10月1日(金)
昨年に続き、今年も新作狂言「野﨑武左衛門」の練習成果を発表することになっている。今年は、山田地区と宇野地区の2回発表することとした。
山田地区での発表(11/14(日)15:30開演)は、山田まちづくり講座がこれまで研究してきた山田の歴史調査の成果である「わが町歴史探訪」の一環として、地区に残る作業歌「浜子唄」とともにライブ公演を行うものである。公演開催の場所は、野﨑武左衛門が興したナイカイ塩業㈱の体育館である「野﨑会館」であり、由緒ある場所での公演で意義深いと思う。
宇野地区での公演(11/28(日)14:00開演)は、玉野に根付かせようとする狂言という表現形式による製塩の歴史を、中心市街地である宇野地区でお披露目しようとするものである。この地区では、プロの狂言師による本格的な狂言を見てもらい狂言の楽しさ面白さをより感じていただくために、田賀屋夙生&島田洋海という親子による古典「清水」を演じてもらうこととした。
粗筋は以下のようなものである。
第1部:新作狂言「野﨑武左衛門」 14:00~14:50
秋の東野﨑浜、塩田作業の浜子たちが明晩野﨑様の肝入りで開催されるという狂言の噂をする。夕方になると、作業を終えた浜子たちは酒を酌み交わし、塩竈神社や野﨑様のことを誉めそやしながら狂言の出し物について相談していると、玉爺や浜子たちが集まり盛大な酒盛りになる。そこで、野﨑様の出世にあやかり「福の神」を呼び出そうということになるが・・・。
出演:(狂言講座生)五老海正登(イサミマサト)、木村綾花、小坂運子(カズコ)、斉藤章夫、田中宣史(ノブヒト)、成山よし子、野間嶺子、(後見)広坂武昌、(特別出演)田賀屋夙生(ハヤオ)
第2部:古典狂言「清水」 15:00~15:45
主人が太郎冠者に、茶会に使う水を汲みに行くよう言いつける。夜である上に度々行かされるのは叶わないと思った太郎冠者は、清水に行く途中に鬼が出ると言う。主人は、鬼が出ることなど子供騙しのことと、水汲み桶を渡して水を汲みに行くよう命じる。仕方なく水汲みに出かけるが、太郎冠者は鬼が出たと直ぐ帰ってきて、桶は放り出して来たという。不審に思った主人が桶を取り戻しに行くと、鬼が出てくるが・・・。
出演:田賀屋夙生、島田洋海(大蔵流)
写真は、昨年山田小学校体育館で発表した創作狂言「野﨑武左衛門」の中からのスナップである。
上の写真は、出番を前に美しい衣装に身を包んだ浜子1~3。中は、酒盛りで浜子5に酒を注いでもらう浜子8。下の写真は、塩竃神社末社の神の前で野﨑武左衛門の功績を称えた奉書を読む浜子三人衆。
0 件のコメント:
コメントを投稿