2012年6月13日水曜日

宇野情話 洲巻長兵衛(2)

 第2話 祭の夜


「おい皆聞け!!」
 若連中の頭、八藏は盃を左手にして立ち上がった。
 車座になって酒を呑んでいた若連中は、半ば酩酊した眼をどろんとさせて八藏に注目した。
「おい皆の者!!」
 今日この楽しみに、こうしたことを言うのもあながち無用なことじゃなかろう。それが外のことでもねえ。ここに座っている長兵衛のことなんだ!!
 こやつが俺達の宇野へ来やがってから四年になる。よそから来た分才もわきまえやがらず、おのれの色男を鼻にかけやがって、この周りの娘を引っ掛けて回りやあがる、不都合も甚だしい、こやつが宇野へ来やがってからは、どこの娘の家へ遊びに行ったって、二口目にゃ長兵衛の話さ。俺達には肘鉄砲が積の山さ。
 えーッ、こんな馬鹿らしいことがあるかっ。
 よそから来た奴にこの宇野若者の上手を走られてじっとよだれをたらして見ておれるかいっ。
「皆の者、どう思うかっ。」
 彼の塩田で日焼けした顔が、酒の酔でほのかな暗燈の灯りにも赤銅色に光って見えた。その言い終ったと思うと盃を右手に持ちかえてぐっと一息に干して、傍に座っている長兵衛目がけて投げつけた。
 盃は彼の額をかすめてその後の格子戸の敷居に当たって、パツッと破れて散った。
「今度は俺の言う番だっ!!」
 骨格の逞しい吾一が立ち上がった。
「おいッ、今八藏が言ったが実に長兵衛はけしからん。つい先日のこと俺の婆さんの生命が明朝まで持てめえかもしれぬというので、この向うの畑村へ行って帰りの時、丁度子の刻だったよ。それあの中ん所の川の堤を帰っていると、先の方に二つの影がボンヤリと立っているので悟られないようにこっそりと近づくと、ナンダア、長兵衛とお加代じゃないか。見ている俺が恥ずかしい始末、月のあかりで近寄って見ると手に取るように何もかも見える。平生、おとなしそうな面しやがってあのざまだー。」
 吾一はホロ酔の快さで、思うことを喋ってしまった。手を振り足をあげ、着物の裾をパッと端折って威圧的に長兵衛を見下ろしていたが、ポンと足で長兵衛の肩のあたりを蹴った。
よろよろと後に倒れかかった長兵衛。
「おい吾一さん、あまり乱暴じゃないか。」
四面楚歌の中にいる長兵衛は、全身の憤怒をこめた眼で睨みつけた。
「何が乱暴だ。貴様こそ俺たち宇野の若者の風上にも置けねえ奴さ。この間、夜の夜中、草叢の中でお加代と二人ごそごそとやっていたざまは何だ。こん畜生めー。」
二度目の足蹴が脇腹へ飛んで来た。
「吾一っさん、俺がおとなしいかと思ってあんまりだナァー。」
「何ッ、文句があるのかッ。文句がありゃ聞こう。」
吾一は徳利を傾けながら、商人風の意気な長兵衛をぐいと睨みつけた。
暗燈の灯の中に酒の臭いと怒気と緊張と、管を巻く声が騒々しい。
この村の慣しとして輿を担いだ若連中が、八幡様の本殿の前のたまりで夜どおし酒を飲んで楽しむのであった。一年中に一度のお祭りに、こうした若連者の集いは最も愉快なものであった。二十人程の若連中の一人として長兵衛も交っているのであった。
「おい吾一、少し待て。こん度は俺が言ってやろう。」
舟乗り家業の甚助が吾一を制しながら立ち上った。
酒が大分回っているらしい。足下がふらふらとして覚束ない。
「おい長兵衛、俺ゃ舟乗りだが貴様がいるために俺ゃ大きな損のし通しだ。今あすこの塩田の見張りの旦那の中に奉公に来ているお加代かって、俺に一度もいい顔をしたこたあねぇ。児島小町だなんでいわれるお加代の機嫌のいい面も一度は見てえもんだ。―――――
それというのも貴様の居やがるせいなんだ。貴様さえいなきゃ、この宇野の若連中の思いのままになるじゃねえか―――――。おい長兵衛、どうだ。」
彼はポイと尻をはぐって、薄汚れた褌の尻を俯いている長兵衛の頭の上に乗せかけた。
「おい、そこらの若えの、一杯注いでくれ。」
そこにあいた盃を取り上げて、甚助は皆の方に差しだした。
―――オーイ甚助面白いぞ―――やれやれ―――長兵衛の頭を腰掛だ―――。いい気味だ―――ええぞええぞ―――そら注いでやろう。―――
ぐるりと丸く座になっている連中が、わあっと面白がった。気味よさそうに。
「おい甚助さん、貴様は精根があるのか、ねえのか?俺を余り馬鹿にするねえ。」
長兵衛は彼の体をうんと前にのめらして立ちあがった。

足の定まってない甚助、八藏の座っているあたりへ、タタタタとよろけて、どしんと尻餅をついた。
「長兵衛、承知しねえぞ!!」
八藏はすっと立ち上って長兵衛の前に立ちふさがった。
「いや俺はもう帰る。ここへ来たのが間違いだった。」
「何、帰る・・・・・? 帰らすものか・・・・・。」
長兵衛は急いで飛び出して帰ろうとした。
「帰らしゃしないぞ!! 畜生!!」
座っていた連中が全部立ち上って、長兵衛を取り囲んだ。
長兵衛は隙をねらって逃げようとした。
「こりゃ逃がすものか。」
彼の後から誰かがはがい締めにした。その手の力の強いこと。
「打て打て、やってしまえ。」
誰かが命令すると、振り払って逃れようとした長兵衛の頭といわず腰といわず、拳骨と足蹴の雨が降って来た。
「乱暴するなー。」
彼は一心に叫んで頭をじっと両腕で抱いた。もう何も言いたくない。全身をいっぱい憤りがぐんぐんと走る。
半ば酔い、半ば理性を奪われている彼等には、興に乗って面白いがままに長兵衛を打ちつけた。
拳骨ではない棒でもない。徳利のような重たい瀬戸物のようなものが、彼の後頭部にかあんと落ちかかってくるのを感じると、鈍い痛みが脳から体全身にびりびりと響いていって、前後も分からずべったりとそこに打ち倒れた。
暗燈の灯影はたちまわる人々の姿を、影絵のように黒く浮かせていた。
八幡様へ参る氏子の人もない。昼の間に参っているのであろう。
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2012年6月12日火曜日

宇野情話 洲巻長兵衛(1)

今日から、小説「洲巻長兵衛」のスタートである。
原文には、各段のタイトルはついてないが、紹介者であるサッキーが勝手に各段のタイトルをつけ、小説の展開が少しでも盛り上がるようにできればと思う。



第1話 逢引


「長さん、もう七日したらお祭だワ。」
お加代は長兵衛の方へじっとにじり寄っていった。
八幡様の森の上に黄色い月がぽっかりと浮かんでいる。海の方から吹いてくるそよそよとした風が、塩田のあたりから、ずーっと小浦の蘆の泥沼の上を吹いてきた。そよそよと蘆のなびくのが人のいない夜のささやきのように聞こえる。静かな秋の夜であった。
「そうさ、祭りがきた。それで俺の店の方も中々忙しいのさ。」
色男で鳴っている長兵衛の男らしい顔が、にっこりとほほえんだ。そうしてお加代の肩をじっと抱いた。
「それだったら約束があるわ・・・忘れたの?」
「何だったかナア、とんと近頃忙しいので忘れてしまっているよ。」
「まあ、いけないわよ、あれあのことよ。」
「一向に存ぜず。忘れてござる。」
彼は腕の中にある処女の耐えられないような甘美な体臭と髪のこころよい匂いにうっとりとしなから、わざと空呆けて言った。
「長さん意地が悪いー、あんな約束を忘れているなんて・・・・。」
児島小町と言われるお加代の美しい顔が、ちらっと彼の瞳をにらんで蕾のような口唇がニコッと開いた。
「何だったかナア、そんな大きな忘れ物なんかした覚えはないが、そんな忘れ物していたら俺の首を差上げよう。その代わり生命だけはお助けだ。」
彼はからかおうとして口から出まかせのことを言ったが、おかしくなってプっと吹き出した。
「まあ、おかしいわ」
彼女も一緒になっておかしそうに笑った。
「ね、長さんあのこと、私のあアレ。」
「何?お前のあアレ、・・・そんなこと忘れている。」
「もう知らないっ‼」
彼女は如何にも腹立たしげにすねた格好をして、長兵衛の胸に伏した。
美しい抜け出るような襟足が、蒼白い月の光におどろく程魅惑的であった。
「あ、アレか。この前の約束のあの着物のことか。なあんだ、女はそんなことに至極鋭敏だなあ。」
彼はお加代の白い首筋を軽く撫でた。
「そうよ。きまっているわ。お祭りで私、それが一番楽しいんですもの。」
「それだったら、着物もかんざしも同じように注文してあるさ。」
「長さん、ほんと‼」
彼女の白い両の腕がすーっと着物の袖より抜け出して、長兵衛の首に艶めかしくまつわりついた。蒼白い月の光の中にその徳利型の腕の白さ美しさ。お互いの吐く息と吸う息が、ほんのりと温かく感じられる。
「嘘を言ってどうするか。お加代さんのことじゃないか。忘れたりなんてしてたまるかい。」
「うれしいワ。」
「明日朝行くことになっているから、もう貰ってこよう。早いのは間に合うからなあ。」
「私、待っているわ。明日の夕方には帰れるの。うれしいわ。」
「そうだなあ、黄昏頃には帰れるだろうよ。」
月が大分登ってきた。雲のない空に冴えかえるような黄色い月が。遠い高辺の山あたりはぼんやりと霞んで麓の海には蛸をとる舟の漁り火がちらちらと見える。近くの天狗山のふもとの方では狐の鳴き声がする。二人の腰を下ろしている草叢では友を呼ぶ虫の声が哀れっぽい。夜はだんだんと二人の世界を包んで更けていった。
「あれ、月があんなに登った。加代さん、家に帰らなきゃならないんじゃないかい。」
彼女の背中に手を回して、力強く抱きしめた。
彼女の柔らかな乳房のあたりから伝ってくる、魂をとろかすような血潮のときめきに、彼は放そうとはしなかった。
「私ちっとも構わない。さっき来る時裏の戸口からすーっと抜けて来たのよ。誰にも気づかれてはいないわ。」
力強い男の腕の中に、彼女のすべてを委ねていた。
きびきびとした男の筋肉の動きが、彼女の脇の下あたりにじりじりと喰い込んでくる。男の頼もしい腕が・・・・。

「そんなら俺もこうしていて安心出来る。・・・・が、併し加代さん、近頃、村の若い連中が俺とお前に対して甚だひどい仕打ちをするなあ・・・・・。」
「ええ、ほんとにねぇ。私にかってどんな悪戯や乱暴するかしれやしないわ。ついこの間のことよ。旦那様が讃岐へお出でになったので、もうお帰りの時分と思って池の浦の浜へお迎えに行きかけたらねぇ、あの浜の突先を回るところで、向うの塩田の八藏さんが追いつけて来て、散々悪口やら変なことばかり言うの。そうして着物の袂や髪を引っ張って歩かさないの。夕暮れ頃ではあるしどうしようかしらんと思って困ってしまっていると、又、山の畑から戻って来る吾一さんに出くわして、私生きた心地はなかったわ。」
彼女の声と瞳が涙にうるんで、長兵衛を見上げた。
「何故、そんなことがあったのに俺に知らさなかったのだ?」
「だって、口を揃えて長さんの悪口ばかり・・・。」
彼女の声が次第に鼻にかかって来る。
「そうだったのか。しかし、俺達がどんな悪口を言われたって二人の世界なんだ。愛し合っている者を離そうとしたて離れるものか。そうだろう、加代さん。」
柔らかいお加代の体を又、じっと抱きすくめた。
「ホントよ。私殺されたって離れやしないわ。長さん永久に変わらないでねぇ。お加代のためによ。」
お加代は、長兵衛の腕で泣いた。我慢していた迫害の悲しみが一時に堰を切り、愛しい男の胸に流れ込むときの、甘えたいような悲しいような、愛しい男の胸の中に融け込んでしまいたいような、泣けるだけ泣いて涙をしぼりたい。そんなすすり泣きであった。
「加代さん、そんな悪戯や悪辣な手段は俺にも毎日のように加えられている。昨日もやって来たよ。あの八藏が、吾一と二人連れだって俺の主人の傍にやって来て、俺のあることないこと色々並べたてて揚句がこの酒屋から追出してしまえ、といって主人に頼み込んでいた。俺は酒藏の出口のところでその話を聞いていたが、癪に障ってならない。飛び出して行って一つ談判してやろうと思ってかっとなったが、主人も賢い人なんだからいい加減にあしらっていたので、俺も出るところじゃないと思ってこらえていたよ。」
彼の瞳に涙がうるんできた。月の光がその白い露にちらちらとゆれた。
「長さん、私、これからどんなことがあっても耐えるわ。あなたの女房に晴れてなれるまでは・。」
「加代さんありがとう。俺が来年のこの頃は一人前になれる。そうしたら一人前の杜氏となってでも酒屋になってでも、結構独立出来るんだから、楽しんでいて呉れよ。」
彼女の顔をぐいと引寄せようした。
「長さん、あなたの独立を待っているわ。」
彼女は長兵衛のなすがままに快く体を委せていた。
「加代さん、赤ん坊は欲しくないかい。」
「ええ、赤ちゃん、可愛いワ。」
加代さんがお母さんになるんだよ。」
「マア、長さんがお父さんに、ホホホ・・・・。」
草叢で哀れっぽい虫の声が、澄み切った月への伴奏のように鳴き続けている。
露のおりた草の葉に月の光が宿って、風の吹くたびにきらきらと光って揺れた。
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2012年6月11日月曜日

簀巻きの長兵衛物語の紹介

6月11日

玉野の歴史を語るとき、玉野市宇野にある獺越(うそごえ)の浜に、簀巻きにされた長兵衛という美男子が投げ込まれ、その祟りがあったという話を聞くことがある。粗筋はこうだ。

今から160年ほど前、備後の国から宇野に移ってきた長兵衛という若者は、好男子で地区の女性に大もて。気に入らない土地の青年どもは、好き勝手をするこの若者を袋叩き、簀巻きにして獺越の海に放り投げた。その後、宇野に奇病が流行ったことから長兵衛の祟りということになり、お地蔵さんを作り、旧7月23日の夜、盆踊りをして供養、今も続けられている。

宇野3丁目の中山トンネルを抜け玉野浄化センターの南端の辺りがかつて獺越鼻と呼ばれていた所で、流れが早い所であった。今では絶滅したとされるニホンカワウソがこの辺りに生息していたと思われる。以前三井造船の進水式では、フェリーが獺越を通過したら、進水作業のゴーサインを出していた。支綱切断の時間になる頃、フェリーが丁度三井造船の沖合を通過する、その辺りである。




さて、今日から暫く、昭和10年にこの土地の宮田熊夫さんという方が書かれた小説『宇野情話 洲巻長兵衛』を紹介する。書かれてから既に77年が経過しており、公に発表もされていないようなので、著作権などの問題もないだろうと勝手に思って紹介する。
元は、3年前、宮田さんの家族の方が玉野の歴史研究家・榧先生の所に持って来られたものを、「デジタル化してもらえないか」と私に紹介を兼ねて依頼されたものである。この年「宇野港100年物語展」を行うこととしていたので、その展覧会にも展示した逸品である。歴史書としての値打ちはともかく、恋愛小説として楽しんでいただければと思う。
もう一つ、この小説には挿絵が描かれていて、この挿絵が何とも微妙なタッチであり、これらも紹介しながら進めてゆきたい。
初回の今日は、宮田熊夫さんの「はしがき」から。



   宇 野 情 話
        州 巻 長 兵 衛

作 宮田熊夫

=表紙は宇野の塩田の一部=


はしがき


 僕が「州巻長兵衛」を書こうと思ってから、早や三年になる。
 僕が州巻長兵衛の話を聞いたのは、もうずっと前のことであった。その話というのも、昔、宇野の酒屋の長兵衛という若い男が奉公しておった。その長兵衛の男振りと気前の良いのに、村の娘達が慕っておった。それを快く思わなかった、村の若い者連中がある夜のこと、彼を簾に巻いて、藤井の海から投げ込んで殺してしまった。
 それだけの話を聞いて、それよりもっと詳しく聞かせてもらおうと思ったが、誰もそれ以上に詳しくは知らない。
 だからここに書いた物語りも、殆ど全部といってもいい程、僕の空想の産物なんです。いいか悪いかそんなことは頓着なくて、始めて一つの小説を纏めた、と思う歓びを感じています。
 書いている途中、弟の死に遭ったり、色々のゴタゴタやおまけに僕が風邪になど罹って思うように書けなかった。
 それから二三枚挿絵を入れておいた。一寸思いついて書いたが、不細工な絵だ。無いよりもいいかしれない。或いは無い方がましかも分からない。

                       昭和拾年十一月十三日
                           宮田 熊夫

2012年5月4日金曜日

MMK広報-第2号-

4月25日

MMKとは、うのずくり実行委員会の活動を支援する「特定非営利活動法人みなと・まちづくり機構たまの」の略称である。MMKは、昨年12月1日に設立した。

MMKから経産省に提出していた、「平成24年度戦略的中心市街地商業等活性化支援事業」に対する補助金交付申請が、4月9日に採択されたという嬉しいニュースが飛び込んだ。
以下、申請した事業の概要と今後のスケジュールについて紹介する。

先ず、この事業の狙いと計画の必要性

この事業は、中心市街地に若いクリエーターが集い、
各分野で街と関わりを持つことによって、魅力的な街づくりを行うことを
狙いとして計画した。つまり、カルチャー・クリエイティブ的なまちづくりだ。
街に潜む様々な課題を新たな発想で解決し、
「確かにこの街は面白い」「私も参画して街を良くしたい」と
積極的に選択される街になることが、街の活性化には不可欠である。
私どもは、アイデアと行動力に溢れたクリエイティブな若者と地元住民との交流を促し、
街と産業にイノベーションと活力を生み出すための地域コミュニティ拠点が必要と考えた。
コミュニティとカルチャー・クリエイティブ(新しい文化を創る人々)の交流拠点だ。
街には、数年前から若手クリエーターが住み始めている。
住民の意識変化も芽吹きつつある。今まさにこの事業を始めるときだ。
拠点の完成と拠点を生かした活動に、是非ともご期待いただきたい。

活動拠点整備の基本コンセプトは、『WHITE OUT』

宇野港は、白く白い霧に包まれる。 建物も、道路も、人々の営みも、全て真っ白に消失する。
繁栄と衰退、喜びと哀しみ、、、 霧はあらゆる物から色を奪い、私たちはゼロの世界に包まれる。
私たちはゼロの世界に心を洗われて 再び、私たちは色の世界を取り戻す。
色はあなたがつければいい。 色は自由であるが、色は、あなた自身でなければならない。
そうやって、さまざまな人が 宇野港の街に嘘のない色をつけてゆく。
迷っても、躓いても、立ち止まってもいい。 ゼロの世界は、必ずまたやってくるから。
何度でも、何度でも、 あなたの色を見つけて あなたの色をつければいい。

拠点の使い方は、概ね以下のようなことを考えている。
・地域住民、クリエーター、移住希望者が楽しく集える交流サロンとして
・移住促進に関する、情報収集・情報整理・情報発信を行う拠点として
・企画展、個展等ができるギャラリースペースとして
・アート、クラフト等の作品販売ショップとして
・イベントスペース、ワークショップ会場、日替わりカフェスペースとして

スケジュール概要は、下記の通りです。完成は今年8月初めを予定。
4~5月:方針決定、実施設計、業者選定
6~7月:解体工事、内装、設備、外装工事
8月上旬:清掃・美装、オープニング











ここで、2~3月のうのずくり実行委員会の活動を紹介する。

「第1回ずくりワークショップ」開催、仏生山温泉の岡昇平さんと学ぶ!
3月2日(金)18:30~21:00、玉野市文化会館1階ホールにおいて、
仏生山温泉・岡昇平氏を迎えて、「温泉を中心としたとき、湧き出るコンテンツ」と題した講演とワークショップを開催。玉野・高松・倉敷・岡山・赤磐市の20歳~70歳代までの44名の方が参加された。
導入の講演では、分かりやすい話の中で、まちづくりには色々な手法やアイデアがあること、無理せず自然なスタイルで取り組むことが長続きの秘訣かなというようなことなどを学んだ。
ワークショップでは、殆どの人が初めての経験「ワールド・カフェ形式」によるグループ討議を行い、初対面同士のコミュニケーションや創造性に富んだ会話を楽しむことができ、大いに盛り上がった。



「うのずくり」ニュースフラッシュ!
「朝市ごはん会」で盛り上がり!
今年2月12日(日)からシーサイドマートで朝市ごはん会が始まった。毎月第2日曜の午前10時から開かれている。当初は、知名度も低く例年にない寒波のせいもあってかやや出足不調だったが、4月8日には12名が参加、美味しい瀬戸内の魚に舌鼓を鳴らしながら、楽しい話に盛り上がりを見せた。

「ずくりランチ会」で、おもてなしの修行!
料理が好きな方やおもてなしの好きな方、人の交流できる場をつくりたい方等が、ギャラリー・サンコアのスペースを一定時間利用し宇野に食事空間を開く計画の第1歩。
秋山恵さん(東京都出身のフード・コーディネーター)は、これをきっかけに今年9月、ギャラリー・サンコアでのイベントが決定。参加者の石川さんもそういった空間をつくりたい方の一人で、これからうのずくりとしてお手伝いしたいと言われている。



◎福武教育文化振興財団から、3ヶ年連続助成を受ける!
1月末に申請書を提出していた財団法人福武教育文化振興財団から、「うのずくり」の活動を応援したいということで、3ヶ年連続助成認定という名誉ある内定をいただき、3ヶ年の活動計画書を3月末に提出した。24年度は「ずくりワークショップ」、25年度は「クリエイティブ・マーケット」、26年度は「うのきゃん」を軸に計画した。

◎来訪者さまざま!
・3/6、元サッカー選手・高瀬敦之さん、東山ビルに興味
高瀬さんは、子供達にサッカーを指導するほか、ヨーロッパ・アジア等、海外に支援の仕事や講演会の企画、交流の場を作るアクティベーター。岡山ビブレ裏にて BARYUNPYO を営んでいる奥さんの実家が田井にあるそうだ。
・3/6、玉野市内在住の方に空物件「喜楽」「和気さん宅倉庫」をご案内
飲食店の店舗物件として下見をされたOさんには、自分の希望する条件とは異なっていたようで断念された。
・3/7、読売 Life 中国版の取材を受ける
うのずくりの活動や森委員長のガラス制作&作品(展覧会)が、移住者の西野さん、満田さんのプロフィールと共に中国4県(岡山・広島・島根・鳥取)の読売新聞社読者に配られる小冊子(5月号)で紹介される予定である。
・3/8、新庄村起業雇用創造協議会の取材を受ける
岡山県と鳥取県との県境に位置する人口1,000人の新庄村(岡山県に残る2つの村の内の1つ)では、定住人口の促進プロジェクト(新庄村雇用創造協議会)が立ち上がっている。その担当の方が、3月8日の山陽新聞(全県版)に掲載された西野さんの記事を見て「うのずくり」の存在を知り、取材に来られた。
http://www.shinjo-murazemi.net/knowledge/2012/03/post-2.php
・3/23、「KSB瀬戸内海放送」のテレビ取材を受ける
うのずくりの活動とそれに関係している作家の活動を取材させて欲しいと、KSB瀬戸内海放送から連絡があり、テレビ取材を受けた。満田さん、西野さん、それに森の作家活動と、築港商店街、宇野の街も取材された。放送は、3月26日(月)18:15~「KSBスーパーJチャンネル」だった。


<2012年の予定>
ずくりワークショップ(第2回&その後)
①第2回開催予定…5/12(土)10:30~13:00、於玉野市文化会館1Fホール
第Ⅰ部:トークテーマ「東京仕事百科と、仕事と人と、これからと」、
講師:中村健太さん(東京仕事百科代表)
 第Ⅱ部:ワークショップテーマ「宇野港界隈で 勝手に 新事業企画会議」
②第3回予定…7/8(日)13:00~、講師:今村ひろゆきさん(MaGaRi運営/まちづくり会社ドラマチック代表)
③第4回以降…2ヶ月に1回のペースで開催。講師の先生は、現在交渉又は人選中。

うのきゃん2012
①うのの散策…うのずくりの活動を知ってもらいながら宇野の街を散策、今後活用したい場所や方法を考える。
②まちづくりシンポジウム…各参加者同士がまちづくり活動の体験や課題を共有し、今後夫々に活かしていただく。
③うのキャンプ…互いに親睦を深め、コミュニケーションと絆を強める。

岡山芸術回廊
①概要…後楽園を中心とした岡山芸術回廊の、サテライト会場としての玉野開催をうのずくりが主催。
②内容…宇野港を一望できる東山ビルに、作品(商品)を展示販売する特設ショップを作る。
③特長…アートかどうかと言う前に、シッカリとした技術力で作り込みに拘わった作家の作品を集める。
④期間…今年11~12月の約1ヶ月


最後に、MMKの平成23年度活動実績と24年度活動方針案を紹介する。

◎平成23年度活動実績概要
 23/08/04 MMK設立総会(22名出席、提出議案10件を全員異議なく承認)
 23/08/08 MMK設立認証申請書提出、受理
 23/08/14~15 「うのきゃん2011」開催
 23/10/08 ジュエリーデザイナー/西野さん一家、田井の古民家に移住、工房兼店舗に改装
 23/10/26 第1回理事会(8名出席、議案4件〈会員増強、事務所、備品、収益構想〉)
 23/11/04 鞄作家/満田さん一家、宇野に移住、駅東創庫で工房兼店舗を開業
 23/11/17 県の第605号特定非営利活動法人の認証
 23/12/01 法人登記(=法人成立の日)
 23/12/23 「宇野の大掃除」実施
 24/01/10 第2回理事会(10名出席、議案7件〈助成応募、契約関係、会員増強、規程関係〉)
 24/01/15 「MMK広報-第1号-」発行
 24/02/01 うのずくり実行委員長との業務委託契約締結
 24/02/12 「うのずくり朝市ごはん会(第1回)」開催
 24/03/02 「ずくりワークショップ(第1回)」開催(41名参加、仏生山温泉/岡昇平氏を招聘)
 24/03/09 「中国ろうきんNPO助成金制度」の2次審査プレゼン、結果は不採用
 24/03/11 「うのずくり朝市ごはん会(第2回)」開催
 24/03/21 「経産省戦略的補助金申請」の審査プレゼン
 24/03/29 玉野市中心市街地活性化基本計画申請認可
(平成24年度、これまでの活動実績)
 24/04/09 「経産省戦略的補助金申請」採択の通知
 24/04/08 「うのずくり朝市ごはん会(第3回)」開催
 24/04/09 「クリエーター交流拠点・運営事業」戦略的補助金申請の採択通知
 24/04/12 第3回理事会(10名出席、議案3件〈活動方針、総会日程、年会費〉)

◎平成24年度活動方針案
 (今年度基本方針) 組織を固め、確実な運営&フォローアップを実現しよう!
・活動目標(年度末までの数値目標)
(1)移住者の確保目標:3組6人(累計5組10人)の移住者確保
(2)ずくり訪問者の確保目標:20組以上
(3)移住者用住居の確保目標:10件確保(現在8件)

・うのずくり支援の組織体制確立強化
(1)支援者となる会員の増強:個人賛助会員、法人正会員&賛助会員の加入促進
(2)うのずくり支援の財政基盤確立:戦略的中活支援事業の自己資金と実行委員長給与の確保
(3)うのずくり実行委員会組織の強化:新入会員確保、既移住者との連携

・戦略的中活支援事業(交流拠点の設置運営)の円滑な推進
(1)交流拠点の建設計画:基本コンセプト→運用計画→建築&設備仕様(別添概案参照)
(2)交流拠点の運営方針:交流拠点機能、魅力ある空間、リピート欲求

・目標達成のための情報伝達と広報強化
(1)うのずくりHPの改善充実
(2)MMK HPの制作
(3)FB等SNSの有効活用
(4)MMK広報誌の継続発行

この写真は、上記方針を議論した、4/12(木)開催の理事会後に行った懇親会の風景である。因みに会場は、「よし将」改め「どてきりや」の3階「梅の間」です。

2012年2月17日金曜日

「玉野みなと芸術フェスタ2012企画検討会」(第2回)

2月8日

今回から、新たなメンバーとして小坂さんに参加いただくこととなった。
これまでも、狂言の宇野公演を行ったときの司会などでご活躍いただいた方だが、アイディア豊かな方なので、企画段階から参加いただけると、芸フェスの内容がよりレベルアップすることだろう。
議論の概要を以下に報告する。

1.報告事項
(1) ずくりワークショップ
 a. 趣旨:新しい文化を地域に根付かせている方々をお招きし、夫々の先達の経験を手本としてこの地域内に共有すること。さらにその方々及び参加者同士の横断的交流を図ること。
 b. 手段・目標:講演会ではなくワークショップを行うことで、カルチャークリエイティブな事例を知りそこでの問題に向き合い、繰り返し体験することで柔軟な思考を手に入れこの地域に反映すること。
 c. 開催:2カ月おきに年6回、第1回を3/2(金)18:30~21:00、仏生山温泉/岡昇平氏(1,500円)。
2回目以降も、魅力的な先達を招聘予定。

(2) 北川フラム氏打合せ
 a. 日程:2/2(木)、市と北川氏の会議に森&清水が参加。
 b. 打合せ概要:
 (a) 主たる打合せ内容は、瀬戸内国際芸術祭2013に対する玉野市の体制について。
 (b) 北川氏の狙い:作品展示より、地域がどう変わるか、どう交流できるかに重きを置くこと。
 (c) 芸フェスの取組説明と反応:北川氏は、芸フェスの話より狂言の話に食いついてきた。国際芸術祭にとっては地元作家の展覧会より狂言の方が効果的か。

(3) 近く開催予定のイベント紹介
 a. 野﨑家のお雛様展:1/31~4/1於野﨑家旧宅(500円)
 b. 野﨑家コレクション:2/24~4/8於岡山県立美術館(無料)
 c. 香川県文化芸術新人賞受賞作家展:2/18~3/4於香川県立ミュージアム(無料)
 d. 講演会「不幸になるものの考え方」:3/3(土)13:30~於玉野産業会館3F(講師/土屋賢二)(無料)
 e. 第3回瀬戸内海フォーラム:3/3(土)13:00~15:00(講師/国交省港湾局長・山縣宣彦氏、瀬戸芸総合ディレクター・北川フラム氏)、事前の参加申込必要(無料)。

(4) 芸フェス2011参加者概数(資料配付)
 a. イベント参加者数:1,040、スタッフ数:828人、合計:1,868人

2.助成申請&年間スケジュール
(1) AAF応募:
 a. 応募概要:主催「玉野しおさい狂言会(旧狂言講座)」、企画名「塩の里の狂言風土記」で応募。
共催/芸フェス実行委&田賀屋狂言会、後援/スマイルネット玉情協ほか。
 b. 開催場所:
   会場1/牛窓を第1候補として「塩」をキーワードとした狂言公演を開催。
   会場2/山田専売局庁舎にて狂言ワークショップを実施で計画の方向。
 c. 日程:AAF開催期間6/16~10/14の間で開催。第1候補9/29~30とする。
 d. 検討事項:候補となる場所での実現性について、3月頃までにリサーチを行う。

(2) 福武教育文化振興財団(資料配付):
 a. 応募概要:地域文化創造部門として、アート/アーティスト交流プログラム「南北楽観主義-せとうち-」をテーマに、南北合同作品展、シンポジウム、瀬戸内文化の調査、瀬戸内楽観クルーズを実施し、南北相互の交流の活発化と活動のレベルアップを期待することとして応募。
 b. 開催時期&内容に対する意見:
 (a) 開催時期:原案11月上旬に対するコメントは下記。
 ・ 問題点:「岡山芸術回廊」(※)の会期が11/3~12/2であり、南北楽観主義を11/上に開催するのは困難。又、10月以前はAAFがあり、これも難しい。
 (※)「岡山芸術回廊」・・・県主催の芸術イベントで主会場は後楽園。サテライト会場として玉野地区で開催。玉野地区会場の計画をうのずくり実行委員会が行い、窓口を山田が担当している。
 ・ 解決策:年明け開催で計画する。⇒宇野展1/12~20、高松展1/26~2/3で調整する。
 (b) アーティスト・イン・レジデンス:
 ・ 上記芸術回廊の一環として、アーティスト・イン・レジデンス(ドイツ作家の滞在制作)が10/中~12/3の期間で計画されている。⇒制作場所として文化会館会議室を候補の一つとしたい意向。
 ・ 上記開催の詳細については、今後要調整。
 (c) 瀬戸内楽観クルーズ:
 ・ アートを対象としたクルーズでは、乗船客を見込めないのではないか。昨年のクルーズは、進水式と言う目玉があって乗船客を確保できたと思う。⇒昨年実施の「たまの西海道」を検討する。
 ・ 高松に向かうクルーズは、昨年実施したフェリーを使ったアートツアー方式がいいのではないか。
  ⇒クルーズ又はアートツアーの実施内容について再検討する。
 (d) その他のイベント
 ・ 子どもを対象にしたもの、参加して面白いと感じられるものなどを検討したい。
 ・ 次回、議論のテーマとする。

(3) 年間スケジュール:(資料配付)
 a. 年間スケジュール:狂言公演9月末、南北楽観主義1月中~2月初め。
 b. イベントカレンダー:観光協会のマリンフェスティバル・イン・たまの2012に、締切り2/10までに情報提供。
  ⇒上記スケジュール案で通知する。

3.今後の予定
 2/19(日)14:00~ 映画会「ひかりのおと」(文化会館1F)
 2/22(水)13:30~ 中活運営会議(商工会館4F)
 2/26(日)14:00~ 狂言講座(文化会館3F)
 3/ 2(金)18:00~ うのずくりワークショップ(文化会館1F)
 3/ 3(土)13:00~ 第3回瀬戸内フォーラム(山形宣彦氏、北川フラム氏)(マリンホテル2F)
 3/ 3(土)13:30~ 土屋賢二氏講演会「不幸になるものの考え方」(産業会館3F)
 3/11(日)14:00~ 狂言講座(文化会館3F)
 3/14(水)18:30~ 第3回企画検討会(文化会館2F)

以下、既に始まった或いはこれから始まるイベントチラシを紹介する。

2012年2月16日木曜日

ずくりワークショップの開催(ご案内)

2月16日

うのずくり実行委員会では、今年3月から1年間に亘り、隔月に 6回連続の「ずくりワークショップ」を開催する運びとなった。
このワークショップは、岡山、香川、大阪、東京等で様々な「作り」活動を 実践されている方々をお招きして、その方々の経験やノウハウを学び、 情報を共有し、コミュニケーションを深めることにより、多面的で柔軟な 思考を手に入れ、これまで見えなかった問題に気付き、新たな町づくり に資することを目的としている。
第1回は、高松仏生山温泉(http://busshozan.com/ )いる岡昇平さんを講師に招いている。
第2回目は、東京仕事百貨(http://shigoto100.com/ )中村健太さんに来ていただくことになっている。
第3回目以降も、その道の達人に来ていただけるよう、交渉中である。

何れも、カルチャークリエイティブな「作り」を実践されている方々である。 必ず楽しいワークショップとなり、今後の宇野の町づくりに有益な体験 となることだろう。特に日頃、町づくりを実践している或いは興味をお持ちの方々には、 是非とも参加されることをお勧めする。

開催日程は、下記の通り。
1.日 時:3月2日(金)18:30~21:00(第2回は5/12(土) の予定)
2.場 所:玉野市文化会館1Fホール
3.定 員:30名(先着順)
4.参加費:(前売券)1,500円、(当日券)2,000円
  (お得な6回通し券)7,000円
5.申込先:うのずくり実行委員長/森さん TEL:0863-31-1388
  Eメール:unozukuri@gmail.com
  URL:www.unozukuri.com

詳しくは、下記広報チラシを参照されたい。

ここでちょっと、仏生山温泉について紹介したい。
このワークショップを計画するために、1月19日、うのずくり実行委員長の森さんを中心に5名のメンバーが仏生山温泉を訪ねた。
この温泉は、内湯と露天風呂(ヒノキ、ヒバ)があり、すべての浴槽が源泉かけ流しである。泉質は、ナトリウム炭酸水素塩・塩化物泉(療養泉)であり、旧温泉名での泉質は美人の湯といわれている重曹泉である。つるつるとした感触が肌に心地いい。入浴料は600円と安いし、浸かりに行って良かったと思える温泉だ。
この温泉は、岡さんの親父さんが10年程前に個人で掘り始め、見事掘り当てられたそうだ。
東京の設計事務所みかんぐみに勤務していた岡さんは、地元・高松に戻り、この温泉を設計し、今は番台に立ちながら、仏生山まちぐるみ旅館を作るプロジェクトの代表として頑張っておられる。
仏生山には、法然寺という大きな寺院がある。昨年大きな五重塔も建ち、凄い立派な寺だった。

2012年2月15日水曜日

「玉野みなと芸術フェスタ2012」企画検討会(第1回)

1月11日

今年10年目を迎える芸術フェスタの企画検討会がこの日に行われた。
今回から狂言講座の成山さんなど新しいメンバーが入り、10名の参加者があった。この日は、新年ということもあり「玉野みなと芸術フェスタ2012」の基本方針について議論した。特に応募しようとしている助成金の申請が1月末と言うこともあって、その内容について多くの時間を割いた。
一つはアサヒ・アート・フェスティバルであり、もう一つは福武教育文化振興財団である。
以下、その議論の概要を、やや遅ればせながらこのBLOGでも報告する。

1.アサヒ・アート・フェスティバル(以下AAF)応募:
a. AAF募集要項(抜粋)
 11回目を迎える「AAF2012」では、このフェスティバルを一緒に作りあげていく企画を募集している。
AAF は、各地のアートプロジェクトの発展をサポートし、加速させるような「触媒」、又AAF自体もその成長や発見を通して変化する「運動体」を目指す。AAF2012でも、参加プロジェクト間にネットワークを構築し、情報共有やアイディアやノウハウの交換、交流の場を作り出す。全国各地で新たなアートプロジェクトを企画している市民グループやアートNPOの応募を期待している。

(a) 対象となる企画(アートプロジェクト)
・ 地域資源(自然環境/建物・町並み/歴史など)を再発見し、その魅力を引き出すとともに、新たな価値を創造し付与するもの。
・ 参加者間のコミュニケーションを促すなど、創造のプロセスを重視し、社会におけるアートの存在を革新するもの。
・ 独創的で先駆的なプロジェクトで、音楽/美術/演劇/ダンス/映像などのジャンルを問わず、新しい表現や手法、参加のあり方を創り出すもの。及び従来の芸術ジャンルを横断し、超えようとするもの。
・ 各地のアートプロジェクトと積極的に交流することで、自らのプロジェクトをさらに豊かにし、世界的な視野をもってアジアを含むAAFネットワークをともに創り上げていこうとするもの 。

(b) 応募資格:市民グループ、アートNPO又はこれに準ずる任意団体
・ 営利を目的としない芸術文化活動を行っている組織であれば、法人格の有無は問わない。
・ 何らかのアート活動を目的に組織される実行委員会や、芸術文化を含め地域で活動している市民グループなど
・ 複数の団体が連携して、一つの企画をご応募いただくこともできる。
 ※ この公募は、たんなる助成金プログラムではない。
 ※ AAFの推進する市民グループ、アートNPOなどの全国ネットワークに主体的に参加してくれる企画を歓迎する。

b. 応募内容案:
(a) 企画案概要
・ 基本コンセプト:コミュニティ活動との連携が重要であることから、山田地区で始まった「塩」の新作狂言に焦点を絞る。
・ 企画の目的、趣旨:「塩」をキーワードに各都市で狂言の公演を行い、新たなコミュニティの構築の過程を追求、価値創出の可能性を探る。各地域で得られる経験や新たな価値を地元に還元する。
・ 基本スケジュール:AAF活動期間の6~10月を基本に計画する。
・ 確認事項:昨年まで開催してきた「たまの東街道」のイベントは、原則として今年は実施しない。

(b) 意見
・ 主催・共催:「玉野狂言講座」を主催、「芸術フェスタ実行委」を共催として応募してはどうか。
・ 主催者:「・・・講座」という名称は団体名としてはどうか?「・・・狂言会」というような名称が望ましい。
⇒ 名称案:「玉野しおさい狂言会」はどうか?⇒提案として採用する。
⇒ 採用理由:「しおさい」は、専売局庁舎の現名称にもなっており、狂言講座発祥の山田地区を連想させる。「しお」が入っているので「塩」を扱う団体名として相応しい。市外&県外にも情報発信することを意識するなら「玉野」は外せない。
⇒ 名称決定:「玉野狂言講座」に最終決定してもらうべく、この会議では提案とする。
 ※ その後、1月22日に開催した狂言講座で、この名称「玉野しおさい狂言会」が承認された。
・ 狂言の台本:「野﨑武左衛門」や「玉野の歴史物」に拘らず、今後は「塩」や「浜子」等、塩田・製塩・労働者などに纏わる創作狂言を、新たに加えてゆくようにする。
・ 応募書類作成・提出:提出された企画案を元に、田賀屋狂言会とも相談して作成し、期限の1月末までに提出する。

2. 南北楽観主義-せとうち-」
a. 基本方針:宇野地区でのアート活動として、昨年に続き「南北楽観主義」を開催する。

b. 開催の意義に対する意見:
(a) 南北関係の経緯と反省:
・ 一昨年の瀬戸内国際芸術祭(以下「瀬戸芸」)では、岡山と香川両県の断絶が甚だしかった。
・ 昨年、芸フェス初の企画として、宇野-高松の交流アート展「南北楽観主義-せとうち-」を開催、反省すべき点もあったが、全体としては比較的評価も高かったし、成功を収めた。
・ 昨年、県北の勝山地区で今後の南北楽観主義を意識して出展したが、勝山では地区のまちおこしが主たる目的であり、南北の交流を意識していないように思われる。
⇒ 今年も、-せとうち-を中心とした宇野-高松で開催すべきである。
・ 今年から、玉野市も「瀬戸芸」実行委員会に加わって一員になっている。
⇒ 高松との交流を行うなら、瀬戸芸を意識すべきである。

(b) せとうちを挟む両地区の関わり:
・ 「瀬戸芸」があることが大きな要因であり、「瀬戸芸」と何らかの形で連携を図るようにすべき。
・ 歩調を合わせるのはいいが、「瀬戸芸」ありきでいいのか。独自の活動としてもいいのではないか。
・ 昨年「南北楽観主義」開催の結果、あきやましんご氏がサンコアで2月に展覧会を開催するようになったのは一つの成果。

(c)今年のテーマ/開催内容
・ 具体案:展覧会/屋内又は屋外、ガイドマップ作成/アート展の告知、シンポジウム開催/交流重視等の意見が出たが、決定には至らなかった。
・今後の検討:1/27(金)18:00~、高松の千葉さん宅で高松メンバー(高松市美学芸員にも参加要請中)との交流検討会を行う。⇒参加希望者はナビゲーターに申し出る。

(d)福武財団への助成申請
・ 「南北楽観主義」を主としたテーマで申請する。提出期限1月末

3. 活動方針&年間スケジュール:
a. 活動方針:提案された基本方針案(下記)に沿って具体計画を立案する。
b. 年間スケジュール:AAF助成を頂いた前提のスケジュールであるが、基本的には提出案に従って進める。

芸フェス2012開催基本方針
<基本方針>
1.企画の内容をより充実したものとするために、今年度のイベントは、「南北楽観主義」展、新作狂言の公演、タマノクルーズの3つに絞って開催する。
2.「南北楽観主義」展は、より広範な地域との交流展を企画する。
3.新作狂言の公演は、アサヒ・アート・フェスティバルの企画コンセプト及びスケジュールに従った展開を行う。
4.タマノクルーズは、昨年に続き、西部方面へのクルーズを企画する。
5.助成金申請は、できるだけ多くの可能性を探る。
<イベント開催方針>
1.人が呼べる、人が来て楽しめる内容及びスケジュールとする。
2.メディアを最大限活用する。
3.WEB発信を行う。
4.街全体を巻き込む工夫を行う。
5.子どもたちの参加も促す。そのためにワークショップなどを企画する。