2011年7月9日土曜日

サッキータイム ~うのずくり支援NPO法人の地元説明会~

6月30日(木)

6月12日に開催された「うのずくり実行委員会」立上げに関する地元説明会でも予告されていた、『うのずくり』を支援するための新たなNPO法人設立に関する地元説明会が、30日に同じく玉野市文化会館バウハウスで行われた。
商店街から若者が去り灯が消えてしまった商店街を再活性化すべく、全国から若手クリエーターを呼込み商店街の購買力を取り戻すための実働部隊が『うのずくり』であるということが、12日に縷々説明された。
しかし、うのずくり実行委員会の活動を若い人に専従してもらうには、それなりの給与もいるし資金も必要である。そういった財政的支援組織としてのNPO法人立上げを、地元の方々に理解納得してもらうために、説明会が開催された。
今回も、うのずくり実行委員会の森実行委員長に説明してもらったので、以下その内容を紹介する。前半は、今回初めて来られる方のために前回のおさらいの説明だったので省略し、後半のNPO法人に関わる部分だけとする。

以下、森実行委員長説明の引用である。

そして、これから立ち上げますNPO法人と『うのずくり』の関係図を見ていただこうと思います。


実働部隊である「うのずくり実行委員会」が真ん中にあるのですが、その上に『うのずくり』を支える支援組織としてNPO法人があります。
NPO法人は県に認められた公的な団体として、国や市、商工会等の行政の協力(助成等)を頂くことができます。
又、このNPO法人にこれから入っていただきます、地元商店会や個人の方々の協力、寄付をいただきながら、「うのずくり実行委員会」を支えていただきます。
私がこのNPO法人と「うのずくり実行委員会」のつなぎ役としても動いていきます。 「うのずくり実行委員会」では商店街や地元住民、移住者と日常的交流をしながら、クリエイティブカップル移住プロジェクト+Low DAYプロジェクトを進めてゆき、観光客や移住希望者に対して情報を発信していきます。

ではここで、「うのずくり実行委員会」の支援組織としてのNPO法人のことについてご説明します。
購買力の低下、若い世代の人口減少、斜陽化した商店街では、勢いがなくなっています。
その典型である宇野築港商店街を、若者にもセレブな貴婦人にも魅力的と思える街にしませんか?

「特定非営利活動法人 みなと・まちづくり機構たまの」(以下「MMK」と言う)は、おしゃれで面白いまちづくりを目指して、若手クリエイティブカップルを全世界から宇野築港商店街を中心としたエリアに移住させる計画(うのずくり)をサポートするためのNPO法人です。
この計画を実行に移すグループは、広島からこの商店街に移住してきた私・森美樹を実行委員長とする「うのずくり実行委員会」です。MMKは、このうのずくり実行委員会を支援するNPO法人となっていただきます。
MMKは、地域の人々や新たに移住してくる様々な世代・ジャンルの人々が連携して、魅力ある中心市街地の形成及び活力向上を図ることを目的として活動します。
MMKは、社会教育の推進、まちづくりの推進、学術、文化、芸術又はスポーツの振興、環境の保全、子どもの健全育成、経済活動の活性化などの活動を行うことによって、中心市街地が勢いを増すような街になることを目指します。 では先ず、そもそもNPO法人とは何かからご説明します。

「法人」=「法が定める人」
人の集まりや一定の財産を法律上個人と同じように権利・義務の主体として扱うことです。人の集まりとしては「株式会社」、「社団法人」など、財産の集まりとしては「財団法人」などがあります。 「NPO法人」は、 人の集まりである社団法人の一種としてNPO法に基づいて都道府県又は内閣府の認証を受けて設立された法人のことです。正式には「特定非営利活動促進法」という名の法律で、NPO法人も正式には「特定非営利活動法人」といいいます。 「特定非営利活動」とは、
(1)法が定める17種類の分野に当てはまるもので、
(2)不特定かつ多数の者の利益の増進に寄与する ことを目的とする活動のことです。
簡単にいうと、広く社会一般の利益のための活動である。「特定」という文字が入っているのは、活動の分野が17種類に限られているからなのです。

NPO=Non-profit Organization(非営利組織) つまり、営利を目的としない組織をNPOといいます。 NPOの組織例としては、社団法人、財団法人、医療法人、学校法人、社会福祉法人、宗教法人、協同組合などがあります。
ボランティア=ボランティア活動をする人 自発性、無償性、利他性、先駆性に基づく、例えば、被災地支援などの社会貢献/奉仕活動を行う人のことです。
NPO≠ボランティア NPOでボランティア活動をする人は多いのですが、ボランティアそのものではありません。NPO活動は営利を目的としない活動のことです。でも、利益を上げることを否定するものではありません。
非営利とは、利益を再分配しないこと。営利とは、利益を株主や役員などに再配分することをいいます。

次に、NPO法人格を取得する理由ですが、次のようなものが挙げられます。
・『うのずくり』という地域の大きな目標を達成するためには、財政的支援が欠かせないこと。
会員や賛同者などとの入出金用銀行口座開設のために、法人格が必要であること。
会計書類の作成や書類の閲覧等、特定非営利活動促進法に定められた法人運営や情報公開を行うことによって、組織を固め社会的信用を得ることができること。
法人の趣旨に賛同していただける、個人や団体の協力を得て健全な発展を期すためには、営利を目的とする会社法人よりも特定非営利活動法人として活動する方が有効であると考えたこと。
NPO法人格取得は、会社法人格の取得に比べ長期間が必要となるが、設立に掛かる費用が軽微で済むこと。

次に、設立するNPO法人の目的です。
・不特定多数の個人又は団体に対して、玉野市の発展という公益の増進に寄与すること。
これは、受益者である不特定多数の個人又は団体に対して、玉野市の発展という公益の増進に寄与することが、この法人の究極の目的であることを示しています。
・宇野港域を中心とした地域に関係する人々及び地域に新たに移住してくる様々な世代・ジャンルの人々が連携すること。
これは、うのずくりに関わる人たちが集まり、移住者も含め町の皆で話し合い、無理のないようにゆっくりでも着実に実行する実働部隊である「うのずくり実行委員会」への参加を促し連携を図ることが、この法人の目的達成の手段であることを示しています。
・魅力ある中心市街地の形成及び活力向上を図る活動を行い、地域の人口増、店舗増、交流増を実現すること。
これは、連携した大きな力によって、人口増加(クリエイティブカップル移住プロジェクト)+店舗増加(low DAYプロジェクト)を目的とした活動を行い、交流増加という町の賑わい復活を実現することが、この法人の事業及び活動目的であることを示したものです。

さて、目的を達成するために、どんな事業を行うかということですが、
先ずは、特定非営利活動に係る事業

・若年層クリエイティブカップル移住を促進する事業

・魅力ある中心市街地の形成と活力向上を図る事業 ・中心市街地の人口増を図るための事業
・中心市街地の整備改善及び拠点機能の向上を図る事業

・中心市街地の賑わい創出と活性化を図る事業

・中心市街地において、大衆的な文化、芸能、芸術、工芸、映画、娯楽などを楽しめる場を作るための事業

・その他目的を達成するために必要な事業

営利事業としての、その他の事業も行います。
物品販売業飲食店業請負業、駐車場業周旋業、などを行うこととしています。

会員の種別については、正会員、賛助会員、協力会員の3種があります。
正会員は、この法人の目的に賛同して活動するために入会した団体及び個人のことで、法で言う社員のことです。正会員には、総会での議決権が与えられます。
賛助会員は、この法人の目的実現に賛助するために入会した団体及び個人のことで、実際の活動はできないが、資金的な支援だけはしようと言ってくれる方々です。
協力会員は、この法人の目的に賛同し、この法人が行う事業に協力するために入会した個人のことで、正会員にはなれないが、ボランティア活動などで協力しましょうといってくれる方々です。

加入のために特別な資格は必要ありません。
希望すれば、どなたでも加入することができます。 ただ、定款に定められたこと(法人の決め事)については、組織のルールですので守ってください。 会費は必要ですが、月当たりにすれば1日の小遣い程度で事足りるものです。この位でまちづくりに参加できるのなら、安いものではないでしょうか。 うのずくり実行委員会の活動支援と、活き活きとした「みなと・まちづくり」のために共に頑張りましょう。 新しい仲間との固い絆を結び、大きな目標を達成できる喜びを共に分かち合いましょう。


次に、NPO法人の名称について説明します。
名称は、原則的に自由につけることができます。
「特定非営利活動法人」、「NPO法人」、「NPO」などを名称に入れるかどうかは任意です。でも、特定非営利活動法人以外の者は、名称中に「特定非営利活動法人」又はこれに紛らわしい文字を用いてはならないとされています。

案として、「うのづくり」、「ウノまちづくり」、「まちづくり機構たまの」、「クリックタウン宇野」、「みなと・まちづくり機構たまの」etc.を考えました。
現時点での最終案は、「特定非営利活動法人 みなと・まちづくり機構たまの」としています。
その考え方は、
1.港町宇野を意識し、みなと作り・まち作りを目的にすることを明確化しようと考えました。
2.機構は、機械の構造(メカニズム)を示す用語ですが、各役割が相互に関係し合う組織を意味する言葉でもあります。
3.全体として、玉野のみなと・まちづくりを担う組織として付託を受けた意気込みを示す名称だと考えています。 今後の予定ですが、
8月4日(金)18:00~、設立総会、直ちに認証申請。
12月、(2ヶ月の縦覧期間と+2ヶ月の審査を経て)認証、その後2週間以内に法人登記、晴れてNPO法人の成立です。

最後に
どうか、皆さんも「やろう!」「がんばろう!」と言って下さい。
今迄ご説明した通り、皆さんにとって難しい所はありません。 少しずつの協力をして頂けるだけで、必ず上手く行きます。 過去を活かしましょう。皆で作り上げましょう。皆で考えましょう。 色々教えて下さい。 そうやって、この事業を皆で進めて行きませんか?    まさに今、うのずくり実行委員会の活動を皆で支えるべきときではないでしょうか。 うのずくりを支える組織、それが新しく立ち上げようとするNPO法人です。 NPO法人を立ち上げるには、様々な難関をクリアする必要があります。 一つ一つそれらの問題をクリアして、遠からぬ将来に、新しいまちづくりNPO法人を立ち上げましょう。 皆様の絶大なご協力をよろしくお願いします。 ご清聴ありがとうございました!

NPO法人のくだりのPPT資料は、元々サッキーが作ったものだが、森実行委員長の淡々とした説明に聴衆は「なるほど」、「なっとく」といった顔で、真剣に聞いてくれていた。
「若い人がまちづくりのことをここまでしっかり考えているんだ。」ということが、比較的高齢者の多かった聴衆に、びんびん響いたからではないだろうか。

森さん、ガンバレ!

写真は、にこやかに挨拶する森さんと聴衆。最下段は、7月8日に掲載された地元の新聞記事。

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