7月28日
7月27日(火)から、バウハウス1階ホールで、「押し花ほっと展」が開催されている。
永田道子さん(バウハウス管理人の永田さんのお母さん)が主宰する「アトリエWit」の教室の皆さん14人による作品展である。
聞くと、一品作るのに3ヶ月も要する緻密な作業の積み重ねによる作品だそうだ。100点もの作品が展示してあったので、何人でどれ位の期間がかかったのか聞いてみた。すると、今回の展覧会は、5年間の作品の集大成とのことだった。ほんとに素晴らしい作品が並んでおり、押し花の色が生きたままの鮮やかで配置され、見事な風景画に仕上げられている。自然の素材をそのまま使ってあるので、どんな絵の具で書かれた作品よりもリアルで美しいように思う。
是非一度足をお運びいただきたいものだ。展覧会は、8月1日(日)までとなっている。
写真は、案内のDM、今日の山陽新聞記事の切り抜き、展示された一作品である。
2010年7月28日水曜日
2010年7月26日月曜日
サッキータイム ~H21年度BAUHAUS指定管理報告~
7月26日
昨年4月から、玉野市文化会館バウハウスの指定管理業務を行ない、この程その事業報告を纏めたので、このBLOGでも公開する。
Ⅰ 業務の実施状況に関する事項
1 管理体制の状況
(1)人員配置状況
・館 長(非常勤):1名、会館管理の統括、この役には、サッキー自身が当たっている。
・館長代理(非常勤):1名、会館利用の促進、自主運営事業の計画・実施
・事務職員(常勤) : 2名(常駐配置は1名で、2名による交代制)、会館の管理運営
2 施設・設備の維持管理業務の実施状況
・建物・設備の保守管理業務:
①建物:5月、1Fトイレの水漏れ補修を実施。12月、東側外壁の雨漏り防止補修工事を実施
②設備:エアコン利用開始前にフィルターの清掃実施
・清掃業務:毎日、事務員が清掃を実施。必要に応じて館長を含む全員で清掃。
・警備業務:三友不動産㈱を通じてセコム警備保障に委託。
・駐車場管理業務:駐車場は無料。駐車場の施錠管理は、午前8時に解錠、午後10時に施錠することで、向かいの清味園に委託。その代わり、清味園のお客さん用駐車場として利用可としている。
3 利用等の許可の状況
・当館の利用については、「玉野市文化会館条例」に従って適正に運営している。
・21年度については、不許可とした内容の申し込みはなかった。
Ⅱ施設の利用状況に関する事項
1 施設・設備の利用状況
・利用許可の総件数,各施設・設備ごとの利用許可件数
・利用者名,利用日時,利用目的,参加者数 等
Ⅲ 自主企画事業の実施に関する事項(協定書に追加した事項等)
1 イベント名,内容,参加者数,収支状況 等
・(4/2~5)企画展「玉野で活動する作家たち」の開催
・(5/16~17)たまの・港フェスティバル協賛「新聞シーであそぼ!」、お絵かき広場の開催
・(5/24~3/28)宇野・築港まちづくり講座(月2回開催)
・(5/19)築港夜市協賛「DRAGON HALL de ナイト」の開催
・(9/25~27)玉野みなと芸術フェスタ2009「宇野港ものがたり」宇野港100年歴史展&公開講座
Ⅳ 料金収入の実績及び管理経費等の収支状況等
1 利用料金の収入及び減免の状況
(1)利用料金の収入総額,各施設,設備ごとの収入額 等
(2)市及び玉野市文化協会の主催・共催又は後援、及び左記に準じる行事は、全額又は半額減免の対象となっている。具体的には、港フェスティバル、築港夜市、子ども劇場の各行事及び自主事業である。
Ⅴ 自己点検結果(自己点検の方法,結果,改善方法など)
・収支率(支出額に対する収入額の比率)=(3,581,395/3570835)×100=100.3%
(改善方法)目的外利用(営利業者)の利用料を、一般利用と同額となっているのは不合理であり、値上げすることにより収支のバランスを改善することとしたい。
・利用日率※(利用可能日数に対する1日1回以上利用日数の割合)
ホール:78% 大会:88% 研修1:82% 研修2:83% 和室:5% 教養:6% 1会:0% 2会:0%
(第1会、第2会とも、雨漏りのため使用不能状態が続く。)
(※注)利用日率は、各部屋の利用可能日数に対して、日に1回以上利用した日数の割合として計算したものである。又、1回当りの利用時間は、平均的に2~3時間程度となっている。
Ⅵ 経費節減・サービス向上に関する取組み
・経費節減の取組み
①人件費削減のため、従来17時までだった常駐時間を15時までに削減した。(但し、このやり方が住民サービス上適当だったかどうかは、もうしばらく検証が必要であると感じている。)
②事務室にテレビを置かず、テレビ受信契約を解約した。
③清掃業者による床クリーニングを21年度は実施しないこととした。
・サービス向上に関する取組み
①企画展の開催希望者との利用料について、より柔軟な利用契約方式を採用した。
②施設利用予定や利用申込みについて、インターネットを活用したより迅速な対応を図った。
③催し物などの開催状況がよく分かるよう、看板やPR方法を改善工夫した。
総じて見ると、大したお役には立てなかったかもしれないが、全く儲かりもしない文化会館の管理業務に携わり、使っていただく方の面倒をみることが出来ただけでもよしとすべきか。玉野市の文化レベルの向上に些かでもお役に立てたら、今回はとりあえずそれだけで充分であることとしよう。
写真は、上から玉野市文化会館バウハウスの全景、昨年1階大ホールで実施された芸フェスイベントの一つ「宇野港100年物語」の公開講座、3階大会議室で行われた宇野・築港まちづくり講座の様子。
昨年4月から、玉野市文化会館バウハウスの指定管理業務を行ない、この程その事業報告を纏めたので、このBLOGでも公開する。
Ⅰ 業務の実施状況に関する事項
1 管理体制の状況
(1)人員配置状況
・館 長(非常勤):1名、会館管理の統括、この役には、サッキー自身が当たっている。
・館長代理(非常勤):1名、会館利用の促進、自主運営事業の計画・実施
・事務職員(常勤) : 2名(常駐配置は1名で、2名による交代制)、会館の管理運営
2 施設・設備の維持管理業務の実施状況
・建物・設備の保守管理業務:
①建物:5月、1Fトイレの水漏れ補修を実施。12月、東側外壁の雨漏り防止補修工事を実施
②設備:エアコン利用開始前にフィルターの清掃実施
・清掃業務:毎日、事務員が清掃を実施。必要に応じて館長を含む全員で清掃。
・警備業務:三友不動産㈱を通じてセコム警備保障に委託。
・駐車場管理業務:駐車場は無料。駐車場の施錠管理は、午前8時に解錠、午後10時に施錠することで、向かいの清味園に委託。その代わり、清味園のお客さん用駐車場として利用可としている。
3 利用等の許可の状況
・当館の利用については、「玉野市文化会館条例」に従って適正に運営している。
・21年度については、不許可とした内容の申し込みはなかった。
Ⅱ施設の利用状況に関する事項
1 施設・設備の利用状況
・利用許可の総件数,各施設・設備ごとの利用許可件数
・利用者名,利用日時,利用目的,参加者数 等
Ⅲ 自主企画事業の実施に関する事項(協定書に追加した事項等)
1 イベント名,内容,参加者数,収支状況 等
・(4/2~5)企画展「玉野で活動する作家たち」の開催
・(5/16~17)たまの・港フェスティバル協賛「新聞シーであそぼ!」、お絵かき広場の開催
・(5/24~3/28)宇野・築港まちづくり講座(月2回開催)
・(5/19)築港夜市協賛「DRAGON HALL de ナイト」の開催
・(9/25~27)玉野みなと芸術フェスタ2009「宇野港ものがたり」宇野港100年歴史展&公開講座
Ⅳ 料金収入の実績及び管理経費等の収支状況等
1 利用料金の収入及び減免の状況
(1)利用料金の収入総額,各施設,設備ごとの収入額 等
(2)市及び玉野市文化協会の主催・共催又は後援、及び左記に準じる行事は、全額又は半額減免の対象となっている。具体的には、港フェスティバル、築港夜市、子ども劇場の各行事及び自主事業である。
Ⅴ 自己点検結果(自己点検の方法,結果,改善方法など)
・収支率(支出額に対する収入額の比率)=(3,581,395/3570835)×100=100.3%
(改善方法)目的外利用(営利業者)の利用料を、一般利用と同額となっているのは不合理であり、値上げすることにより収支のバランスを改善することとしたい。
・利用日率※(利用可能日数に対する1日1回以上利用日数の割合)
ホール:78% 大会:88% 研修1:82% 研修2:83% 和室:5% 教養:6% 1会:0% 2会:0%
(第1会、第2会とも、雨漏りのため使用不能状態が続く。)
(※注)利用日率は、各部屋の利用可能日数に対して、日に1回以上利用した日数の割合として計算したものである。又、1回当りの利用時間は、平均的に2~3時間程度となっている。
Ⅵ 経費節減・サービス向上に関する取組み
・経費節減の取組み
①人件費削減のため、従来17時までだった常駐時間を15時までに削減した。(但し、このやり方が住民サービス上適当だったかどうかは、もうしばらく検証が必要であると感じている。)
②事務室にテレビを置かず、テレビ受信契約を解約した。
③清掃業者による床クリーニングを21年度は実施しないこととした。
・サービス向上に関する取組み
①企画展の開催希望者との利用料について、より柔軟な利用契約方式を採用した。
②施設利用予定や利用申込みについて、インターネットを活用したより迅速な対応を図った。
③催し物などの開催状況がよく分かるよう、看板やPR方法を改善工夫した。
総じて見ると、大したお役には立てなかったかもしれないが、全く儲かりもしない文化会館の管理業務に携わり、使っていただく方の面倒をみることが出来ただけでもよしとすべきか。玉野市の文化レベルの向上に些かでもお役に立てたら、今回はとりあえずそれだけで充分であることとしよう。
写真は、上から玉野市文化会館バウハウスの全景、昨年1階大ホールで実施された芸フェスイベントの一つ「宇野港100年物語」の公開講座、3階大会議室で行われた宇野・築港まちづくり講座の様子。
2010年7月24日土曜日
サッキータイム ~「アート部会」臨時会議~
7月23日(金)
4月16日にキックオフしたアート部会が毎月1回の会合を経て、この日第5回目の会合となる臨時部会を開催することとした。
上杉幸三マックス氏が主催する"UNO Port Art Films"に部会全体でヘルプできないかというお願いの会合だった。
彼は,今年3月頃から準備を始めていたが、活動資金を集めるのに相当に苦労したようである。しかし、彼の頑張りは並大抵のものではなく,僅か半年でよくぞここまで漕ぎ着けたものと感心する。だから、我々にできることだけは,何とか助けてあげたい。
直島を訪れる外国人にも鑑賞してもらえるよう、日本語と英語のバイリンガル映画になっている。翻訳するだけでも大変な作業である。奥さんのタハラさんは勿論、12歳になる娘・モエさんも翻訳の作業に関わっているという。
ここで、この映画上映シリーズに掛ける彼らの意図を、そのWEB上から一部紹介する。(詳しくは、彼らのHPを参照願いたい。)
http://unoportartfilms.org/
以下WEBからの引用
メインテーマは“Life, Art, Film”
現時点でのサブテーマは以下の通り。予算の都合で今年はその何分の一しかできないかも知れないが徐々に規模を拡げながら、玉野/宇野に住む人々と、そこにやって来る人々と一緒に育てていける、末永く続くイベントとしたいと思っています。
<瀬戸内エイガ!>
瀬戸内ならではの自然と生き方を映し出した今昔の作品を紹介。岡山映画祭/映像祭、さぬき映画祭の協力を得ながら、現在の瀬戸内の暮らしと密接に関わるテーマ(町の変遷、仏教観など)を取り上げた作品を紹介。
上映候補作品:今村昌平『カンゾー先生』(撮影:岡山県牛窓市)、青原さとし『土徳』(広島県広島市)、本田孝義『ニュータウン物語』(岡山県赤磐市)、上杉/タハラ『円明院』(撮影:岡山県玉野市)、中村智道『ぼくのまち』(岡山県赤磐市)他。
これらの他にも、NYの若い人たちの作品、今村監督の「黒い雨」など,興味深い作品が並んでいる。
新たなアートのまちとして玉野市を再構築してゆくための活動をしようとしている「アート部会」が、初めて汗を流す仕事として、この映画上映シリーズを選んだのは決して偶然ではないのかもしれない。このシリーズが将来脚光を浴び、玉野市での一大イベントに大化けしないと誰も断言できない。
たとえ、そうならなくとも、ともかく何かを始めるという気でやってみよう。芸術フェスタの共催事業としても、成功を収めていただきたいと切に願う。
今回のヘルプでは,会場設営の準備作業だ。作業日時は、7月29日(木)17:30、集合場所は、宇高連絡船発着場跡地つまり駅東創庫の前にあるフットサルコートの南側一帯である。このBLOGを見た方で、応援できる人は是非ご協力をお願いします。
宇野港で初めて開催される「宇野港芸術映画座上映シリーズ」が何とか成功裏に終われるよう願ってやまない。
写真は、上から臨時アート部会の様子。
8/2~8にかけて行われる映画シリーズのプログラム。
映画「円明院」の主役・おじゅっさんの貞純尼。そして、映画「黒い雨」の一場面。
4月16日にキックオフしたアート部会が毎月1回の会合を経て、この日第5回目の会合となる臨時部会を開催することとした。
上杉幸三マックス氏が主催する"UNO Port Art Films"に部会全体でヘルプできないかというお願いの会合だった。
彼は,今年3月頃から準備を始めていたが、活動資金を集めるのに相当に苦労したようである。しかし、彼の頑張りは並大抵のものではなく,僅か半年でよくぞここまで漕ぎ着けたものと感心する。だから、我々にできることだけは,何とか助けてあげたい。
直島を訪れる外国人にも鑑賞してもらえるよう、日本語と英語のバイリンガル映画になっている。翻訳するだけでも大変な作業である。奥さんのタハラさんは勿論、12歳になる娘・モエさんも翻訳の作業に関わっているという。
ここで、この映画上映シリーズに掛ける彼らの意図を、そのWEB上から一部紹介する。(詳しくは、彼らのHPを参照願いたい。)
http://unoportartfilms.org/
以下WEBからの引用
メインテーマは“Life, Art, Film”
現時点でのサブテーマは以下の通り。予算の都合で今年はその何分の一しかできないかも知れないが徐々に規模を拡げながら、玉野/宇野に住む人々と、そこにやって来る人々と一緒に育てていける、末永く続くイベントとしたいと思っています。
<瀬戸内エイガ!>
瀬戸内ならではの自然と生き方を映し出した今昔の作品を紹介。岡山映画祭/映像祭、さぬき映画祭の協力を得ながら、現在の瀬戸内の暮らしと密接に関わるテーマ(町の変遷、仏教観など)を取り上げた作品を紹介。
上映候補作品:今村昌平『カンゾー先生』(撮影:岡山県牛窓市)、青原さとし『土徳』(広島県広島市)、本田孝義『ニュータウン物語』(岡山県赤磐市)、上杉/タハラ『円明院』(撮影:岡山県玉野市)、中村智道『ぼくのまち』(岡山県赤磐市)他。
これらの他にも、NYの若い人たちの作品、今村監督の「黒い雨」など,興味深い作品が並んでいる。
新たなアートのまちとして玉野市を再構築してゆくための活動をしようとしている「アート部会」が、初めて汗を流す仕事として、この映画上映シリーズを選んだのは決して偶然ではないのかもしれない。このシリーズが将来脚光を浴び、玉野市での一大イベントに大化けしないと誰も断言できない。
たとえ、そうならなくとも、ともかく何かを始めるという気でやってみよう。芸術フェスタの共催事業としても、成功を収めていただきたいと切に願う。
今回のヘルプでは,会場設営の準備作業だ。作業日時は、7月29日(木)17:30、集合場所は、宇高連絡船発着場跡地つまり駅東創庫の前にあるフットサルコートの南側一帯である。このBLOGを見た方で、応援できる人は是非ご協力をお願いします。
宇野港で初めて開催される「宇野港芸術映画座上映シリーズ」が何とか成功裏に終われるよう願ってやまない。
写真は、上から臨時アート部会の様子。
8/2~8にかけて行われる映画シリーズのプログラム。
映画「円明院」の主役・おじゅっさんの貞純尼。そして、映画「黒い雨」の一場面。
2010年7月19日月曜日
サッキータイム ~暑中見舞い&宇野港アート紹介~
7月19日(月) ●海の日
暑中お見舞い申し上げます。
今日は海の日。今日から10月31日までの100日間、直島を中心とした七つの島と高松港において「瀬戸内国際芸術祭2010」が開催される。期間中、世界各地から約30万人とも50万人とも言われる人達がこの地を訪れ、アートを楽しむという。
宇野港へのアクセスは、もちろん主催地の高松からも行けるが、本州側の宇野港からの方が圧倒的に便利が良い。新幹線から宇野線に乗り継ぎ、宇野港から約20分で直島に着く。そんなことから、宇野港にはシーサイドゲートという案内所が設置され、直島行の観光客を迎えてくれる。
このタイミングに合わせ、宇野港界隈でもこの夏、多彩なイベントが繰り広げられる。
その一つUNO Port Art Filmsが開催する宇野港芸術映画座上映シリーズが、8月2日~8日の7日間、宇野港域において毎日上映されるので紹介したい。
今回のイベントでは、ニューヨークを中心に芸術映画の制作活動をされている、玉野市築港出身の上杉幸三マックス氏とそのパートナー/タハラレイコ氏とが作られた映画のほか、普段中々見ることのできない古今東西の芸術映画が、上映されることになっている。
その映画座上映スケジュールが、下記URLに掲載されているので、是非とも宇野港までお出かけいただき、珠玉の名作シリーズをご覧いただければと思う。
http://unoportartfilms.org/wp-content/uploads/2010/03/UnoPortArtFilms.lineups.7.16final.jpg
又、宇野港域ではこの夏、下のガイドマップにある通り、アートイベントも多彩に開かれる。こちらは、比較的長期に様々な作品展示が行われるので、合わせてお楽しみいただきたいと願う。
下2枚の写真は、駅東創庫のギャラリーに展示されている、佐藤史仁氏の作品Pollyannaismである。展示期間は、7/14~26となっている。
暑中お見舞い申し上げます。
今日は海の日。今日から10月31日までの100日間、直島を中心とした七つの島と高松港において「瀬戸内国際芸術祭2010」が開催される。期間中、世界各地から約30万人とも50万人とも言われる人達がこの地を訪れ、アートを楽しむという。
宇野港へのアクセスは、もちろん主催地の高松からも行けるが、本州側の宇野港からの方が圧倒的に便利が良い。新幹線から宇野線に乗り継ぎ、宇野港から約20分で直島に着く。そんなことから、宇野港にはシーサイドゲートという案内所が設置され、直島行の観光客を迎えてくれる。
このタイミングに合わせ、宇野港界隈でもこの夏、多彩なイベントが繰り広げられる。
その一つUNO Port Art Filmsが開催する宇野港芸術映画座上映シリーズが、8月2日~8日の7日間、宇野港域において毎日上映されるので紹介したい。
今回のイベントでは、ニューヨークを中心に芸術映画の制作活動をされている、玉野市築港出身の上杉幸三マックス氏とそのパートナー/タハラレイコ氏とが作られた映画のほか、普段中々見ることのできない古今東西の芸術映画が、上映されることになっている。
その映画座上映スケジュールが、下記URLに掲載されているので、是非とも宇野港までお出かけいただき、珠玉の名作シリーズをご覧いただければと思う。
http://unoportartfilms.org/wp-content/uploads/2010/03/UnoPortArtFilms.lineups.7.16final.jpg
又、宇野港域ではこの夏、下のガイドマップにある通り、アートイベントも多彩に開かれる。こちらは、比較的長期に様々な作品展示が行われるので、合わせてお楽しみいただきたいと願う。
下2枚の写真は、駅東創庫のギャラリーに展示されている、佐藤史仁氏の作品Pollyannaismである。展示期間は、7/14~26となっている。
2010年7月18日日曜日
サッキータイム ~宇野港のチヌ~
2010年7月16日金曜日
サッキータイム ~玉野みなと芸術フェスタ2010基本計画(その4)~
7月16日(金)
今日は、「玉野みなと芸術フェスタ2010」各イベントの概要をまとめて紹介する。
(1) 宇野・築港地区(9月4日(土)~10月31日(日))でのイベント
① 宇野・築港まちづくり講座:アートマップ作り等を通して地区のまちづくりについて考える講座(1~12月、月1回、バウハウス)
② まちなかアート展「Interspace Plan」:まちなかに清水直人氏の作品「BIRD→LIFE」を展示、地区に観光客を誘導(9/4(土)~10/31(日)、築港商店街)
③ 「しあわせを招く旗」プロジェクト:巨大サイズ70㎡のしあわせを招く旗(絵柄はアオイアツシのイラスト作品)を70名の市民とともに制作・掲揚(制作10/9、掲揚10/17まで、バウハウス)
④ 宇野港芸術映画座上映シリーズ(共催):UNO Port Art Filmsによる、玉野市の女僧の人生を扱った作品「円明院」等、芸術映画の上映(8/2(月)~8(日)、宇高連絡船発着跡地)
⑤ マーシャルアーツダンス・パフォーマンス:Spinnin Ronin Japanが創った、中国武術とコンテンポラリーダンスをミックスした新たなダンスパフォーマンス(9/18(土)~19(日)、宇野港周辺)
(2) 山田・東児地区(11月6日(土)~11月28日(日))でのイベント
① 開会イベント(浜子唄ライブ、新作狂言):山田三味線クラブ&山田小児童による浜子唄のライブ演奏、狂言講座生による新作狂言「野﨑武左衛門」の公開リハーサル(11/6(土)、野﨑会館)
② 散策ルート・スタンプラリー:散策ルート拠点を結ぶアートスタンプラリー(11/6(土)~7(日)、山田地区散策ルート)
③ わが町歴史探訪展:山田まちづくり講座の長年の研究成果、山田地区に残る製塩歴史、まちづくり活動等のパネル展(11/6(土)~7(日)、塩竈神社)
④ かたらいサロン:旧味野専売支局の一部を改造したレトロなカフェでの語らい(11/6(土)~7(日)、カフェやまだ)
⑤ タマノクルーズ2010:「学びと遊び」をテーマに宇野港から山田港に向けて、海上から玉野を満喫するクルーズ(11/7(日)、宇野港~山田港)
⑥ 弦楽四重奏: 秋の夜長に、玉野楽友協会管弦楽の弦楽四重奏が奏でるクラッシック音楽を聴きながら、暫し憩いの刻をつなぐ(11/7(日)、しおさい広間)
⑦ 狂言を楽しむ!Vol.3:塩田王・野﨑武左衛門の業績を称えた新作狂言「野﨑武左衛門」とプロの狂言師/田賀屋夙生、島田洋海による狂言の公演(11/28(日)14:00~、宇野中体育館)
今日は、「玉野みなと芸術フェスタ2010」各イベントの概要をまとめて紹介する。
(1) 宇野・築港地区(9月4日(土)~10月31日(日))でのイベント
① 宇野・築港まちづくり講座:アートマップ作り等を通して地区のまちづくりについて考える講座(1~12月、月1回、バウハウス)
② まちなかアート展「Interspace Plan」:まちなかに清水直人氏の作品「BIRD→LIFE」を展示、地区に観光客を誘導(9/4(土)~10/31(日)、築港商店街)
③ 「しあわせを招く旗」プロジェクト:巨大サイズ70㎡のしあわせを招く旗(絵柄はアオイアツシのイラスト作品)を70名の市民とともに制作・掲揚(制作10/9、掲揚10/17まで、バウハウス)
④ 宇野港芸術映画座上映シリーズ(共催):UNO Port Art Filmsによる、玉野市の女僧の人生を扱った作品「円明院」等、芸術映画の上映(8/2(月)~8(日)、宇高連絡船発着跡地)
⑤ マーシャルアーツダンス・パフォーマンス:Spinnin Ronin Japanが創った、中国武術とコンテンポラリーダンスをミックスした新たなダンスパフォーマンス(9/18(土)~19(日)、宇野港周辺)
(2) 山田・東児地区(11月6日(土)~11月28日(日))でのイベント
① 開会イベント(浜子唄ライブ、新作狂言):山田三味線クラブ&山田小児童による浜子唄のライブ演奏、狂言講座生による新作狂言「野﨑武左衛門」の公開リハーサル(11/6(土)、野﨑会館)
② 散策ルート・スタンプラリー:散策ルート拠点を結ぶアートスタンプラリー(11/6(土)~7(日)、山田地区散策ルート)
③ わが町歴史探訪展:山田まちづくり講座の長年の研究成果、山田地区に残る製塩歴史、まちづくり活動等のパネル展(11/6(土)~7(日)、塩竈神社)
④ かたらいサロン:旧味野専売支局の一部を改造したレトロなカフェでの語らい(11/6(土)~7(日)、カフェやまだ)
⑤ タマノクルーズ2010:「学びと遊び」をテーマに宇野港から山田港に向けて、海上から玉野を満喫するクルーズ(11/7(日)、宇野港~山田港)
⑥ 弦楽四重奏: 秋の夜長に、玉野楽友協会管弦楽の弦楽四重奏が奏でるクラッシック音楽を聴きながら、暫し憩いの刻をつなぐ(11/7(日)、しおさい広間)
⑦ 狂言を楽しむ!Vol.3:塩田王・野﨑武左衛門の業績を称えた新作狂言「野﨑武左衛門」とプロの狂言師/田賀屋夙生、島田洋海による狂言の公演(11/28(日)14:00~、宇野中体育館)
2010年7月15日木曜日
サッキータイム ~玉野みなと芸術フェスタ2010基本計画(その3)~
7月15日(木)
山田・東児地区イベント
a. アートイベント「たまの東街道2010」
過去3年間進めてきた山田・東児地区でのアート活動「たまの東街道2010」を、山田まちづくり講座生及び地区住民の方たちと連携しながら、引き続き進めることとする。
山田・東児地区では、散策ルート・アートスタンプラリー、わが町歴史探訪展、地元三味線クラブ&山田小児童による浜子唄ライブ、宇野港~山田港を結ぶタマノクルーズ、獅子舞演舞など、恒例となったイベントを継続実施する。語らいサロンとして人気の高い「カフェやまだ」も、期間中オープンし、訪れた見学者に憩いと寛ぎの場を提供する。
又、今年は玉野楽友協会で活躍している弦楽演奏家4人による弦楽四重奏の室内演奏会を計画している。秋の夜長の一刻を、優美な弦楽の音色でお楽しみいただきたいと思う。
b. 新作狂言「野﨑武左衛門」
昨年11月、山田・東児地区住民らが参加した狂言講座「武左衛門を生きる会」の講座生は、狂言師/田賀屋夙生氏の指導の下、創作狂言「野﨑武左衛門」の公演を実現した。
塩田王と呼ばれた野﨑武左衛門は、山田・東児地区に広大な東野崎浜塩田を築き、地区の発展に多大な貢献をした大恩人である。この狂言は、以前から歌い継がれている「浜子唄」とともに、山田・東児地区の新たな文化資産として、将来に残すことを目指して創られた。機械化されて今はなくなった入浜式塩田での作業や生活と野﨑武左衛門が遺した多大な功績を、明るい笑いと形式美を重んじる「狂言」と言う演劇手法で伝えるものである。
今回は、できるだけ多くの市民に観ていただくために、宇野地区(宇野中体育館)において開催することとした。講座生による新作狂言をご覧いただいた後、プロの狂言師による本格的な狂言も鑑賞していただき、狂言の面白さ、芸の深さを堪能していただきたい。
写真は、昨年の芸フェス記録から、散策ルートの水守神社の境内で狛犬の真似をするスタッフ(楽しいからこんなこともしたくなる。)、うたごえサロン会場(しおさい)の入り口に並べられた幻想的な竹灯篭の灯、創作狂言「野﨑武左衛門」の一シーンである。
山田・東児地区イベント
a. アートイベント「たまの東街道2010」
過去3年間進めてきた山田・東児地区でのアート活動「たまの東街道2010」を、山田まちづくり講座生及び地区住民の方たちと連携しながら、引き続き進めることとする。
山田・東児地区では、散策ルート・アートスタンプラリー、わが町歴史探訪展、地元三味線クラブ&山田小児童による浜子唄ライブ、宇野港~山田港を結ぶタマノクルーズ、獅子舞演舞など、恒例となったイベントを継続実施する。語らいサロンとして人気の高い「カフェやまだ」も、期間中オープンし、訪れた見学者に憩いと寛ぎの場を提供する。
又、今年は玉野楽友協会で活躍している弦楽演奏家4人による弦楽四重奏の室内演奏会を計画している。秋の夜長の一刻を、優美な弦楽の音色でお楽しみいただきたいと思う。
b. 新作狂言「野﨑武左衛門」
昨年11月、山田・東児地区住民らが参加した狂言講座「武左衛門を生きる会」の講座生は、狂言師/田賀屋夙生氏の指導の下、創作狂言「野﨑武左衛門」の公演を実現した。
塩田王と呼ばれた野﨑武左衛門は、山田・東児地区に広大な東野崎浜塩田を築き、地区の発展に多大な貢献をした大恩人である。この狂言は、以前から歌い継がれている「浜子唄」とともに、山田・東児地区の新たな文化資産として、将来に残すことを目指して創られた。機械化されて今はなくなった入浜式塩田での作業や生活と野﨑武左衛門が遺した多大な功績を、明るい笑いと形式美を重んじる「狂言」と言う演劇手法で伝えるものである。
今回は、できるだけ多くの市民に観ていただくために、宇野地区(宇野中体育館)において開催することとした。講座生による新作狂言をご覧いただいた後、プロの狂言師による本格的な狂言も鑑賞していただき、狂言の面白さ、芸の深さを堪能していただきたい。
写真は、昨年の芸フェス記録から、散策ルートの水守神社の境内で狛犬の真似をするスタッフ(楽しいからこんなこともしたくなる。)、うたごえサロン会場(しおさい)の入り口に並べられた幻想的な竹灯篭の灯、創作狂言「野﨑武左衛門」の一シーンである。
2010年7月14日水曜日
サッキータイム ~玉野みなと芸術フェスタ2010基本計画(その2)~
7月14日(水)
各イベントの企画概要(案)
(1) 宇野・築港地区
a. 「宇野・築港まちづくり講座」の継続
「宇野・築港まちづくり講座」は、宇野・築港地区における歴史、文化、自然、産業、交通、飲食等について志を同じくする仲間と地域住民とが触れ合いながら学び、地域の特性や文化遺産及び産業資源を生かした、魅力あるまちづくりと新たな観光づくりに資することを目的として、昨年5月に活動を開始した。
今年は、直島アート観光客との接点を重要視するために、下記運営方針で活動することとする。
① フィールドワークやワークショップを活発に行ない、自ら行動する講座を主体とすること。
② 「まちづくりアートマップ」を制作し、直島アート観光客などとのコミュニケーションツールとして活用できるようにすること。
b. まちなかアート展「Interspace Plan」の開催
今年は、宇野・築港地区に新たな価値を与え、視線を集中させる展開を行う。そのために、長期的なアート作品の設置を試みることとする。大きな単一の作品ではなく、人の心に響く作品やオブジェを活きた店舗やフェリーターミナルの一角、建物の軒先などに設置する。
観て楽しく人を導くような作品を、宇野駅~宇野港~商店街等へのルート及び店舗に展示し、観光客や地域住民とのコミュニケーションを図る交流の場(Interspace)を創り上げてゆく。Interspaceでは、展示された場所や店舗空間において、作家又は作品と鑑賞者との間に相互のコミュニケーションが生まれる。作家と鑑賞者とが、Interspaceにおいて心と心を通わせる空間を作り出す。そのような空間を今年から数年かけて、この地域に創り出したいと考えている。
そういったことから、このまちなかアート展のテーマ名を「Interspace Plan」とする。
まちなかアート展「Interspace Plan」を開催することにより、以下のようなことが期待できると考える。
① 店舗への展示であれば、遠慮することなく入って鑑賞が可能であり、店も来客が増えてお互いにメリットが生まれる。
② フェリーターミナルの一角や店舗の軒先などであれば、いつでも誰でも鑑賞可能であり、外部からの人の誘致が容易となる。又、作品の追加が容易で地域の反応や要望を追加できる。
③ 作品を意図する方向に展示可能であり、展示の流れに沿って行けば、コミュニケーションの場・交流の場としてのInterspaceに誘導できる。
今年、アートの島・直島とその周辺の島々で開催される「瀬戸内国際芸術祭」に、僅か3ヶ月で数十万のアートファンが世界各地から訪れることが予想されている。正にインターナショナルなアートイベントだ。通過点の宇野港においても、これらの人々と接点を持つ場を作れればと思う。アートの島を訪れる諸外国の人々と心を通わせる場として、芸術フェスタ2010から始める「Interspace Plan」は、今後数年間継続実施することで計画したいと考えている。
今年のInterspace Planには、清水直人氏の作品「BIRD→LIFE」を築港商店街や宇野港周辺に展示する。パブリックアートを鑑賞しながら、交流空間を楽しんでいただきたいと思う。
c. 「しあわせを招く旗」プロジェクトの開催
1m×1mの正方形の布(旗の素材)を使用し、70㎡(7m×10m)の旗を参加者と作家とのコラボレーションによって完成させる。今回のプロジェクトは、参加者個々の作品制作を行うというものではなく、イラストレーター/アオイアツシの作品を参加者全員で制作するものとなっている。
旗のサイズ70㎡には、今年市制70年を迎えた玉野市の将来の幸せと発展を祝う意味も込めている。アオイアツシの作品には、玉野に多くの人が集まり、それらの人と人とのつながりが生まれることを願ったものとなっている。作品のモチーフは、しあわせを招くものであるが、当日(10/9)までヒミツとする。
アオイアツシの作品を描いた旗を、応募された市民の方々と一体となって作りあげる。出来上がった旗は、10/17までの約1週間、バウハウスの天井に掲揚される。
応募は、玉野市民であればどなたでも出来ることとするが、70名限定としている。
市制70周年を迎え、玉野の子どもたちを中心として多くの人との繋がりによって作品が完成する様は、未来の玉野に向けて大変有意義なプロジェクトになると思う。
イラストは、募集案内チラシ
d. マーシャルアーツダンス・パフォーマンスの開催
エンターテインメントの本場NYで生まれた究極のマーシャルアーツダンス・パフォーマー“Spinnin Ronin Japan”による岡山初の公演である。Spinnin Roninは、2002年にアメリカNYで旗揚げし、今年7月東京でSpinnin Ronin Japanを立ち上げ、その第一回公演を両国シアターカイで行った。
彼らは、常に現代社会に起こっている問題点にメスを入れ、エッジの効いたストーリーを展開している。又、中華武術やブラジルの格闘技カポエイラなどで魅せる身体表現は観客を圧倒する。
今回の芸術フェスタ2010では、彼らのコンテンポラリーダンスパフォーマンスの玉野公演を企画した。鋭い動きのある現代アートを、玉野の皆様にも是非堪能していただきたいと願っている。
e. 「UNO Port Art Films」への共催
ニューヨークで活動を続けている、玉野市出身の映画監督/上杉幸三マックス氏とそのパートナー/タハラレイコ氏は、彼らの作品及び古今東西の芸術映画を宇野港の宇高連絡船発着場跡地などを活用した映画シリーズ「UNO Port Art Films(宇野港芸術映画座上映シリーズ)」を計画している。
芸術フェスタ2010では、彼らの企画する活動をサポートする形で上映シリーズに参画、彼らの目的及び目標の実現に共催者としてバックアップする。
UNO Port Art Filmsの公式サイトは下記URL参照
http://unoportartfilms.org/
写真は、彼らのドキュメンタリー作品「円明院-ある95歳の女僧によれば」の主人公・小川貞純である。
各イベントの企画概要(案)
(1) 宇野・築港地区
a. 「宇野・築港まちづくり講座」の継続
「宇野・築港まちづくり講座」は、宇野・築港地区における歴史、文化、自然、産業、交通、飲食等について志を同じくする仲間と地域住民とが触れ合いながら学び、地域の特性や文化遺産及び産業資源を生かした、魅力あるまちづくりと新たな観光づくりに資することを目的として、昨年5月に活動を開始した。
今年は、直島アート観光客との接点を重要視するために、下記運営方針で活動することとする。
① フィールドワークやワークショップを活発に行ない、自ら行動する講座を主体とすること。
② 「まちづくりアートマップ」を制作し、直島アート観光客などとのコミュニケーションツールとして活用できるようにすること。
b. まちなかアート展「Interspace Plan」の開催
今年は、宇野・築港地区に新たな価値を与え、視線を集中させる展開を行う。そのために、長期的なアート作品の設置を試みることとする。大きな単一の作品ではなく、人の心に響く作品やオブジェを活きた店舗やフェリーターミナルの一角、建物の軒先などに設置する。
観て楽しく人を導くような作品を、宇野駅~宇野港~商店街等へのルート及び店舗に展示し、観光客や地域住民とのコミュニケーションを図る交流の場(Interspace)を創り上げてゆく。Interspaceでは、展示された場所や店舗空間において、作家又は作品と鑑賞者との間に相互のコミュニケーションが生まれる。作家と鑑賞者とが、Interspaceにおいて心と心を通わせる空間を作り出す。そのような空間を今年から数年かけて、この地域に創り出したいと考えている。
そういったことから、このまちなかアート展のテーマ名を「Interspace Plan」とする。
まちなかアート展「Interspace Plan」を開催することにより、以下のようなことが期待できると考える。
① 店舗への展示であれば、遠慮することなく入って鑑賞が可能であり、店も来客が増えてお互いにメリットが生まれる。
② フェリーターミナルの一角や店舗の軒先などであれば、いつでも誰でも鑑賞可能であり、外部からの人の誘致が容易となる。又、作品の追加が容易で地域の反応や要望を追加できる。
③ 作品を意図する方向に展示可能であり、展示の流れに沿って行けば、コミュニケーションの場・交流の場としてのInterspaceに誘導できる。
今年、アートの島・直島とその周辺の島々で開催される「瀬戸内国際芸術祭」に、僅か3ヶ月で数十万のアートファンが世界各地から訪れることが予想されている。正にインターナショナルなアートイベントだ。通過点の宇野港においても、これらの人々と接点を持つ場を作れればと思う。アートの島を訪れる諸外国の人々と心を通わせる場として、芸術フェスタ2010から始める「Interspace Plan」は、今後数年間継続実施することで計画したいと考えている。
今年のInterspace Planには、清水直人氏の作品「BIRD→LIFE」を築港商店街や宇野港周辺に展示する。パブリックアートを鑑賞しながら、交流空間を楽しんでいただきたいと思う。
c. 「しあわせを招く旗」プロジェクトの開催
1m×1mの正方形の布(旗の素材)を使用し、70㎡(7m×10m)の旗を参加者と作家とのコラボレーションによって完成させる。今回のプロジェクトは、参加者個々の作品制作を行うというものではなく、イラストレーター/アオイアツシの作品を参加者全員で制作するものとなっている。
旗のサイズ70㎡には、今年市制70年を迎えた玉野市の将来の幸せと発展を祝う意味も込めている。アオイアツシの作品には、玉野に多くの人が集まり、それらの人と人とのつながりが生まれることを願ったものとなっている。作品のモチーフは、しあわせを招くものであるが、当日(10/9)までヒミツとする。
アオイアツシの作品を描いた旗を、応募された市民の方々と一体となって作りあげる。出来上がった旗は、10/17までの約1週間、バウハウスの天井に掲揚される。
応募は、玉野市民であればどなたでも出来ることとするが、70名限定としている。
市制70周年を迎え、玉野の子どもたちを中心として多くの人との繋がりによって作品が完成する様は、未来の玉野に向けて大変有意義なプロジェクトになると思う。
イラストは、募集案内チラシ
d. マーシャルアーツダンス・パフォーマンスの開催
エンターテインメントの本場NYで生まれた究極のマーシャルアーツダンス・パフォーマー“Spinnin Ronin Japan”による岡山初の公演である。Spinnin Roninは、2002年にアメリカNYで旗揚げし、今年7月東京でSpinnin Ronin Japanを立ち上げ、その第一回公演を両国シアターカイで行った。
彼らは、常に現代社会に起こっている問題点にメスを入れ、エッジの効いたストーリーを展開している。又、中華武術やブラジルの格闘技カポエイラなどで魅せる身体表現は観客を圧倒する。
今回の芸術フェスタ2010では、彼らのコンテンポラリーダンスパフォーマンスの玉野公演を企画した。鋭い動きのある現代アートを、玉野の皆様にも是非堪能していただきたいと願っている。
e. 「UNO Port Art Films」への共催
ニューヨークで活動を続けている、玉野市出身の映画監督/上杉幸三マックス氏とそのパートナー/タハラレイコ氏は、彼らの作品及び古今東西の芸術映画を宇野港の宇高連絡船発着場跡地などを活用した映画シリーズ「UNO Port Art Films(宇野港芸術映画座上映シリーズ)」を計画している。
芸術フェスタ2010では、彼らの企画する活動をサポートする形で上映シリーズに参画、彼らの目的及び目標の実現に共催者としてバックアップする。
UNO Port Art Filmsの公式サイトは下記URL参照
http://unoportartfilms.org/
写真は、彼らのドキュメンタリー作品「円明院-ある95歳の女僧によれば」の主人公・小川貞純である。
2010年7月13日火曜日
サッキータイム ~玉野みなと芸術フェスタ2010基本計画(その1)~
7月13日
毎年、岡山県玉野市の秋のアートイベントとして定着してきている「玉野みなと芸術フェスタ2010」の基本計画がほぼ固まってきたので、実行委員会に掛ける前の案ではあるが、サッキータイムで数回に分けて紹介することとする。
「玉野みなと芸術フェスタ」活動の方向性と基本方針
(1) これまでの経緯概要
2003年に始まった芸術フェスタは、港の振興を目的に4年間、宇野港で活動してきた。その後2年間、塩田労働者達が歌っていた「浜子唄」にスポットを当て、塩作りに始まった玉野の近代歴史と製塩文化の凝縮されたポイント山田・東児地区に舞台を移して開催した。
2009年、宇野港竣工100年という節目の年を受けて、再び宇野港に戻った昨年の芸術フェスタでは、地域の歴史・文化とアートの融合を図ったアート展開を目指し、「宇野・築港まちづくり講座」を開設するとともに、寂れて久しい商店街でのアート展「ウノイッチョウダイ展」を開催した。
又、3年目を迎えた山田・東児地区では、地区の製塩文化を「狂言」という古典芸能を使って遺そうとの試みも加わり、多くの市民、地区民たちが感動を共有した。
(2) 今後の活動の方向性
これまでの活動経緯から、芸術フェスタは「文化的側面から地域にパワーを生み出すこと」を基本理念に「地域の歴史や文化とアートを融合し、地域の個性と魅力を引き出すこと」により、
地域住民や観光客との「『交流と共感Communication』、『文化の共有Common』、『寛ぎと楽しみComfortable』を得ること」(3つのCom.)の実現を目的として活動してきた。
玉野みなと芸術フェスタは、2009年から福武教育文化振興財団の3ヶ年継続助成事業に推薦され、「アートシティ玉野への道」というテーマによる、山田・東児地区(東部)~宇野・築港地区(中央)~日比・渋川地区(西部)の広域での3ヶ年活動計画を立てた。2009~10年は中央と東部、2011年は西部で活動し、玉野における芸術文化活動の面的拡がりを目指すこととした。夫々の地域におけるフェスタの活動を円滑に進めるためにも、上記基本理念と目的を実現し、多くの参加者が楽しみながら参加できるようにすることが重要と考えている。
岡山県玉野市は、江戸時代末期から「製塩のまち」として栄えてきた。明治末期には、宇野港が誕生し本四を結ぶ大動脈ができたが、大正期に生まれた造船が圧倒的な影響力を持ち、玉野市は、これまで「造船のまち」或いは「造船と港のまち」と言われてきた。
戦後65年を経て、価値観の多様化や経済環境の劇的変化を遂げた現在、これからの玉野市は、「文化力」の高い人間性豊かなまちとして「船と港とアートのまち」と呼ばれるようになるべきと考える。「玉野みなと芸術フェスタ」の今後の活動は、この方向性を牽引する立場の一つとして、市民の熱意と英知を結集しながら進めてゆきたいと考えている。
(3) 2010年の活動基本方針
今年は、香川で「瀬戸内国際芸術祭2010」、岡山で「国民文化祭・おかやま2010」が開催される。玉野市では、宇野線・宇高航路開通100年、宇野港開港80年、玉野市制70年という周年記念が重なる。特に直島を中心とした瀬戸内の島々で開催される芸術祭には、期間中30万人の集客が見込まれている。玉野市はもちろん市内各団体もこの機を捉えた動きを加速しており、県内のアーティストたちもこの動きに敏感に反応している。
社会的には、超少子高齢化、人口減少、地球温暖化といった環境の激変により、これまでの経済一辺倒に対して、価値観の多様化、豊かさの質の変容といった現象が起こっている。社会の様々な場面で、「文化力」或いは「アート」という言葉がキーワードとなっている。
これまで芸術フェスタでは、地区の歴史・文化とアートの融合を図ることによって、
① 埋もれた文化遺産のリノベーションと新たな観光資源の発掘
② 地域住民の活動への参加、コミュニティ力の活用、人との会話、明るい街並み創出
ということを目標に活動してきた。これは正しく「文化力」向上の活動であり、「アート」の敷衍活動である。芸術フェスタは、今年もその線上での活動を基本方針として進めて行くこととする。
毎年、岡山県玉野市の秋のアートイベントとして定着してきている「玉野みなと芸術フェスタ2010」の基本計画がほぼ固まってきたので、実行委員会に掛ける前の案ではあるが、サッキータイムで数回に分けて紹介することとする。
「玉野みなと芸術フェスタ」活動の方向性と基本方針
(1) これまでの経緯概要
2003年に始まった芸術フェスタは、港の振興を目的に4年間、宇野港で活動してきた。その後2年間、塩田労働者達が歌っていた「浜子唄」にスポットを当て、塩作りに始まった玉野の近代歴史と製塩文化の凝縮されたポイント山田・東児地区に舞台を移して開催した。
2009年、宇野港竣工100年という節目の年を受けて、再び宇野港に戻った昨年の芸術フェスタでは、地域の歴史・文化とアートの融合を図ったアート展開を目指し、「宇野・築港まちづくり講座」を開設するとともに、寂れて久しい商店街でのアート展「ウノイッチョウダイ展」を開催した。
又、3年目を迎えた山田・東児地区では、地区の製塩文化を「狂言」という古典芸能を使って遺そうとの試みも加わり、多くの市民、地区民たちが感動を共有した。
(2) 今後の活動の方向性
これまでの活動経緯から、芸術フェスタは「文化的側面から地域にパワーを生み出すこと」を基本理念に「地域の歴史や文化とアートを融合し、地域の個性と魅力を引き出すこと」により、
地域住民や観光客との「『交流と共感Communication』、『文化の共有Common』、『寛ぎと楽しみComfortable』を得ること」(3つのCom.)の実現を目的として活動してきた。
玉野みなと芸術フェスタは、2009年から福武教育文化振興財団の3ヶ年継続助成事業に推薦され、「アートシティ玉野への道」というテーマによる、山田・東児地区(東部)~宇野・築港地区(中央)~日比・渋川地区(西部)の広域での3ヶ年活動計画を立てた。2009~10年は中央と東部、2011年は西部で活動し、玉野における芸術文化活動の面的拡がりを目指すこととした。夫々の地域におけるフェスタの活動を円滑に進めるためにも、上記基本理念と目的を実現し、多くの参加者が楽しみながら参加できるようにすることが重要と考えている。
岡山県玉野市は、江戸時代末期から「製塩のまち」として栄えてきた。明治末期には、宇野港が誕生し本四を結ぶ大動脈ができたが、大正期に生まれた造船が圧倒的な影響力を持ち、玉野市は、これまで「造船のまち」或いは「造船と港のまち」と言われてきた。
戦後65年を経て、価値観の多様化や経済環境の劇的変化を遂げた現在、これからの玉野市は、「文化力」の高い人間性豊かなまちとして「船と港とアートのまち」と呼ばれるようになるべきと考える。「玉野みなと芸術フェスタ」の今後の活動は、この方向性を牽引する立場の一つとして、市民の熱意と英知を結集しながら進めてゆきたいと考えている。
(3) 2010年の活動基本方針
今年は、香川で「瀬戸内国際芸術祭2010」、岡山で「国民文化祭・おかやま2010」が開催される。玉野市では、宇野線・宇高航路開通100年、宇野港開港80年、玉野市制70年という周年記念が重なる。特に直島を中心とした瀬戸内の島々で開催される芸術祭には、期間中30万人の集客が見込まれている。玉野市はもちろん市内各団体もこの機を捉えた動きを加速しており、県内のアーティストたちもこの動きに敏感に反応している。
社会的には、超少子高齢化、人口減少、地球温暖化といった環境の激変により、これまでの経済一辺倒に対して、価値観の多様化、豊かさの質の変容といった現象が起こっている。社会の様々な場面で、「文化力」或いは「アート」という言葉がキーワードとなっている。
これまで芸術フェスタでは、地区の歴史・文化とアートの融合を図ることによって、
① 埋もれた文化遺産のリノベーションと新たな観光資源の発掘
② 地域住民の活動への参加、コミュニティ力の活用、人との会話、明るい街並み創出
ということを目標に活動してきた。これは正しく「文化力」向上の活動であり、「アート」の敷衍活動である。芸術フェスタは、今年もその線上での活動を基本方針として進めて行くこととする。
2010年7月4日日曜日
サッキータイム ~たまの歴史ロマン夜塾~
7月4日(日)
今年5月から、文化センターの主催で「たまの歴史ロマン夜塾」という、玉野市の歴史講座が開かれている。今年玉野市が市制70年という節目の年に当たることから、記念講座として開かれることとなったものである。
講師は、言わずと知れた榧嘉明先生(前玉野市教育委員長)。毎月1回、夜7時から約1時間半開かれるのだが、今日は宇野港を歩くフィールドワークということで昼間の講座となった。
宇野港は、当時県下第1の港として明治42年7月(101年前)に竣工、同43年6月(丁度100年前)から宇高連絡船航路の本州側起点の港として供用されることとなった、いわば人流用の港である。時の岡山県知事/檜垣直右は、「宇野港築港は国下100年の大計である」との信念から、県議会の猛反対を押し切り、『原案執行』という形で築造が強行されたのである。明治の頃は、議会が反対多数でも、知事がやると言ったらやれた時代だったのである。今では到底考えられないことだ。
檜垣直右翁は、玉野市にとっては、小さな漁港と塩田でしかなかった宇野地区に大きな港を造った大恩人であり、港の一角(メモリアルパークと呼ぶ)には、写真のような銅像が建てられている。説明をしているのが榧先生である。下の写真は、築港地区にある小さな公園だが、その名も檜垣公園という。
余談だが、檜垣直右翁は長州萩の武家の出で元の姓を宇野と言っていたが、養子に行って檜垣姓になったとのこと。宇野さんが宇野港を造ったということで、何だか因縁めいたものがあるような、ないような・・・。
今年5月から、文化センターの主催で「たまの歴史ロマン夜塾」という、玉野市の歴史講座が開かれている。今年玉野市が市制70年という節目の年に当たることから、記念講座として開かれることとなったものである。
講師は、言わずと知れた榧嘉明先生(前玉野市教育委員長)。毎月1回、夜7時から約1時間半開かれるのだが、今日は宇野港を歩くフィールドワークということで昼間の講座となった。
宇野港は、当時県下第1の港として明治42年7月(101年前)に竣工、同43年6月(丁度100年前)から宇高連絡船航路の本州側起点の港として供用されることとなった、いわば人流用の港である。時の岡山県知事/檜垣直右は、「宇野港築港は国下100年の大計である」との信念から、県議会の猛反対を押し切り、『原案執行』という形で築造が強行されたのである。明治の頃は、議会が反対多数でも、知事がやると言ったらやれた時代だったのである。今では到底考えられないことだ。
檜垣直右翁は、玉野市にとっては、小さな漁港と塩田でしかなかった宇野地区に大きな港を造った大恩人であり、港の一角(メモリアルパークと呼ぶ)には、写真のような銅像が建てられている。説明をしているのが榧先生である。下の写真は、築港地区にある小さな公園だが、その名も檜垣公園という。
余談だが、檜垣直右翁は長州萩の武家の出で元の姓を宇野と言っていたが、養子に行って檜垣姓になったとのこと。宇野さんが宇野港を造ったということで、何だか因縁めいたものがあるような、ないような・・・。
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