2010年4月16日金曜日

サッキータイム ~河口龍夫氏との面談~

4月15日(木)

河口龍夫氏(1940年神戸市生まれ、現代芸術作家、倉敷芸術科学大学教授)
氏の経歴を見ると、多摩美術大学絵画科を卒業し様々な芸術作家活動後、文化庁から欧米に研修、1983年に筑波大の助教授を経て1991年同大教授、2003年同大(名誉教授)退官と同時に倉敷芸術科学大学の教授として教鞭を執る傍ら、活発な作家活動を展開されている。日本における現代芸術の大家である。2000年と2003年には、北川フラムさんに請われて越後妻有アートトリエンナーレに有料の永久保存作品を残し、今年の瀬戸内国際芸術祭にも小豆島に作品展示をされることになっている。
昨年10/14~12/13の2ヶ月間、東京国立近代美術館で「言葉・時間・生命」というテーマの河口龍夫展を開いておられる。そこに展示された作品の一つに「時の航海」という、古い漁船を蜜蝋・黄色顔料で塗った作品を展示されたとのこと。写真は、その時のフライヤーと作品である。実は、河口龍夫氏の追っかけファンでI氏という方が名古屋の安城市に住んでおられ、その奥さんというのが駅東創庫代表の高嶋幸市氏の妹とか。I氏に感化を受けた(?)奥さんも河口ファンで、船をモチーフにした作品なら玉野にも相応しいし、作品に出来る廃船もあるのではないだろうかということで、市の観光協会などに作品展示を働きかけたそうだ。
しかし、予算の関係とかでどうも埒が明かないということから、巡り巡って(奥さんの同級生であるAさんを通じて)芸術フェスタを担当しているサッキーの方におはちが回って来た。そこで、ナビゲータの清水氏と一緒に話を聞いたら、これ又びっくり仰天。この河口先生、清水氏の恩師だったとのこと。
恥ずかしながらサッキーも知らなかったが、河口先生はこの業界では、名実とも当代超一流の大作家とのこと。
今年何としてでも宇野港付近に作品を作ってもらいたいと希うI氏の奥さんは、河口先生が倉芸大に授業に来られる15日に照準を合わせ、玉野に来ていただく手筈を整えられた。そこで、実現したのが昨夜の面談である。
先生は、とても気さくな方で、色々お話をしてくれた。時間も限られ日暮れてからのお越しだったので、宇野港付近の様子をじっくりとは見ていただけなかったが、今回の面談結果としては、今後何回かお話合いを持ちながらどのようにことを進めてゆくのか相談しましょう、ということになった。
これまでの芸術フェスタ活動の経緯等についてもお話しできたし、直島と宇野港との関係、玉野市のアートタウンとしての今後の方向などもお話し、ある程度のご理解は得ることが出来たと思う。
今年展示が可能となるのか、2、3年後となるのか分からないが、サッキーとしては、アートシティ玉野のあるべき姿を画いてゆくときに、アドバイスを頂ければありがたいと思う。でも少なくとも今年は、先生のお話を聞く場を設けることだけは、最低限実現したい。あせらずじっくりお付き合いできたらこんな素晴らしいことはない。
写真は、後ろ向きの右からAさん、河口先生、I氏の奥さん、頭の影が清水氏、下の2ショットは河口先生とI氏の奥さん。

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