9月27日(日) 公開講座「宇野港ものがたり」
この日午後2時からバウハウスにおいて、宇野・築港まちづくり講座の「公開講座」が開催された。
初めに講座の顧問をしていただいている榧嘉明先生に、「宇野港100年ものがたり」と題して基調講演を頂いた。
・明治39年1月、県議会の大反対を押し切って原案執行で宇野築港を推し進めたのは、長州藩出身の檜垣直右知事(檜垣家に養子に行く前の旧姓が宇野氏であったことも何かの縁?)であったこと。
・今から丁度100年前の明治42年9月25日、宇野築港の竣工式がお祭騒ぎであったこと。
・しかし、宇野港竣工が爆発的な人口増加をもたらさなかったこと。
・その後、三井物産の創設した三井造船の進出により、玉野市の人口が爆発的に増加したこと。
・宇野港の水深が浅く、貨物輸送に不便であったことから、浚渫工事と拡幅工事を行なった後に重要港湾の認定を貰ったこと。
・瀬戸大橋線の開通に伴い、新たな宇野港の振興が模索されてきたこと。
等の話の後、まちの魅力作りには次の5点が必要であることを教えていただいた。
1.素晴らしい「自然」があること。これに温泉があれば尚いい。
2.「歴史的伝統」があること。
3.「文化的に高い」こと。
4.「人の温もり」が感じられること。
5.「利便性」があること。
宇野港を上記五点に当てはめたとき、幾つ該当できるだろうか?該当しないものがあるとしたら、出来るだけその方向に向けてゆく努力をしなければならないと思う。
その後、若い人たちをパネラーとして「人が集まる楽しい港まちづくり」と題したパネル討論会を開催した。コーディネータには、元山陽放送のアナウンサーで現在はフリーで活躍中の内藤智美氏にお出でいただいた。
玉野高校、玉野光南高校、玉野総合医療専門学校から各2名ずつ、それに美術家の清水直人氏の7名にパネラーとなってもらい、夫々に約10分ずつ港まちづくりに関する思いや現状の問題点とその解決策について語ってもらった。中々に鋭い意見を頂いたと思う。
最後に、黒田市長からコメントを頂いた。これまで若い人たちの意見を聞く機会が少なかったが、新たな発見があったというようなコメントだったが、若者の提案に対する具体的な回答は控えられていてやや不満の残るコメントに思えた。
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