2010年2月22日月曜日

サッキータイム ~アート部会の設置~

2月18日

この日の午後、玉野市中心市街地活性化協議会・運営委員会が開かれた。昨年4月に結成された、玉野市の中心市街地即ち宇野港周辺からメルカ・市役所付近までを含んだ宇野・築港地区の賑わいゾーンにおける活性化策を検討する協議会の、具体的運営を行うメンバーの会議である。
運営委員会の委員長は、商工会議所総務部会長の高橋さんである。
委員会の下部組織として、以下の5部会がある。
・広域交流拠点整備部会/青井部会長・・・宇野駅東に建設予定のホテル&温浴設備を検討する部会
・商店街活性化整備部会/福原部会長・・・築港商店街の賑わい再生を検討する部会
・商業施設活性化整備部会/北野部会長・・・大型店舗メルカの機能強化を検討する部会
・どてきり部会/吉本部会長・・・ノコギリガザミとかいうハサミのでかいカニのことで、昔は瀬戸内の干潟にも多く生息していたそうだ。今は殆んどいなくなって、それを養殖して玉野の名物にしたいと理科大の先生の指導を仰いで取り組んでいる部会だ。
・いしいひさいち部会/伊達部会長・・・朝日新聞に連載されている4コマ漫画「ののちゃん」の作者である。彼は玉野市築港出身で、この漫画でまちおこしをしようというもの。

玉野市の中心市街地/宇野港は、アートの島直島への通り道となっている。この地域の賑わいを考えるとき、アートな港まちづくりしか考えられない。そこで、出てきたのがアート部会の設置である。
以下、その趣意書案

1.「アート部会」設置の目的及び活動目標
 玉野市中心市街地活性化協議会の重要な柱の一つであるアートによる美しいまちづくりを、組織的・専門的に計画・推進することを目的に「アート部会」を設置する。
 アート部会では、宇野・築港地区でのアート活動やアート作品の常設展示などを積極的に行うことにより、以下に示すような中心市街地活性化の実現を目標とする。
 (1)直島と宇野とが一体となったアートゾーンを形成し、直島を訪れた観光客の多くが、必ず宇野港界隈も散策するような魅力的なアートタウンにすること。
 (2)地域住民、観光客、アーティストが相互に交流し、新たなコミュニティの輪を拡げるとともに、マネーフローも生まれるような、アートを機軸とした賑わいゾーンを構築すること。
2.「アート部会」設置の背景と必要性
 (1)まちづくり手法として・・・
 中心市街地活性化協議会の目的は、当該地域における活き活きしたまちづくり、暮らしやすい魅力的なまちづくり、さらには経済的にも成り立つ賑わいのあるまちづくりである。歴史・文化と融合したアート活動が、上記目的に合ったまちづくり手法として大きな効果を持つことが各地で実証され、新潟や直島などの活動が全国的にも注目を集めている。
 (2)玉野市でも・・・
 市主催の「中心市街地活性化の取組に対する診断・助言事業」報告会において、伸ばすべきポイントの第一に「アートのまちづくり」の重要性が報告された。特に玉野においては、美しい景観を活かしながら直島とリンクしたアートのまちづくりが最も有効と考えられる。
 (3)「アート部会」では・・・
 国際的な現代アートを目指して訪れる直島アートの観光客を、宇野港地域でおもてなしするために地域全体にアートやクリエイティブな空間を作り、訪れた人たちが界隈を散策しながら、感じたり発見したりする喜びや感動を呼び起こすことが重要である。
 その実現によって、アートな港としての存在感を主張し、直島と一体となった宇野港への興味を引き出すことが可能となる。アートの展示やイベントなどを通して、視覚や景観からも洗練された雰囲気とセンスが伝わるような中心市街地づくりが求められている。
3.「アート部会」で議論すべき内容(案)
 (1)アートに満ちた宇野港界隈のまちづくり
 (2)地域住民及び玉野市民がアートを楽しむ仕組みづくり
 (3)直島町及びベネッセアートサイト直島との連携
 (4)宇野・築港地区の歴史・文化資源の活用
 (5)直島とリンクしたアートゾーン及び宇野港周辺でのアート活動の広報

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