2007年12月15日土曜日

芸術フェスタ2007打上げ

2007/12/8(土)



            フェスタ2007の最終企画部会出席者

            
           打上げでトナカイ鼻のごきげんな三宅さん


玉野みなと芸術フェスタ2007が、12/7の記録展閉幕を最後に成功裏の内に終了した。

今年最後の企画部会は、ビールと時代屋のオードブルで長期間の労をねぎらいながら、今年の反省と来年度に向けての展望が話し合われた。皆、成し遂げた満足感に浸りながら、新たな挑戦に向けて楽しい一夜を過ごした。話は尽きず、深夜2時半にやっと解散した。
話合った内容を以下に記す。

(1)今年の反省点

・ 良かった点
① 山田まちづくり講座の方たちとの協働により、山田講座生の方向性と一致出来たし、芸術フェスタ側もアートシティ玉野に向けての一歩を踏み出すことが出来、成功だったと考える。
② 玉野に残り少なくなった古い建物を活用することによって、歴史的建造物を後世に残すことの重要性を共有できた。(これまで玉野では、古いものを無価値なものとして廃棄してきた歴史がある。)
③ 単なる人集めの行事ではなく、地域の物(建物、竹、雑穀、塩、農産物など)や地域の人(まちづくり講座生、獅子舞保存会、消防団、婦人会、自治会、小学生など)を活かしたフェスタに出来た。
④ アートの持つエネルギー(まちの再生、意識の高揚)を地元の人々に感じてもらうことが出来た。
⑤ 公民館祭りと同時開催だった割には集客もまずまずだった。芳名録記名者400名、クルーズ乗船者45名、無記名者を入れると、少なくとも5~600人の集客があったものと思われる。

・ 改善すべき点
① ボランティアスタッフが不足していた。今後若手のスタッフを募集し、ワークシェアを図る必要がある。高校生などまで輪を拡げてもいいのではないか。そのためには、若者にも魅力的と感じてもらえる、或いは価値あると思ってもらえるフェスタにすべき。芸術フェスタ開催意義の共有拡大。
② 広報については、少ない予算の中それなりに頑張ったとは思うが、未だ十分には浸透していない。実効ある広報には口コミが大事であり、実行委員の方たちにもっと働きかけてもらう必要がある。
③ 協賛金のお願いが、場所を変えたことにより、増えた所もあるが若干遠慮した所もあった。

(2) 今後の方向性

・ 来年は再び山田で、その後日比での開催を目指す。その次(2010年)くらいに宇野港へ戻る。(宇野線開通&宇高連絡船航路開通(明治43年)100周年に当たる)
・ 芸術フェスタ2008の開催時期をなるべく早く設定し、その目標に向かって計画を進める。
・ 来年の構想案
① 小中学生&保育園児を巻き込む。
② 岡山&高松の若手アーティストとの連携を図る。
③ 地元の職人さん達の作品、その方達とのコラボレーション作品を作る。
④ ペットボトルを使ったものづくりワークショップを検討する。遊びの要素も取り入れる。
⑤ 山田イイトコ4コマ漫画、絵本、紙芝居、狂言(能はムリ?)、浜子唄100人コーラス等を検討する。
⑥ クルーズも人気があったので、来年もやる方向。時期については、夏休みの8月も検討。

2007年12月2日日曜日

「能」見学

2007/12/2(日)
11/23に開催した「パネル座談会(テーマ・アートタウン~塩・まち・唄~)」のパネラーとして出席されたエコライフ玉野副会長の高畠昭嘉氏から、京都観世会館で開催される能の入場券を頂いていたので、今日(12/2)、田中氏と二人で見学した。
演目は、張良、松風、熊坂の3題。生まれて初めての見学だったが、さすが歴史の重みを感じる文化イベントだった。音・リズム・色彩・台詞・謡・動き・衣装、それらが渾然一体となって日本文化の粋を集約している。
言葉が文語体のため素人には分かりにくいと感じたが、能は、分かる分からないではなく、好き嫌いの世界なんだそうだ。というか、感じる感じないの世界なのかとも思った。ある面、現代アートに通じるものがあるようにも思った。
それにしても能の観劇は、午前11時から午後5時までの長丁場で少々疲れた。演じる方も汗だくの重労働だ。
これを来年の山田アートタウンでやるには、かなり荷が重過ぎるというのが実感だ。場所、舞台、それになんと言っても資金という問題が、どうにもならないという感じだ。間に演じられた狂言だけなら、ひょっとして何とかならないかと感じた。但し、素人狂言にしても、相当の練習が必要なことだろう。

2007年12月1日土曜日

駅東創庫で行う「アートタウン山田展」

2007/12/2(日)~12/7(金)

ご挨拶

今年11月23~25日に開催された「玉野みなと芸術フェスタ2007」
アートタウン山田~塩・まち・唄~が、多くの皆様のご協力を得て成功裏に終了致しました。
宇野港をアートに満ちたロマンチックな港「アートハーバー宇野」にしたいとスタートした「みなと芸術フェスタ」も今年5年目を迎え、「アートシティ玉野」に向けた新たな展開を歩み始めたのではないかと感じることが出来ました。
玉野の歴史と文化は、塩作りに始まったといって過言ではありません。その凝縮されたポイントが今年のフェスタを彩った山田でした。この地に残る広大な東野崎浜塩田跡地、旧専売局山田出張所(現「しおさい」)と文書庫、そこに働いていた浜子たちの遺した「浜子唄」、塩作りの栄枯盛衰の中に連綿と遺されてきた獅子舞、そういった多くの文化遺産を活用しながら、アート又はアーティストの持つエネルギーを体で感じさせてくれました。
僅か3日間のイベントでしたが、その中に込められた夫々の作品群は、1年間の熱い思いと願いを圧縮した形に吹き込んでくれていました。Gallery Minatoでの「アートタウン山田展」においても、アーティストたちの山田にかけたエネルギーを感じて頂くことがでれば、主催者としてこの上ない喜びでございます。
最後になりましたが、今回芸術フェスタ開催に際しましては、福武教育文化振興財団からの助成、数多くの団体・個人によるご協賛、市内外の著名団体からのご後援、そして山田地区住民の方々の献身的なご協力がありましたことをご報告申し上げます。
皆様方に対し厚く深くお礼申し上げます。大変ありがとうございました。

                         玉野みなと芸術フェスタ実行委員会
                               実行委員長 斉藤 章夫

 尚、「アートタウン山田展」の開催期間及び場所は、下記の通りとなっています。是非お出かけ下さい。

開催期間:200712月2日(日)~127日(金)

開催場所:玉野市築港 駅東創庫「Gallery Minato」(入場無料)


 皆様のお越しをお待ち申し上げています。


写真は、上から山田イイトコ発見写真コンテストで大賞を取った作品と、優秀賞を取った4つの内の2つ。4枚目は、山田往来MAPで、入浜式塩田の頃の地図と現在の地図を組み合わせた、すごい時間を掛けて作った山田MAP


タマノクルーズ

2007/11/25(日)

芸フェス2007のビッグイベント「タマノクルーズ」にスタッフの一人として乗船した。
一般からの応募者45名(内小学生以下14名)、スタッフ6名、船員2名、計53名が乗船。
宇野港を出港した「からこと丸」は、途中大藪港に立ち寄り、みかん狩りと観音山から瀬戸内海の眺望を楽しんだ。熟れ頃のみかんは瑞々しい味だ。
山田港に着くと、丁度昼時、沖縄料理のお弁当は感動的な美味しさ。これホントに500円?
クルーズ客の時間に合わせて、獅子舞ワークショップが始まる。山田の子供たちには、顔にペインティング、頭から獅子模様の衣を被り、子獅子舞になると大はしゃぎ。
メインイベントは、山田に残る伝統的で芸術的な獅子の舞、これが又迫真の演技で皆感心しきり。
クルーズメンバーは、アート作品、写真展など見学の後、ナイカイ塩業に移動、工場見学を行う。
現代の塩作りは、殆ど全て機械化のため、工場内には人はまばらだ。
休日にも拘らず案内してくれたスタッフの皆様には心から感謝申し上げたい。
クルーズメンバーから頂いたアンケートによると、若干の反省点はあるが概して好評のようだった。
来年の山田のフェスタで同じようなことをやるかどうか未定だが、クルーズは楽しいイベントに違いない。なので、出来れば継続したいと思う。
何れにしても、怪我人が出なかったことが何よりの成功と言えるだろう。

写真は、上からからこと丸の船内で寛ぐメンバー、観音山から望む大藪のみかん畑、清水氏の作品の周りを取り囲む獅子舞ワークショップの子供たち、ナイカイ塩業の工場見学。