4月4日
今年に入って、岡山県玉野市の中心市街地活性化のために、「観光型×参道型 新宇野築港商店街創造計画」という、宇野地区に若手クリエータを呼び込むプロジェクトがスタートした。計画を立案したのは、直島の向島でゲストハウス「向島集会所」を経営する元広告会社マン/M氏である。
以下、その概要を箇条書き的に紹介する。
◎目的:活力ある移住者主体による宇野築港地域の再活性化
◎手法:若年層クリエイティブカップル移住者を世界中から超積極的に獲得
◎実行計画案:「観光型×参道型 新宇野築港商店街創造計画」
◇移住者受入れ計画:「若手クリエイティブカップル移住プロジェクト」(人づくりプロジェクト)
◇移住者受入れ後の街づくり計画:「low DAYプロジェクト」(街づくりプロジェクト)
◎観光型×参道型 新宇野築港商店街創造計画:
【目標】 将来的には「商店街に自力をつけ、独自の観光客を生み出すこと」を目標とするが、先ずは地理的メリットを活かし、「直島、豊島への参道型商店街としての地位を確立すること」を目標とする。そのために活力補充&内部消費拡大となるターゲット層の商店街への移住定住を促進。
【戦略】 観光客を滞在させるインセンティブとなるアイディアと戦略
◇一次戦略:周遊型観光対応=参道型商店街⇒直島、豊島周遊観光客に宇野での滞在メリットを紹介、せとうち諸島観光地への参道として、宿泊客、土産物購買客、飲食客を確保
◇二次戦略:滞在型観光対応=観光地型商店街⇒直島、豊島を目指すハイアート観光客だけでなく、大衆的な文化、芸術、工芸、映画、娯楽などを楽しめる場として、商店街、港、メルカなどを含んだローアート観光戦略
◎クリエイティブカップル移住プロジェクト
【概要】 30台半ばくらいまでのクリエイティブカップルを宇野築港商店街付近に移住させる計画
【目標】 2年間で5組10人、7年半で50組100人
【活動母体】 専従の実行委員長1名を頭とする移住者実行委員会
【支援団体】 「NPO法人 うのまちづくり(仮称)」による支援。NPO法人への募金、会費、補助金等。市内の商店などのHP制作&運営による広告広報、観光振興、文化促進事業
【融資機構】 住居改修費用の無利子融資制度、期間限定の家賃補助制度
【誘致インセンティブ】 移住してきた自分の手で、まちづくりをすることが出来る。
【移住先物件】 築港商店街の空き店舗、定期借家契約、想定家賃2~3万、大家メリット、融資制度、協力
【期待効果】 住民のネガティブ意識の打破、街づくりに興味が強い若年層の確保、街の消費の牽引役、まちづくりへの積極的な関与、low DAYプロジェクトの推進⇒地区住民の意識変革
◎low DAYプロジェクト
【概要】 high art(高級芸術)な直島に行く前後に、宇野港周辺でlow art(大衆芸術)、low culture(大衆文化)を楽しむ1日乃至半日を体感してもらう。
【目標】 年間10万人(内宿泊客1万人)、直島観光客6万人、自前観光客4万人
【活動母体】【支援団体】 上記と同じ
【融資機構】 大衆芸術文化娯楽施設起業補助制度
【内容】 直島のoff timeを宇野のon timeに、「夜が(大衆文化的に)面白いまち、宇野」へ⇒日本型大衆文化、大衆芸術、娯楽、ショー文化のメッカ・宇野づくり
◎HPをベースとした自己メディアで情報発信&伝達
◇観光客を取り込むための情報流通&伝達
◇クリエイティブ移住者を取り込むための活動情報の流通&伝達
◇一般移住者を取り込むための既存情報の流通&伝達
成功するか掛け声倒れに終るか。先ずは、第1号入居者の住居が魅力的なものになるかどうか。その情報をどうやって発信するのか。その二つに掛かっているのだろう。
実行委員長に押されたMさんのやる気は確かである。
問題は、移住者とそれを受け入れる住居又は店舗の持ち主(地元の大家)に、どうやってメリットを実感してもらうことが出来るのか。その手助けをするのは、サッキーを含む周囲のアシスタントたちだ。
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