2009年1月16日金曜日

サッキータイム ~定額給付金を思う~

1月16日

例年になく初出の5日から始まった国会だが、麻生総理が第2次補正予算の超目玉として2兆円もの大金を投じて実施しようとしている定額給付金を巡って大荒れだ。遂に渡辺喜美氏は離党するし、自民党からまさかの造反者まで出た。そこでサッキーも、いつものBLOGの内容と違う話題だが、この定額給付金について考えてみることにした。
先ずは給付金の額。新聞には、一人12,000円、65歳以上の高齢者と18歳以下の年少者には+8,000円つまり20,000円と書かれていた。今年度中に何とか国会を通過したとして、貰えることになった給付金、貯えの足しにするか、高級松阪牛でも食べに行くか、みんなどうされるんだろう?
麻生総理は当初、低所得者への生活支援と言って、「高額所得者が貰うのはさもしい。」とか、「貰わないのが普通で、それは矜持の問題だ。」とか言っていたが、今は「景気刺激策なんだからみんな貰って当然。是非貰ってもらいたい。」などと平気で言っている。しかも自分自身は「貰うか貰わないかまだ決めていない。」と言うんでは、この政策に自身のない証拠ではないだろうか?
今回の給付金、元は税金である。長い時間と高い経費を使って各個人から集めた税金を、再び長い時間と高い経費を使って各個人に戻すという、そのこと自体が全くナンセンスである。税金というのは、大きなお金で最も効果的な使い方をして初めて意味あるものとなる。そのために集めているのであって、今回の政策は、全くその根本を無視した愚作でしかない。言葉は悪いが、「馬っ鹿みたい!」としか言いようがない。きっと多くの人がそう思うに違いない。
2兆円あれば、喫緊の大問題である雇用対策、疲弊した医療・福祉対策、急がれるべき学校などの耐震化対策工事など、かなりのことが前倒しでできるはずだ。細切れにした僅かなお金を国民にばら撒いて1票を稼ごうという、それこそさもしい根性が見え見えだから、多くの国民の支持を得ることができないのだと思う。字もまともに読めない、高潔な政治信条の持ち合わせもまるで感じられないような人が一国の宰相だなんて、日本国民の一人として恥ずかしい限りだ。オバマさんではないけど、今こそ“CHANGE”が必要なのではないだろうか。

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