10月9日(土)
当日は朝から雨、恵みの雨だったのか?
70名の募集に対して、前日までの正式申し込みは、「来るよ」と口頭で言ってくれた方を除き30名。この日は、各地で運動会や秋祭りなどの行事があって、来たくても来れない人が結構居られたのだ。「雨だとすると、こちらに来る人がかなり出てくるのかな?」と、取らぬ狸の皮算用。
結果としては、受付で名前を書いてくれた人は40名。親子連れのため名簿に記載のない子供さん、遅れてきて受付をされなかった方、最後の掲揚だけを手伝ってくれた方、写真だけを撮りにこられた方、新聞取材の方、そしてこの日のイベントを手伝ってくれたスタッフの方々。そういった方々を総計すると、丁度70名くらいの数に登る。
旗づくり作業のスタートは、白い布に描かれた下絵に従って着色すべき所には色布を貼り、白いままの所は白布を貼る。又、緑と指示された所は緑色の布を貼るというもの。1㎡の分厚い布に、スーパーで廃棄されたズボンやブラウス生地を貼り布として、下絵の形状に合わせて裁断し貼りつけるだけの作業なのだが、これが結構時間が掛かる。でも皆工夫してアートな旗に仕上げていて、凄く真剣に取り組んでいた。皆初めての経験であったが、非常に面白い体験だった。
出来上がった旗は、両手を上げた招き猫の絵柄であった。7m×10mと旗が巨大すぎて、天井が低いバウハウスではやや分かりづらいという感じはあったが、よくみると招き猫の絵である。
市制70年を迎えた玉野に、しあわせが訪れることを心から願いたいものである。
写真は上から、旗の作り方を説明する主催者のアオイアツシくん、旗を作る市民の方達、2階の回廊から見た旗づくりの風景、できた旗を裏返して旗枠に結びつける参加者、最後は掲揚が無事終わった後の記念写真。そして、本日の新聞に掲載された旗プロジェクトの記事。
今日から(10/13,15&16)の3日間、この旗の下で「しあわせライブ」が開かれる。
こちらも是非楽しんでいただきたいと思う。
最後にアオイくんが作った旗のコンセプトを紹介する。
「しあわせを招く旗」キャプション イラストレータ/アオイアツシ
・旗コンセプト
この旗は、多くの方々と力を合わせ、1m×1mの旗70枚を繋ぎ合わせて制作しました。
若い方、年配の方。市内の方、市外の方。それぞれ違った立場や環境の方々が『繋がる』ことによって完成することができた作品です。
この旗に関わって下さった方々、そして旗を見にきてくださった方々、人と人の何気ない繋がりが、その人の『しあわせ』へと繋がっていくことを願っています。そして今年、市制70周年を迎えた玉野市の、これからの『発展』へと繋がっていくことを願って。
・イラストコンセプト
招き猫は、日本人に長く愛され、時代や流行によってその形を変えています。旗に描かれたイラストは、『招き猫』をベースとして、招き猫に元々含まれている『願(がん)』に、イラストレータ/アオイアツシが頭に描いた下記のようなものをコンセプトとして描きました。
(招き猫の招く手)
招き猫は、右手が『お金』を、左手が『人』を招くと言われ、その招く手の位置が高ければ遠くから福を招くと言われています。
この旗のネコは、両手を上げて招いていますが、
「お手上げバンザイになる」、「背のびをする(欲張りすぎる)とろくなことがない」
と言われ、嫌う人もいるそうです。
そこをあえて『両手』にしたのは、「もっと背のびをしても、やりたいことに手を伸ばしてみる」
という思いを込めたからです。
積極的にいろいろ『やってみる!』ことが出来る玉野であるような、そんな思いを込めて。
(ネコの背伸び)
招き猫は、多くが座った形で福が来ることを待っています。『招く』という行為自体がそういうものであるとも言えますが、この『しあわせを招く旗』の招き猫は、しあわせを招きつつも自分から『つかみ取る』という意味も込めて、背のびをした状態で立たせました。
ネコは本来四つ足のため、二本足で立つことは不安定で、倒れる危険性もありますが、『ネコ』という生き物自体、そんなことおかまいなしに、好奇心旺盛なのでしょう。何度も何度もよくわからないことにチャレンジします。
失敗を恐れないネコのようにという願いを込めて、背伸びさせてみました。
(招き猫のよだれかけ)
招き猫のよだれかけは、子どもたちの健やかな育成を望む象徴とされています。
この旗のイラストでは、『風呂敷マント』にしてあります。子どもたちの強くなりたいという思いの象徴も込めました。
(白い招き猫)
白い招き猫は、開運・幸福。風水では素直・優しさ・親切を象徴しています。
又、招く手が輪になっています。
これは、人と人との良い繋がりが輪となって大きな力を生み出すことを願ったものです。
(かぎネコ)
しっぽが曲がったネコは、しあわせがしっぽの曲がったところに引っかかってくると言われ、縁起が良いとされています。
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