駅東創庫を訪ねると、斉藤清光氏と片岡幸夫氏がソファーに座って語り合っていた。久しぶりの対面だった。両氏とは、芸術フェスタ2004以来のお付き合いで、2005の野外アート展においては、作品を出展していただいた。2004で実施したギャラリートークでは、アートの魅力とかアーティストにとって必要な環境作りの必要性などを訴えられていた。駅東創庫と言うアートの場の出現は、きっと彼らにとっても嬉しい出来事なのだと思う。
斉藤清光氏は、岡山県玉野市築港の出身で、現在ニューヨークで活躍している現代アーティストだ。 2004&2005年度には、玉野みなと芸術フェスタアドバイザーとしてテーマの選定やフェスタの進め方などにアドバイスを頂いた。
フェスタ2005の野外アート展では、二つの作品を出してくれた。一つは“EYE-ROACH”。もう一つは“WORD- ROACH”。両方ともゴキブリ“COCKROACH"をモチーフに人間の醜い欲望を皮肉った作品だ。彼の言葉を借りると「人間とは愚かな生き物だ。なぜなら、人間は言葉を持っているがゆえにその欲望には際限がない。自らで自らを滅ぼすまで。。。。。皮肉な運命です。私は、人間をゴキブリになぞらえました。(cock roach----word roach, eye roach)人類が滅亡しても生き残るといわれるゴキブリ、我々人間、どうにもならない無限の欲望を持つ生き物です。」
彼は、芸術フェスタへの期待を込めて「作家にとって欲しいもの、それは発表の場」と言われた。フェスタは一時的なイベントだが、そのイベントを契機に場の提供が可能なアートの運動を進めて行くことが、フェスタの目的の一つなのだろう。
上の写真は斉藤清光氏と野外アート展に出展されたEYE-ROACH。下の写真は片岡幸夫氏とOB展に出展された作品。最下段の写真はOB展を企画・運営している玉高OB(OG)で、現在陶磁器の造形作家を目指して勉強中の藤重友美さん。芸フェスメンバーとして参加してくれることを期待している。
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