2011年3月2日水曜日

サッキータイム ~新作狂言「野﨑武左衛門」の迨暇堂公演~

3月2日(水)

玉野市内でアートによるまちおこしを行うために2003年から活動を続けている「玉野みなと芸術フェスタ実行委員会」は、一昨年から玉野市東部の山田地区で古典芸能の狂言に取り組んでいる。山田地区には、児島出身の野﨑武左衛門が開墾した広大な東野﨑浜塩田があって、かつては多くの製塩労働者で溢れていた。武左衛門が児島味野で製塩事業を始めて以来180有余年の歴史を有するナイカイ塩業㈱は、今も山田地区で製塩業を続け、地区に多大な貢献をしてきておられる。又、地域には製塩にまつわる遺構や遺跡なども数多く残っている。
そのようなことから、我々は地区に残る製塩の歴史や文化を狂言という形で残すべく、狂言講座を立ち上げ新作狂言「野﨑武左衛門」を創り、一昨年は山田地区で、昨年は宇野地区で公演してきた。新作狂言の題材とした野﨑武左衛門は、山田地区で広大な塩田を造り地区の尊崇を集めているが、元々は倉敷市児島味野の出身であり、何とか彼の生まれ故郷である児島での公演が出来ないものかと、ナイカイ塩業㈱を始め関係の方々に相談させていただいた。その結果、こナイカイ塩業㈱のご好意によって、迨暇堂での公演を許可していただくこととなった。真に有難いことと思う。
公演実現のために、講座生は現在一生懸命練習を続けているが、公演実施を支えるための組織作りや幾つかの課題を克服しなければならない。そこで、その課題克服のために、児島商工会議所や倉敷市に以下に示すことなどについてご検討をお願いし、何とか実現できるところまで漕ぎつけた。

1.公演開催の概要
 玉野市山田地区で生まれた新作狂言「野﨑武左衛門」の公演を児島迨暇堂で開催する。

2.公演開催の目的
(1) 一般の人にあまり知られていない郷土の偉人の業績を、武左衛門も親しんだ「狂言」という日本古来の面白い表現様式で知ってもらうことにより、郷土への愛着と誇りを育む。
(2) 公演実施を通じて、塩田王・野﨑武左衛門を生んだ倉敷市児島地区と新作狂言「野﨑武左衛門」を生んだ玉野市との連携を深める機会とする。
(3) 普段観ることのない日本古来の伝統芸能を、「野﨑武左衛門」という地区の偉人の物語を鑑賞し、生でじっくり味わうことにより、日本文化の底の深さと日本という国の良さを肌で感じる機会を持つ。

3.公演開催要項(案)
(1) テーマ名:「児島で狂言を楽しむ!」
(2) 主 催:玉野みなと芸術フェスタ実行委員会
(3) 共 催:財団法人 竜王会館、田賀屋狂言会
(4) 後 援:倉敷市、玉野市、倉敷市教育委員会、玉野市教育委員会、児島商工会議所、玉野商工会議所、玉野法人会、ナイカイ塩業㈱
(5) 開催日時:2011年5月29日(日)14:00~16:00
(6) 開催場所:倉敷市児島味野・迨暇堂
(7) 番組&出演者:
 ① 入浜式塩田及び新作狂言について(PPTによる解説)
 ② 新作狂言「野﨑武左衛門」:(出演)玉野狂言講座生、(特別出演)田賀屋夙生、後見(広坂武昌)
 ③ 古典狂言(番組未定):(出演)田賀屋夙生、島田洋海
(8)入場料:1,000円(検討中)

4.公演開催のために解決すべき幾つかの課題
(1) 組織作り:後援者の範囲
(2) 必要経費の確保:パンフ&プログラムへの広告料収入又は協賛金、及び入場料
(3) 広 報:倉敷市の広報誌、山陽新聞、テレビ(KCT)、ラジオ、パンフ等

◆ 新作狂言「野﨑武左衛門」活動のこれまでの経緯
玉野市山田地区には、塩田王・野﨑武左衛門が182年前に始めた入浜式塩田以来の長い製塩の歴史が脈々と息づき、今もこの地区最大の産業として生産が継続されている。地区に残るこれら製塩の文化や歴史遺産を後世に引き継ぐために、狂言と言う日本古来の芸能表現を使うことによって、当地区の新たな文化創造を図り、地区の地域おこしひいては玉野市の新しい文化活動の核となることを目指した。
又、野﨑武左衛門は、当時の岡山を代表するほどの文化人・経済人であり(茶人で、絵画・書等の目利きをし、蔵書も多くインテリであっただけでなく、財政的に池田藩にも貢献)、中でも謡や狂言においては自らも嗜み、その催しを幅広く招聘していた。そのような実績を知るにつけ、その文化的事跡を地元の誇りとして末永く顕彰するための活動として、この新作狂言の実現を図りたいとの思いがあった。更に一昨年の調査で、日本の伝統芸能である狂言には、酒、砂糖、酢、昆布等の生活用品に関わる演目はあったのだが、必需品である「塩」をテーマにしたものがないことも分かった。
そこで2009年、野﨑武左衛門の生い立ちから製塩事業成功に至る事跡、浜子唄に歌われた浜子たちの生活等を改めて調査研究し、それらの内容に基づいた塩に関する新作狂言を創り、地元住民に出演してもらうことにより、今後末永く残る山田地区の新たな文化遺産とすることを目指した。
2009年11月1~3日に開催された玉野みなと芸術フェスタ2009の第2期イベント「たまの東街道2009」のメーンイベントとして、11月1日に開催した「狂言を楽しむ夕べ」で創作狂言「野﨑武左衛門」を初公演、大きな反響と評価を得ることとなった。
2010年5月、新旧メンバー9名の玉野狂言講座生は、宇野地区での公演を目指して田賀屋夙生氏の指導の下、月2回のペースで練習を開始した。昨年の山田地区イベント「たまの東街道2010」においては、11月14日、「わが町歴史探訪ライブ」として浜子唄ライブと新作狂言の発表を東野﨑会館で開催した。又、11月28日、宇野中学校武道場で開催した「たまので 狂言を楽しむ!」の公演では、約180名の観客に楽しい笑いを提供し、大好評を博することとなった。
迨暇堂での狂言「野﨑武左衛門」公演については、一昨年暮に2010年雛人形展でのイベントの一つとして話が持ち上がったが、実現には至らなかった。新作狂言の題材とした野﨑武左衛門は児島出身の方であり、迨暇堂は野﨑家の文化資産でもあることから、この度ナイカイ塩業㈱のご好意により迨暇堂での公演をご了承いただき、大変有りがたく思っている。
皆様のご支援・ご協力を得て、是非迨暇堂公演の実現に向け、困難を克服して参りたいと考えているところである。
下の写真は、昨年11月28日(日)に宇野中学校で開催した公演の様子である。

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