2009年2月26日木曜日

サッキータイム ~私のプロジェクトⅩ-6~

第6回 MESは何を支援したか ~東京で、金沢文庫で、そして新津で

各工場の生産設備や生産情報システムについては、本日(平成16年9月25日)、(懇親会に)ご出席の皆さんよくご存知のことなのでここでは省略することとし、工場支援ではどのようなことをしたのかについて簡単に紹介する。
・計画段階での支援;生産計画、工程・工数管理、品質管理、設備管理、資材管理、原価管理など各種生産管理手法の紹介と適用方法・・・製造現場における各種生産管理手法について、MESで実際の現場を取り仕切っている管理者などの講演を行う他、具体的な進め方・管理のポイントなどを紹介、生産管理ステム構築の基礎技術を習得してもらった。
・アーク溶接技能者養成;基本技能教育、超高技能を要する台車溶接の実践技能教育・・・MES千葉事業所において、アーク溶接の実技指導を行い、多くの技能者を育てた。
・電車製造のための作業標準作成;9名の製造技術者が、横浜市金沢文庫にある東急車輛製造でノウハウを聴取・修得、209系&E217系用作業標準930件を作成・・・MES玉野から選ばれた、作業長・リーダークラスの精鋭9名は、数ヶ月の研修と2年間の標準書作成に全力を傾けた。
・設備機器の安全性評価&メンテナンス方法の提示;評価基準&メンテナンス基準を作成、導入設備の選定に活用・・・導入設備の有効性と安全性を確認、メンテナンス方法を提示した。
・IE手法に基づく生産性調査;ワークサンプリング、タイムスタディ等により稼働率を測定、標準時間を設定・・・各工程が何人・何時間でできるのかを明確に示すことにより、各タクトバランスと総工数を明確にした。
・生産ピッチアップのための生産効率向上支援;物流システム改善、台車生産懇談会・・・ピッチ3(3日に1両のペース)から、P=2.5、P=2、P=1.5、P=1.25、P=1(1日1両)に、順次上げるに当たって、大きな壁となった物流のあり方と台車溶接ロボットの品質の問題解決に必死の努力を注いだ。(続く)

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