5月26日
「アートハーバーを考える」で書いた宇野港界隈でのアート展開として、今年は「街中アート展」を開催することとしていたが、そのテーマ名を『Interspace Plan』とすることが、5/26のアーティストたちとの話し合いで内定した。正式には、次回の企画検討会(6/14開催)で決まることとなるが、その意義について考えてみたい。
5/24の夜、芸フェス2010の街中アート展のテーマ名について布団に入って考えていたら、「インタースペース」という言葉を思いついた。ナショナル(国民、国家)にインターを付けるとインターナショナル(国際)になる。チェンジ(変化)にインターを付けると、インターチェンジ(交換とか交替)である。つまり、「インター」には、間とか相互とかの意味合いがある。スペースにインターを付けることによって、店の空間と作家又は鑑賞者との間に相互のコミュニケーションが生まれるイメージが有ると考えた。
英語にこの言葉があるのかどうか知らなかったが、翌朝辞書を調べたところ、"Interspace"という言葉があった。意味は下記の通りである。
interspace vb [ˌɪntəˈspeɪs](tr) to make or occupy a space between
つまり、「間を作る」或いは「間を占める」である。betweenが後ろに付いているので、両者の間に一つの空間を作ることになる。作家と鑑賞者とが店舗という空間で心と心を通わせる空間を作り出すという解釈も可能である。
芸フェスの目的として、三つのcom.(Communication(交流と共感)、Common(文化の共有)、Comfortable(寛ぎと楽しみ))を掲げたが、「インター」という言葉にはその代表格ともいうべき「コミュニケーション」(交流と共感=相互の情報交換)のイメージにもぴったり結びつく。
以前、商店街にある店内という空間での展覧会ということから、「インナー・スペース展」というテーマ名が考えられていたが、「インタースペース展」は英語として既にある言葉であり、空間で心を通わすニュアンスは、「インナー・スペース展」という言葉よりはリアリティがあるように思う。
今年、アートの島・直島とその周辺の島々で開催される「瀬戸内国際芸術祭」に、僅か3ヶ月で数十万のアートファンが、世界各地から訪れる。正にインターナショナルなアートイベントである。通過点の宇野港が、これらの人々と何の接点もないでは全くつまらない。アートの島の門前町として、諸外国の人々と心を通わせることができるかもしれない"Interspace Plan"に期待したい。
上の写真は5月の宇野港での一大行事“たまの・港フェスティバル”開催を前にした宇野港商店街であり、下の写真はフェスティバル当日(5/29)の朝一番の写真である。今年のフェスティバルには、2日間で11万人の人出だったそうだ。
瀬戸内国際芸術祭の頃、この商店街がどんな状況になるのか、いつもと変わらぬ閑散としたものなのか・・・。少し人が来て、"Interspace"を楽しんでもらうことができれば、今年はそれで充分である。
この "Intespace Plan"では、毎年すこしずつ作品の数が増えてゆくことを計画している。数年後には、凄い数のアートの街になることだろう。
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