交省港湾局長・山縣宣彦氏、瀬戸芸総合ディレクター・北川フラム氏)、事前の参加申込必要(無料)。

(4) 芸フェス2011参加者概数(資料配付)
 a. イベント参加者数:1,040、スタッフ数:828人、合計:1,868人

2.助成申請&年間スケジュール
(1) AAF応募:
 a. 応募概要:主催「玉野しおさい狂言会(旧狂言講座)」、企画名「塩の里の狂言風土記」で応募。
共催/芸フェス実行委&田賀屋狂言会、後援/スマイルネット玉情協ほか。
 b. 開催場所:
   会場1/牛窓を第1候補として「塩」をキーワードとした狂言公演を開催。
   会場2/山田専売局庁舎にて狂言ワークショップを実施で計画の方向。
 c. 日程:AAF開催期間6/16~10/14の間で開催。第1候補9/29~30とする。
 d. 検討事項:候補となる場所での実現性について、3月頃までにリサーチを行う。

(2) 福武教育文化振興財団(資料配付):
 a. 応募概要:地域文化創造部門として、アート/アーティスト交流プログラム「南北楽観主義-せとうち-」をテーマに、南北合同作品展、シンポジウム、瀬戸内文化の調査、瀬戸内楽観クルーズを実施し、南北相互の交流の活発化と活動のレベルアップを期待することとして応募。
 b. 開催時期&内容に対する意見:
 (a) 開催時期:原案11月上旬に対するコメントは下記。
 ・ 問題点:「岡山芸術回廊」(※)の会期が11/3~12/2であり、南北楽観主義を11/上に開催するのは困難。又、10月以前はAAFがあり、これも難しい。
 (※)「岡山芸術回廊」・・・県主催の芸術イベントで主会場は後楽園。サテライト会場として玉野地区で開催。玉野地区会場の計画をうのずくり実行委員会が行い、窓口を山田が担当している。
 ・ 解決策:年明け開催で計画する。⇒宇野展1/12~20、高松展1/26~2/3で調整する。
 (b) アーティスト・イン・レジデンス:
 ・ 上記芸術回廊の一環として、アーティスト・イン・レジデンス(ドイツ作家の滞在制作)が10/中~12/3の期間で計画されている。⇒制作場所として文化会館会議室を候補の一つとしたい意向。
 ・ 上記開催の詳細については、今後要調整。
 (c) 瀬戸内楽観クルーズ:
 ・ アートを対象としたクルーズでは、乗船客を見込めないのではないか。昨年のクルーズは、進水式と言う目玉があって乗船客を確保できたと思う。⇒昨年実施の「たまの西海道」を検討する。
 ・ 高松に向かうクルーズは、昨年実施したフェリーを使ったアートツアー方式がいいのではないか。
  ⇒クルーズ又はアートツアーの実施内容について再検討する。
 (d) その他のイベント
 ・ 子どもを対象にしたもの、参加して面白いと感じられるものなどを検討したい。
 ・ 次回、議論のテーマとする。

(3) 年間スケジュール:(資料配付)
 a. 年間スケジュール:狂言公演9月末、南北楽観主義1月中~2月初め。
 b. イベントカレンダー:観光協会のマリンフェスティバル・イン・たまの2012に、締切り2/10までに情報提供。
  ⇒上記スケジュール案で通知する。

3.今後の予定
 2/19(日)14:00~ 映画会「ひかりのおと」(文化会館1F)
 2/22(水)13:30~ 中活運営会議(商工会館4F)
 2/26(日)14:00~ 狂言講座(文化会館3F)
 3/ 2(金)18:00~ うのずくりワークショップ(文化会館1F)
 3/ 3(土)13:00~ 第3回瀬戸内フォーラム(山形宣彦氏、北川フラム氏)(マリンホテル2F)
 3/ 3(土)13:30~ 土屋賢二氏講演会「不幸になるものの考え方」(産業会館3F)
 3/11(日)14:00~ 狂言講座(文化会館3F)
 3/14(水)18:30~ 第3回企画検討会(文化会館2F)

以下、既に始まった或いはこれから始まるイベントチラシを紹介する。

2012年2月16日木曜日

ずくりワークショップの開催(ご案内)

2月16日

うのずくり実行委員会では、今年3月から1年間に亘り、隔月に 6回連続の「ずくりワークショップ」を開催する運びとなった。
このワークショップは、岡山、香川、大阪、東京等で様々な「作り」活動を 実践されている方々をお招きして、その方々の経験やノウハウを学び、 情報を共有し、コミュニケーションを深めることにより、多面的で柔軟な 思考を手に入れ、これまで見えなかった問題に気付き、新たな町づくり に資することを目的としている。
第1回は、高松仏生山温泉(http://busshozan.com/ )いる岡昇平さんを講師に招いている。
第2回目は、東京仕事百貨(http://shigoto100.com/ )中村健太さんに来ていただくことになっている。
第3回目以降も、その道の達人に来ていただけるよう、交渉中である。

何れも、カルチャークリエイティブな「作り」を実践されている方々である。 必ず楽しいワークショップとなり、今後の宇野の町づくりに有益な体験 となることだろう。特に日頃、町づくりを実践している或いは興味をお持ちの方々には、 是非とも参加されることをお勧めする。

開催日程は、下記の通り。
1.日 時:3月2日(金)18:30~21:00(第2回は5/12(土) の予定)
2.場 所:玉野市文化会館1Fホール
3.定 員:30名(先着順)
4.参加費:(前売券)1,500円、(当日券)2,000円
  (お得な6回通し券)7,000円
5.申込先:うのずくり実行委員長/森さん TEL:0863-31-1388
  Eメール:unozukuri@gmail.com
  URL:www.unozukuri.com

詳しくは、下記広報チラシを参照されたい。

ここでちょっと、仏生山温泉について紹介したい。
このワークショップを計画するために、1月19日、うのずくり実行委員長の森さんを中心に5名のメンバーが仏生山温泉を訪ねた。
この温泉は、内湯と露天風呂(ヒノキ、ヒバ)があり、すべての浴槽が源泉かけ流しである。泉質は、ナトリウム炭酸水素塩・塩化物泉(療養泉)であり、旧温泉名での泉質は美人の湯といわれている重曹泉である。つるつるとした感触が肌に心地いい。入浴料は600円と安いし、浸かりに行って良かったと思える温泉だ。
この温泉は、岡さんの親父さんが10年程前に個人で掘り始め、見事掘り当てられたそうだ。
東京の設計事務所みかんぐみに勤務していた岡さんは、地元・高松に戻り、この温泉を設計し、今は番台に立ちながら、仏生山まちぐるみ旅館を作るプロジェクトの代表として頑張っておられる。
仏生山には、法然寺という大きな寺院がある。昨年大きな五重塔も建ち、凄い立派な寺だった。

2012年2月15日水曜日

「玉野みなと芸術フェスタ2012」企画検討会(第1回)

1月11日

今年10年目を迎える芸術フェスタの企画検討会がこの日に行われた。
今回から狂言講座の成山さんなど新しいメンバーが入り、10名の参加者があった。この日は、新年ということもあり「玉野みなと芸術フェスタ2012」の基本方針について議論した。特に応募しようとしている助成金の申請が1月末と言うこともあって、その内容について多くの時間を割いた。
一つはアサヒ・アート・フェスティバルであり、もう一つは福武教育文化振興財団である。
以下、その議論の概要を、やや遅ればせながらこのBLOGでも報告する。

1.アサヒ・アート・フェスティバル(以下AAF)応募:
a. AAF募集要項(抜粋)
 11回目を迎える「AAF2012」では、このフェスティバルを一緒に作りあげていく企画を募集している。
AAF は、各地のアートプロジェクトの発展をサポートし、加速させるような「触媒」、又AAF自体もその成長や発見を通して変化する「運動体」を目指す。AAF2012でも、参加プロジェクト間にネットワークを構築し、情報共有やアイディアやノウハウの交換、交流の場を作り出す。全国各地で新たなアートプロジェクトを企画している市民グループやアートNPOの応募を期待している。

(a) 対象となる企画(アートプロジェクト)
・ 地域資源(自然環境/建物・町並み/歴史など)を再発見し、その魅力を引き出すとともに、新たな価値を創造し付与するもの。
・ 参加者間のコミュニケーションを促すなど、創造のプロセスを重視し、社会におけるアートの存在を革新するもの。
・ 独創的で先駆的なプロジェクトで、音楽/美術/演劇/ダンス/映像などのジャンルを問わず、新しい表現や手法、参加のあり方を創り出すもの。及び従来の芸術ジャンルを横断し、超えようとするもの。
・ 各地のアートプロジェクトと積極的に交流することで、自らのプロジェクトをさらに豊かにし、世界的な視野をもってアジアを含むAAFネットワークをともに創り上げていこうとするもの 。

(b) 応募資格:市民グループ、アートNPO又はこれに準ずる任意団体
・ 営利を目的としない芸術文化活動を行っている組織であれば、法人格の有無は問わない。
・ 何らかのアート活動を目的に組織される実行委員会や、芸術文化を含め地域で活動している市民グループなど
・ 複数の団体が連携して、一つの企画をご応募いただくこともできる。
 ※ この公募は、たんなる助成金プログラムではない。
 ※ AAFの推進する市民グループ、アートNPOなどの全国ネットワークに主体的に参加してくれる企画を歓迎する。

b. 応募内容案:
(a) 企画案概要
・ 基本コンセプト:コミュニティ活動との連携が重要であることから、山田地区で始まった「塩」の新作狂言に焦点を絞る。
・ 企画の目的、趣旨:「塩」をキーワードに各都市で狂言の公演を行い、新たなコミュニティの構築の過程を追求、価値創出の可能性を探る。各地域で得られる経験や新たな価値を地元に還元する。
・ 基本スケジュール:AAF活動期間の6~10月を基本に計画する。
・ 確認事項:昨年まで開催してきた「たまの東街道」のイベントは、原則として今年は実施しない。

(b) 意見
・ 主催・共催:「玉野狂言講座」を主催、「芸術フェスタ実行委」を共催として応募してはどうか。
・ 主催者:「・・・講座」という名称は団体名としてはどうか?「・・・狂言会」というような名称が望ましい。
⇒ 名称案:「玉野しおさい狂言会」はどうか?⇒提案として採用する。
⇒ 採用理由:「しおさい」は、専売局庁舎の現名称にもなっており、狂言講座発祥の山田地区を連想させる。「しお」が入っているので「塩」を扱う団体名として相応しい。市外&県外にも情報発信することを意識するなら「玉野」は外せない。
⇒ 名称決定:「玉野狂言講座」に最終決定してもらうべく、この会議では提案とする。
 ※ その後、1月22日に開催した狂言講座で、この名称「玉野しおさい狂言会」が承認された。
・ 狂言の台本:「野﨑武左衛門」や「玉野の歴史物」に拘らず、今後は「塩」や「浜子」等、塩田・製塩・労働者などに纏わる創作狂言を、新たに加えてゆくようにする。
・ 応募書類作成・提出:提出された企画案を元に、田賀屋狂言会とも相談して作成し、期限の1月末までに提出する。

2. 南北楽観主義-せとうち-」
a. 基本方針:宇野地区でのアート活動として、昨年に続き「南北楽観主義」を開催する。

b. 開催の意義に対する意見:
(a) 南北関係の経緯と反省:
・ 一昨年の瀬戸内国際芸術祭(以下「瀬戸芸」)では、岡山と香川両県の断絶が甚だしかった。
・ 昨年、芸フェス初の企画として、宇野-高松の交流アート展「南北楽観主義-せとうち-」を開催、反省すべき点もあったが、全体としては比較的評価も高かったし、成功を収めた。
・ 昨年、県北の勝山地区で今後の南北楽観主義を意識して出展したが、勝山では地区のまちおこしが主たる目的であり、南北の交流を意識していないように思われる。
⇒ 今年も、-せとうち-を中心とした宇野-高松で開催すべきである。
・ 今年から、玉野市も「瀬戸芸」実行委員会に加わって一員になっている。
⇒ 高松との交流を行うなら、瀬戸芸を意識すべきである。

(b) せとうちを挟む両地区の関わり:
・ 「瀬戸芸」があることが大きな要因であり、「瀬戸芸」と何らかの形で連携を図るようにすべき。
・ 歩調を合わせるのはいいが、「瀬戸芸」ありきでいいのか。独自の活動としてもいいのではないか。
・ 昨年「南北楽観主義」開催の結果、あきやましんご氏がサンコアで2月に展覧会を開催するようになったのは一つの成果。

(c)今年のテーマ/開催内容
・ 具体案:展覧会/屋内又は屋外、ガイドマップ作成/アート展の告知、シンポジウム開催/交流重視等の意見が出たが、決定には至らなかった。
・今後の検討:1/27(金)18:00~、高松の千葉さん宅で高松メンバー(高松市美学芸員にも参加要請中)との交流検討会を行う。⇒参加希望者はナビゲーターに申し出る。

(d)福武財団への助成申請
・ 「南北楽観主義」を主としたテーマで申請する。提出期限1月末

3. 活動方針&年間スケジュール:
a. 活動方針:提案された基本方針案(下記)に沿って具体計画を立案する。
b. 年間スケジュール:AAF助成を頂いた前提のスケジュールであるが、基本的には提出案に従って進める。

芸フェス2012開催基本方針
<基本方針>
1.企画の内容をより充実したものとするために、今年度のイベントは、「南北楽観主義」展、新作狂言の公演、タマノクルーズの3つに絞って開催する。
2.「南北楽観主義」展は、より広範な地域との交流展を企画する。
3.新作狂言の公演は、アサヒ・アート・フェスティバルの企画コンセプト及びスケジュールに従った展開を行う。
4.タマノクルーズは、昨年に続き、西部方面へのクルーズを企画する。
5.助成金申請は、できるだけ多くの可能性を探る。
<イベント開催方針>
1.人が呼べる、人が来て楽しめる内容及びスケジュールとする。
2.メディアを最大限活用する。
3.WEB発信を行う。
4.街全体を巻き込む工夫を行う。
5.子どもたちの参加も促す。そのためにワークショップなどを企画する。