1月18日
神社は、氏子がいてその協力や募金などがあって成り立っている。氏子は、その神社から安全安心のお蔭を頂き、精神的な平穏を感謝する。神社と氏子とは、基本的にはそのような持ちつ持たれつの関係なのだろう。宮総代というのは、その氏子の代表であって、一般に町内でも相応の年齢を重ねた町の有志が受ける役割というのが相場である。
昔ながらの土地柄だと氏子総代になれる者は必然的に決まってくるのだろうが、新興団地などでは中々難しい面があるようだ。だから、自治会組織を何とか使ってというようなことになったのだが、これには熱心な宗教団体に属している者から見ると、おかしいではないかと文句の一つも言いたくなるものらしい。特に秋祭り前にお願いしているお初穂料の集金とか年末のお札の販売を、高齢化した宮総代の代わりに自治会役員がやるということになると、愈々難しいことを言われることが多いようだ。
そんな背景があって、我が団地においてもその議論が出ることとなった。宮総代の業務は自治会がやるのではなく、宮総代組織を充実させてでも宮総代がやるべきだろうという意見が圧倒的だ。多分それが正解だと思う。自治会長としては、全体をその方向に誘導し、うまく事を運ぶのが仕事なのだろう。
自治会の行事として定着している秋祭りは、秋の収穫を神に感謝し、その初穂を奉納して祝うのが元々の起こりであるから、神社と氏子全体のお祭りである。ところが今では、町の賑わい、子供達への思い出作りといったイベント的色彩が圧倒的に強い。でも、秋祭り前に行っている、神社に奉納する御初穂の集金はというと、宗教的行為かなーということになる。
つまり、常識的に見て宗教的色彩の濃いものは総代の仕事、そうでないものは自治会の仕事と割り切ってやろうということが、自治会役員の総意ということのようだ。宮総代の方たち、この結論をどう感じられるだろうか?
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