2011年4月20日水曜日

サッキータイム ~うのずくり実行委員会~

4月20日

宇野築港商店街を楽しく賑やかな街にすることを目的に、若手クリエーターを全国或いは世界から呼び込もうとする「移住プロジェクト」がスタートした。
そのプロジェクトの実行部隊が「うのずくり実行委員会」である。

若手クリエーターを呼び込むためのプロジェクト発足の話を初めてしたのは、昨年12月1日、築港商店街にある食堂「大阪屋」でのことだった。
当日開かれたアート部会&築港商店街部会の合同会議が終った後、プロジェクトの発案者森岡氏と実行委員長になったガラス作家の森さん、それにサッキー(アート部会長)の3人は、近くの人気食堂大阪屋に行き、一緒に夕食を取った。そこでの森岡氏の話は、非常に魅力的なものであった。森さんも、その中心的役割を担うことに魅力を感じたらしく、実行委員長になってもいいという意欲を示してくれた。
サッキーは、森岡氏に提案書を纏めて、1月のアート部会で発表してくれるようお願いした。

その後、この提案が市の認めるところとなり、中心市街地活性化協議会でも目玉事業の一つに加えられることとなった。というより、玉野市の提案は、今回の移住プロジェクト事業抜きでは認定さえも疑問視される状況になってきたと聞いた。話半分にしても、経産局でも今回プロジェクトを注目していることの証しではないだろうか。

それまでアート部会から抜け出そうかと思っていた人が踏み止まったり、その後新たに加わってくる人も居て、部会そのものも賑やかになってきた。
又、実行委員の一人である大前氏の叔父さんに当たるO氏が、売り物件となっていた鉄板屋じゅじゅを買い取り、今回プロジェクトの第1号店舗に提供することを申し出られたのである。誠に奇特な方というべきか、本当に頭の下がる思いの出来事であった。

これから、この物件を改築して、森さんに入居してもらい、本格的な活動を開始してもらうこととなる。入居の時期は6月になる予定だが、うのずくり実行委員会の活躍を大いに期待したい。超えるべき難問や解決すべき課題は山のようにあると思うが、一つずつ着実にこなしてゆかねばならないと思う。

3月のアート部会で、実行委員会の規約が下記の通り採択された。
因みに、「うのずくり」は、「うのづくり」とするのが本来の日本語として正しいのは、読者にはお気付きのことと思う。命名者の森岡氏によると、ここでの「ず」は「住」を指し、「くり」は「クリエイティブ」を指す。つまり、「うのずくり」は、宇野における若手クリエイティブ移住プロジェクトを意味しているのだ。

うのずくり実行委員会 規約
(名称)
第1条 この委員会は、うのずくり実行委員会(以下「本委員会」という。)と称する。
(目的)
第2条 本委員会は、宇野築港商店街を活力ある商店街として振興するために、若手クリエイティブカップルを中心とした移住者を広く受け入れるとともに、受け入れ後のまちづくりに関する事項を協議し、運営に当たることを目的として活動する。
(事業)
第3条 本委員会は、上記目的を達成するために必要な事業(以下「本事業」という。)を行う。
(役員)
第4条 本委員会は、本事業を行うために、専従職員たる委員長1名、非専従の副委員長2名、委員若干名及び監事1名をもって組織する。
2 委員長は、本委員会の目的実現のために自ら志願し専任することのできる委員の中から、本委員会の互選により選任する。
3 副委員長及び監事は、委員長が指名する。
4 委員は、本委員会の目的に賛同する地域住民、上部支援組織たるNPO法人の正会員、及び移住者から選任する。
(役員の任務)
第5条 委員長は、会務を処理し、会議を招集し、会議の議長となる。
2 委員長は、玉野市中心市街地活性化協議会運営会議の該当部会及び上部支援組織たるNPO法人に、定期的に本委員会の活動状況を報告する。
3 委員長は、年に1回以上、上部支援組織たるNPO法人に会計及び会計監査報告を行う。
4 副委員長は、委員長を補佐し、委員長に事故あるときはその職務を代理する。委員長職を代理する間は、副委員長は原則として専従職員となる。
5 委員は、本委員会の運営方針に基づき、本事業の企画、運営に当たる。
6 監事は、本委員会の活動及び会計の適性について監査する。
(会議)
第6条 委員長は、次の各号の一に該当する場合に、本委員会を召集・開催する。
 (1) 委員長が必要と認めたとき。
 (2) 委員総数の3分の1以上から、会議の目的を記載した書面をもって、召集の請求があったとき。
 (3) 監事から請求があったとき。
(顧問及びオブザーバー)
第7条 本委員会は、本事業遂行に必要な専門的知見を取得するために、顧問及びオブザーバーを置くことが出来る。顧問及びオブザーバーは、委員長が委嘱する。
(会計)
第8条 本委員会の運営に必要な経費は、上部支援組織からの支援金、行政機関等からの補助金又は交付金、各種財団等からの助成金、及びイベント収益金等をもって充てる。
2 会計年度は、4月1日に始まり、翌年3月31日に終わる。
(事務局)
第9条 本委員会の事務局は、玉野商工会議所(玉野市築港1-1-3)に置き、事務を処理する。
(その他)
第10条 この規約に定めるもののほか、必要な事項は委員長が別に定める。
(附則)
第11条 この規約は、平成23年4月5日から施行する。

現在、実行委員長には森さん、副委員長には森岡さんと大前さんが任命され、委員としてサッキーを含めた数人が入会している。今後、どんどん会員が増えて行き、宇野築港地区が再生されることを願う。

岡山には多くの港があるが、何れも漁港か物流港かであり、神戸や横浜のようにロマンチックで粋な港という雰囲気は全くない。是非、大人が夜を楽しめる、ロマンチックでおしゃれな港まち・宇野を、仲間とともに創って行きたいと思う。
芸術フェスタが目指した「アートハーバー宇野」の実現も、このプロジェクトの成功に掛かっているのだろう。

写真は、売りに出されていた鉄板屋じゅじゅの前景と店内の様子である。尚、右隣は、有名なギャラリー「サンコア」である。じゅじゅのファサードがどのように生まれ変わるのか、そして中身がどう変わってゆくのか、さらに町がどう発展してゆくのか、今から楽しみである。

委員の一人高原氏は、下記URL(彼のBLOG)にWHITE OUTというコンセプト提案をされている。この提案、詩的で面白い。ロマンチックな雰囲気アリアリである。
「アートハーバー宇野」もいいが、「ホワイトポート宇野」も中々である。
http://sholly.blog.ocn.ne.jp/akaaokiiro/2011/04/post_a692.html

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