2012年5月4日金曜日

MMK広報-第2号-

4月25日

MMKとは、うのずくり実行委員会の活動を支援する「特定非営利活動法人みなと・まちづくり機構たまの」の略称である。MMKは、昨年12月1日に設立した。

MMKから経産省に提出していた、「平成24年度戦略的中心市街地商業等活性化支援事業」に対する補助金交付申請が、4月9日に採択されたという嬉しいニュースが飛び込んだ。
以下、申請した事業の概要と今後のスケジュールについて紹介する。

先ず、この事業の狙いと計画の必要性

この事業は、中心市街地に若いクリエーターが集い、
各分野で街と関わりを持つことによって、魅力的な街づくりを行うことを
狙いとして計画した。つまり、カルチャー・クリエイティブ的なまちづくりだ。
街に潜む様々な課題を新たな発想で解決し、
「確かにこの街は面白い」「私も参画して街を良くしたい」と
積極的に選択される街になることが、街の活性化には不可欠である。
私どもは、アイデアと行動力に溢れたクリエイティブな若者と地元住民との交流を促し、
街と産業にイノベーションと活力を生み出すための地域コミュニティ拠点が必要と考えた。
コミュニティとカルチャー・クリエイティブ(新しい文化を創る人々)の交流拠点だ。
街には、数年前から若手クリエーターが住み始めている。
住民の意識変化も芽吹きつつある。今まさにこの事業を始めるときだ。
拠点の完成と拠点を生かした活動に、是非ともご期待いただきたい。

活動拠点整備の基本コンセプトは、『WHITE OUT』

宇野港は、白く白い霧に包まれる。 建物も、道路も、人々の営みも、全て真っ白に消失する。
繁栄と衰退、喜びと哀しみ、、、 霧はあらゆる物から色を奪い、私たちはゼロの世界に包まれる。
私たちはゼロの世界に心を洗われて 再び、私たちは色の世界を取り戻す。
色はあなたがつければいい。 色は自由であるが、色は、あなた自身でなければならない。
そうやって、さまざまな人が 宇野港の街に嘘のない色をつけてゆく。
迷っても、躓いても、立ち止まってもいい。 ゼロの世界は、必ずまたやってくるから。
何度でも、何度でも、 あなたの色を見つけて あなたの色をつければいい。

拠点の使い方は、概ね以下のようなことを考えている。
・地域住民、クリエーター、移住希望者が楽しく集える交流サロンとして
・移住促進に関する、情報収集・情報整理・情報発信を行う拠点として
・企画展、個展等ができるギャラリースペースとして
・アート、クラフト等の作品販売ショップとして
・イベントスペース、ワークショップ会場、日替わりカフェスペースとして

スケジュール概要は、下記の通りです。完成は今年8月初めを予定。
4~5月:方針決定、実施設計、業者選定
6~7月:解体工事、内装、設備、外装工事
8月上旬:清掃・美装、オープニング











ここで、2~3月のうのずくり実行委員会の活動を紹介する。

「第1回ずくりワークショップ」開催、仏生山温泉の岡昇平さんと学ぶ!
3月2日(金)18:30~21:00、玉野市文化会館1階ホールにおいて、
仏生山温泉・岡昇平氏を迎えて、「温泉を中心としたとき、湧き出るコンテンツ」と題した講演とワークショップを開催。玉野・高松・倉敷・岡山・赤磐市の20歳~70歳代までの44名の方が参加された。
導入の講演では、分かりやすい話の中で、まちづくりには色々な手法やアイデアがあること、無理せず自然なスタイルで取り組むことが長続きの秘訣かなというようなことなどを学んだ。
ワークショップでは、殆どの人が初めての経験「ワールド・カフェ形式」によるグループ討議を行い、初対面同士のコミュニケーションや創造性に富んだ会話を楽しむことができ、大いに盛り上がった。



「うのずくり」ニュースフラッシュ!
「朝市ごはん会」で盛り上がり!
今年2月12日(日)からシーサイドマートで朝市ごはん会が始まった。毎月第2日曜の午前10時から開かれている。当初は、知名度も低く例年にない寒波のせいもあってかやや出足不調だったが、4月8日には12名が参加、美味しい瀬戸内の魚に舌鼓を鳴らしながら、楽しい話に盛り上がりを見せた。

「ずくりランチ会」で、おもてなしの修行!
料理が好きな方やおもてなしの好きな方、人の交流できる場をつくりたい方等が、ギャラリー・サンコアのスペースを一定時間利用し宇野に食事空間を開く計画の第1歩。
秋山恵さん(東京都出身のフード・コーディネーター)は、これをきっかけに今年9月、ギャラリー・サンコアでのイベントが決定。参加者の石川さんもそういった空間をつくりたい方の一人で、これからうのずくりとしてお手伝いしたいと言われている。



◎福武教育文化振興財団から、3ヶ年連続助成を受ける!
1月末に申請書を提出していた財団法人福武教育文化振興財団から、「うのずくり」の活動を応援したいということで、3ヶ年連続助成認定という名誉ある内定をいただき、3ヶ年の活動計画書を3月末に提出した。24年度は「ずくりワークショップ」、25年度は「クリエイティブ・マーケット」、26年度は「うのきゃん」を軸に計画した。

◎来訪者さまざま!
・3/6、元サッカー選手・高瀬敦之さん、東山ビルに興味
高瀬さんは、子供達にサッカーを指導するほか、ヨーロッパ・アジア等、海外に支援の仕事や講演会の企画、交流の場を作るアクティベーター。岡山ビブレ裏にて BARYUNPYO を営んでいる奥さんの実家が田井にあるそうだ。
・3/6、玉野市内在住の方に空物件「喜楽」「和気さん宅倉庫」をご案内
飲食店の店舗物件として下見をされたOさんには、自分の希望する条件とは異なっていたようで断念された。
・3/7、読売 Life 中国版の取材を受ける
うのずくりの活動や森委員長のガラス制作&作品(展覧会)が、移住者の西野さん、満田さんのプロフィールと共に中国4県(岡山・広島・島根・鳥取)の読売新聞社読者に配られる小冊子(5月号)で紹介される予定である。
・3/8、新庄村起業雇用創造協議会の取材を受ける
岡山県と鳥取県との県境に位置する人口1,000人の新庄村(岡山県に残る2つの村の内の1つ)では、定住人口の促進プロジェクト(新庄村雇用創造協議会)が立ち上がっている。その担当の方が、3月8日の山陽新聞(全県版)に掲載された西野さんの記事を見て「うのずくり」の存在を知り、取材に来られた。
http://www.shinjo-murazemi.net/knowledge/2012/03/post-2.php
・3/23、「KSB瀬戸内海放送」のテレビ取材を受ける
うのずくりの活動とそれに関係している作家の活動を取材させて欲しいと、KSB瀬戸内海放送から連絡があり、テレビ取材を受けた。満田さん、西野さん、それに森の作家活動と、築港商店街、宇野の街も取材された。放送は、3月26日(月)18:15~「KSBスーパーJチャンネル」だった。


<2012年の予定>
ずくりワークショップ(第2回&その後)
①第2回開催予定…5/12(土)10:30~13:00、於玉野市文化会館1Fホール
第Ⅰ部:トークテーマ「東京仕事百科と、仕事と人と、これからと」、
講師:中村健太さん(東京仕事百科代表)
 第Ⅱ部:ワークショップテーマ「宇野港界隈で 勝手に 新事業企画会議」
②第3回予定…7/8(日)13:00~、講師:今村ひろゆきさん(MaGaRi運営/まちづくり会社ドラマチック代表)
③第4回以降…2ヶ月に1回のペースで開催。講師の先生は、現在交渉又は人選中。

うのきゃん2012
①うのの散策…うのずくりの活動を知ってもらいながら宇野の街を散策、今後活用したい場所や方法を考える。
②まちづくりシンポジウム…各参加者同士がまちづくり活動の体験や課題を共有し、今後夫々に活かしていただく。
③うのキャンプ…互いに親睦を深め、コミュニケーションと絆を強める。

岡山芸術回廊
①概要…後楽園を中心とした岡山芸術回廊の、サテライト会場としての玉野開催をうのずくりが主催。
②内容…宇野港を一望できる東山ビルに、作品(商品)を展示販売する特設ショップを作る。
③特長…アートかどうかと言う前に、シッカリとした技術力で作り込みに拘わった作家の作品を集める。
④期間…今年11~12月の約1ヶ月


最後に、MMKの平成23年度活動実績と24年度活動方針案を紹介する。

◎平成23年度活動実績概要
 23/08/04 MMK設立総会(22名出席、提出議案10件を全員異議なく承認)
 23/08/08 MMK設立認証申請書提出、受理
 23/08/14~15 「うのきゃん2011」開催
 23/10/08 ジュエリーデザイナー/西野さん一家、田井の古民家に移住、工房兼店舗に改装
 23/10/26 第1回理事会(8名出席、議案4件〈会員増強、事務所、備品、収益構想〉)
 23/11/04 鞄作家/満田さん一家、宇野に移住、駅東創庫で工房兼店舗を開業
 23/11/17 県の第605号特定非営利活動法人の認証
 23/12/01 法人登記(=法人成立の日)
 23/12/23 「宇野の大掃除」実施
 24/01/10 第2回理事会(10名出席、議案7件〈助成応募、契約関係、会員増強、規程関係〉)
 24/01/15 「MMK広報-第1号-」発行
 24/02/01 うのずくり実行委員長との業務委託契約締結
 24/02/12 「うのずくり朝市ごはん会(第1回)」開催
 24/03/02 「ずくりワークショップ(第1回)」開催(41名参加、仏生山温泉/岡昇平氏を招聘)
 24/03/09 「中国ろうきんNPO助成金制度」の2次審査プレゼン、結果は不採用
 24/03/11 「うのずくり朝市ごはん会(第2回)」開催
 24/03/21 「経産省戦略的補助金申請」の審査プレゼン
 24/03/29 玉野市中心市街地活性化基本計画申請認可
(平成24年度、これまでの活動実績)
 24/04/09 「経産省戦略的補助金申請」採択の通知
 24/04/08 「うのずくり朝市ごはん会(第3回)」開催
 24/04/09 「クリエーター交流拠点・運営事業」戦略的補助金申請の採択通知
 24/04/12 第3回理事会(10名出席、議案3件〈活動方針、総会日程、年会費〉)

◎平成24年度活動方針案
 (今年度基本方針) 組織を固め、確実な運営&フォローアップを実現しよう!
・活動目標(年度末までの数値目標)
(1)移住者の確保目標:3組6人(累計5組10人)の移住者確保
(2)ずくり訪問者の確保目標:20組以上
(3)移住者用住居の確保目標:10件確保(現在8件)

・うのずくり支援の組織体制確立強化
(1)支援者となる会員の増強:個人賛助会員、法人正会員&賛助会員の加入促進
(2)うのずくり支援の財政基盤確立:戦略的中活支援事業の自己資金と実行委員長給与の確保
(3)うのずくり実行委員会組織の強化:新入会員確保、既移住者との連携

・戦略的中活支援事業(交流拠点の設置運営)の円滑な推進
(1)交流拠点の建設計画:基本コンセプト→運用計画→建築&設備仕様(別添概案参照)
(2)交流拠点の運営方針:交流拠点機能、魅力ある空間、リピート欲求

・目標達成のための情報伝達と広報強化
(1)うのずくりHPの改善充実
(2)MMK HPの制作
(3)FB等SNSの有効活用
(4)MMK広報誌の継続発行

この写真は、上記方針を議論した、4/12(木)開催の理事会後に行った懇親会の風景である。因みに会場は、「よし将」改め「どてきりや」の3階「梅の間」です。