2011年12月30日金曜日

「たまの東街道2011」活動結果

12月30日

今年もいよいよ残すところ、後2日となった。
ここ数日、芸術フェスタの総括を続けているが、今日は、山田地区で開催した「たまの東街道2011」について、概要を報告する。

先ずは、11月12(土)&13日(日)の2日に亘って開催した「東街道十三次探訪ラリー」から。

イベントⅠ 「東街道十三次探訪ラリー」実施要項

1.趣 旨
 山田・東児地区には、地区にゆかりのある歴史上の人物が多数輩出しています。
昨年の「玉野みなと芸術フェスタ2010」(以下「芸フェス」という。)では、専売局味野収納所山田出張所(現東地域デイサロン「しおさい」)の広間で開催した「歴史を語る夕べ」において、山田まちづくり講座生が長年研究してきたこれら人物にまつわるお話を「山田・東児地区ゆかりの歴史人物」というテーマで紹介していただきました。
 山田・東児地区には、遺跡や遺構或いは石碑といったような形でこの人物たちの痕跡の証を見ることが出来ますが、これらは地域住民にも殆んど知られていないように見受けられます。
 芸フェスでは、折角の貴重な地域の財産を何とか多くの人たちに紹介すべきではないかと考えました。そこで、これら歴史上の人物たちの痕跡を現地に探り、彼らの働きを思い巡らすことにより、地区への愛着を深め地区のまちづくりに資することを願い、歴史人物探訪ラリーを開催することとしました。
 紹介した人物たちの数が丁度13人であったことから、より多くの方々に参加を促すことができるよう「東街道十三次探訪ラリー」と命名し、たまの東街道のイベントの一つとして計画しました。

2.開催要領
(1) 開催日時:2011年11月12日(土)~13日(日)
(2) 探訪スポット:玉野市後閑~山田~上山坂の13箇所
  (実際には、1ヶ所危険の予想される箇所があって、12箇所のみを紹介した。)
(3) スタンプラリー:上記スポットにスタンプを置き、規定の台紙にスタンプを押して回る。6箇所以上のスタンプがあれば記念品を渡す。
(4) 休憩スポット:カフェやまだ、塩竃神社を休憩拠点として、お茶のサービスを行います。

3.東街道十三次探訪スポット(山田・東児地区ゆかりの歴史人物)
(1) 増吽増正(ゾウウンソウジョウ):真言を極めた高僧。諸国の寺院の復興に尽力・・・山田・無動院ご入定石棺
(2) 高  心:楠木正儀(マサナリ)に仕えた南朝の武将。西湖寺で没した・・・後閑・高心の墓
(3) 石川 善右衛門:岡山藩の群奉行・普請奉行、多くの溜池を築造・・・山田・牛石池or二子池(牛石池、二子池とも特にお年寄りなどにやや危険が予想されたため、石川善右衛門の紹介はマップには掲載しなかった。)
(4) 野﨑 武左衛門:塩田王・東野﨑浜塩田開発。ナイカイ塩業㈱創業者・・・山田・塩竃神社
(5) 西井 多吉:野﨑家家僕、五猿と号す。塩田開発・経営に手腕・・・山田・塩入川護岸施設
(6) 荻野 独園(ドクオン):下山坂出身、明治時代の臨済宗高僧。東山銀閣寺に自適・・・上山坂・顕彰碑
(7) 伊藤 立斎:医者。明治初年山田に移住、医業の傍ら子弟を教授・・・白石・宝殿場墓石銘
(8) 三宅 三郎:山田の人。岡山藩の勤皇家、大政奉還に協力。・・・白石・宝殿場墓石
(9) 東  作平:後閑の人。教育熱心で後閑小学校を創立。村会議員・・・鳥打峠・開鑿(サク)石標
(10) 岡 武三郎:教育者。無道院に建った養才小(山田小の前身)の校長・・・無動院境内石碑
(11) 春藤 武平:八浜出身。流下式塩田開発。ナイカイ塩業㈱社長・・・胸上・本社構内銅像
(12) 北畠 謙三:山田の人。山田小学校長、山田村長。「山田村誌」を著作・・・山田・有情供養塚
(13) 埜嶋 島叟(トウソウ):山田の書家・俳人。・・・梶岡・常楽院の床の間掛け軸及び墓

マップの表に、石川善右衛門を除く12人の業績を紹介した。
石川善右衛門が築いた二子池は、途中雑草に隠れた溝で足を踏み外す恐れがあり、危険と判断してマップから除いた。
梶岡にある常楽院(児島八十八ヶ所第七番)の書院に野島島叟の書が掛けられている。
12箇所のスタンプ全てを押し、大喜びする中学生
仲よしご夫妻も完全制覇され、記念にパチッ!
休憩所となった塩竃神社では、抹茶が振舞われ、七五三お宮参りの参拝客も。塩竃神社でお茶のサービスをしてくれた萩野さんには、13日午後に開催したシンポジウムで総合司会をやっていただいた。同じく休憩所となったカフェ山田では、コーヒー(@100円、ケーキセットは@300円)のサービスがあった。写真は、カフェやまだのサービスを取り仕切った柴田さん(左)とその仲間たちカフェ山田で寛ぐ参加者と十三次を説明する大西さん(帽子の人)
続いて、11月13日(日)に行ったシンポジウムについて。

イベントⅡ 
シンポジウム「塩づくりの里・山田」

(1) 開催日時:2011年11月13日(日)14:00~17:30
(2) 開催場所:味野専売局山田出張所(しおさい)広間
(3)プログラム
 玉野市東部(山田・東児地区)は、江戸時代以降、塩の産出が玉野市において最も盛んであり、全盛期(1900年代前期)には、街に塩田労働者の人々が住み、様々な産業が栄え、活気に満ちていました。繁栄は製塩技術の革新と共に衰退し、当時の痕跡は少なくなってきています。
 山田地区では、2007年から山田まちづくり講座生を中心に、塩づくりの里における最も象徴的な遺構である旧大蔵省の「味野専売局山田出張所」と「文書庫」の保存活動に取り組まれました。今年7月、長年の努力が実を結び、これら二つの遺構が国の登録有形文化財に指定されることになりました。
 今回のシンポジウムは、備前塩業に造詣の深い太田健一氏(竜王会館理事)を講師に迎え、登録指定を記念するイベントとして開催するものであります。野﨑武左衛門が開いた塩田と活気に満ちていた当時の街を想像しながら、「塩づくりの里・山田」の歴史をお楽しみ下さい。

■開会挨拶       (14:00~14:05)
 玉野みなと芸術フェスタ2011実行委員会委員長  斉藤 章夫

■第1部 「新作狂言 誕生秘話ヒストリア」 (14:05~14:35)
(出 演)秘話紹介:玉野狂言講座事務局 斉藤 章夫
      狂言実演:玉野狂言講座生/塩崎テツミ、成山 佳子、小坂 運子
(概 要) 2009年11月1日、地区住民主体の狂言講座生が初演を行った新作狂言「野﨑武左衛門」の誕生から現在に至る経緯を、NHKの歴史番組風のタッチで紹介し、合せて新作狂言の最初の場面を実演いたします。短い時間ですが、狂言の楽しさを味わっていただければと思います。

■第2部 記念講演(国の登録有形文化財指定)(14:45~16:00)
演 題 「塩づくりの里・山田と野﨑武左衛門」
講 師 太田 健一氏(竜王会館理事)
(概 要) 塩田王と呼ばれた野﨑武左衛門が如何にして東野﨑浜を築いたのか、そこでどのような経営を行い「塩づくりの里・山田」を繁栄に導いたのか、当時の資料等を元に説明していただきます。
(講師プロフィール) 1936年岡山県生。1958年岡山大学教育学部卒業。関西高等学校・岡山東商業高等学校教諭などを経て、1989年広島県立広島女子大学助教授、1994年山陽学園大学教授、2006年山陽学園大学特任教授を歴任し、 2009年退職。現在、財団法人竜王会館理事、学校法人山陽学園監事、日本塩業研究会代表を務める。主著『日本地主制成立過程の研究』、『備前児島野﨑家の研究』(共著)、『岡山県の百年』(共著)、『次田大三郎日記』(共著)、『山田方谷のメッセージ』、『小西増太郎・トルストイ・野﨑武吉郎—交情の軌跡—』

( 休 憩 )

■第3部 浜子唄ライブ           (17:00~17:30)
出 演 ( 歌 )山田小学校児童
     (伴奏)玉野市三味線同好会(山田)
(浜子唄とは) 入浜式塩田での作業は、炎天下での厳しい重労働でした。そのような過酷な作業の中で働いていた人たちが歌っていた労働歌が「浜子唄」です。
(浜子唄の歌詞)
1.浜子浜子とよ けなしてくれな 浜子大名で 扶持(フチ)がつく
2.浜子さんとはよ 承知でほれた 夜釜(ヨガマ)たきとは 知らなんだ
3.十と二銭のよ 寄せ子でも 主に敷島(シキシマ) すわせたい
4.色は黒うてもよ 浜子は武士じゃ 一日九合の 扶持を取る
5.いんで床張(ドブサレ)よ  野﨑の浜子 明日は釜立て 浜起し

(総合司会) 萩野 倫子

招待していた訳ではないが、黒田玉野市長が聴講に来られたので、急遽ご挨拶を頂いた。
第1部の狂言秘話紹介で、新作狂言「野﨑武左衛門」を実演していただいた三人衆第2部の記念講演「塩づくりの里・山田と野﨑武左衛門」で貴重なお話を頂いた太田健一先生
第3部開始前の休憩時間に、子どもたちに亥の子まつりを体験してもらった。第3部では、薄暗い専売局中庭に設置した幻想的な篝火の中、山田小学校児童による「浜子唄ライブ」を行い、「たまの東街道2011」を締めくくった。

こうしてみると、今年もずいぶ多くの方々にお世話になったものである。
企画を担い事前準備をする人々、その準備にボランティアで参加してくれる人々、当日の出番のために発表の準備や稽古をする人々、発表の効果を高めるために舞台設置や小道具・照明などを手配する人々、お弁当やお茶を手配してくれる人々、必要な資金をご協賛として寄付してくださる人々、多くの方々に知らせるために新聞やTVで広報活動をしてくれる人々、本当に色々な方々のご協力で成り立つイベントなのである。感謝してもし尽くせないと心から思う。
皆様のご支援、ご協力をこのBLOGを借りて、厚くお礼申し上げます。
ありがとうございました。来年も又、宜しくお願いします。

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