4月29日(火)
昭和の日の午後、雑草の向うに海が見える。ここは、宇野港近くの古い倉庫を改装して出来た、新たなアート体験のスポット駅東創庫&Gallery MINATO。30人程度しか入れそうもない、さして広くもないギャラリーでのライブコンサート。田乃村眞市さん(55)のギターと藤原恵子さん(69)のボーカルは、参集した約40人の聴衆に、音楽の持つ魅力を十二分に堪能させてくれた。
最後の曲「30年を2時間半で」は、ちょっと前にBSライブで森山良子が歌っていたのを聞いていたので、一応知ってはいたが、歌なのかお芝居なのか見分けがつかないような、楽しくも切ないラブストーリーの曲である。恵子さんは、難しいこの曲を見事に歌いというか演じきった。69歳にして少女のような声で聴衆の心を捉えた。鍛錬の賜物とは思うが、紙芝居といい歌声といい、玉野の宝である。久しぶりに聞き応えのあるコンサートだった。
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