2009年2月23日月曜日

サッキータイム ~MES玉野・海洋OB会~

2月23日(月)

昭和50年代、三井造船玉野事業所に二つの修繕ドックを一つにして、ドック「海洋」という広幅(幅約82m×長さ約120m)の建造ドックが造られた。第1次石油ショックで原油価格が4倍に跳ね上がり、北海などの海洋から採れる原油の競争力が増すと、石油掘削リグやジャッキアップリグなど特殊な形状をした海洋構造物の需要が飛躍的に増してきた。これに対応するための戦略設備として造られたのが、ドック「海洋」である。
「海洋」では、12,000㌧のクレーン船や瀬戸大橋の基部となるケーソンやアンカーフレームなど特殊な構造物も建造された。サッキーが昭和60年に建造マネージャーとして担当したのは、800人の客室を持つフローティングホテル「ポリコンフィデンス」の建造だった。ノルウェー沖で活動する掘削工たちの宿泊設備である。固定された掘削リグに橋を渡して乗り移るため、ホテルバージは海上に浮かびながら固定されなければならない。激しい潮流や強風の中でも、バージを一定の位置に保持するために採用されたシステムがDPS(ダイナミックポジショニングシステム)である。このバージには、あらゆる面で当時の最新最高システムが装備されていた。ホテル部分は、超一流5つ星並みのグレードであった。
新たな建造法を設計の初期段階から検討し、それを設計に組み入れることで、極めて効率的な建造を可能にした典型的なプロジェクトであった。
その頃、現場で活躍したスタッフや鉄工・溶接・艤装などの精鋭たちが集合した。遠くは、東京・大分などからも駆けつけ、久しぶりに当時の技術の粋などを語り合っていた。今回、初めて開催された海洋OB会である。
開催場所は、玉野に一つだけのリゾートホテル「ダイヤモンドマリンホテル」である。このホテルには、メグモネという地元のジャズバンドが生演奏をやってくれている。久しぶりに会うことができたので、1ショット。
宴もたけなわの頃、名古屋に行く時間となった。世話をしてくれた小林開さん、大変楽しい時間でした。ありがとう!又集まりましょう。

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