2009年2月16日月曜日

サッキータイム ~斉藤清光氏&片岡幸夫氏~

2月16日(月)

駅東創庫を訪ねると、斉藤清光氏と片岡幸夫氏がソファーに座って語り合っていた。久しぶりの対面だった。両氏とは、芸術フェスタ2004以来のお付き合いで、2005の野外アート展においては、作品を出展していただいた。2004で実施したギャラリートークでは、アートの魅力とかアーティストにとって必要な環境作りの必要性などを訴えられていた。駅東創庫と言うアートの場の出現は、きっと彼らにとっても嬉しい出来事なのだと思う。

斉藤清光氏は、岡山県玉野市築港の出身で、現在ニューヨークで活躍している現代アーティストだ。 2004&2005年度には、玉野みなと芸術フェスタアドバイザーとしてテーマの選定やフェスタの進め方などにアドバイスを頂いた。
フェスタ2005の野外アート展では、二つの作品を出してくれた。一つは“EYE-ROACH”。もう一つは“WORD- ROACH”。両方ともゴキブリ“COCKROACH"をモチーフに人間の醜い欲望を皮肉った作品だ。彼の言葉を借りると「人間とは愚かな生き物だ。なぜなら、人間は言葉を持っているがゆえにその欲望には際限がない。自らで自らを滅ぼすまで。。。。。皮肉な運命です。私は、人間をゴキブリになぞらえました。(cock roach----word roach, eye roach)人類が滅亡しても生き残るといわれるゴキブリ、我々人間、どうにもならない無限の欲望を持つ生き物です。」
彼は、芸術フェスタへの期待を込めて「作家にとって欲しいもの、それは発表の場」と言われた。フェスタは一時的なイベントだが、そのイベントを契機に場の提供が可能なアートの運動を進めて行くことが、フェスタの目的の一つなのだろう。

岡山県立玉野高校で美術の教師をされている片岡幸夫氏の専門分野は、石の造形美術である。片岡先生は、岡山城東高校、岡山一宮高校、児島高校、岡山大安寺高校等で石で造ったモニュメントを数多く制作・設置されている。芸フェス2005の野外アート展では、時の流れを感じてもらいたいと“過ぎゆく時”という作品を作られた。今回玉野高校OB展にも賛助展示をされていた。

上の写真は斉藤清光氏と野外アート展に出展されたEYE-ROACH。下の写真は片岡幸夫氏とOB展に出展された作品。最下段の写真はOB展を企画・運営している玉高OB(OG)で、現在陶磁器の造形作家を目指して勉強中の藤重友美さん。芸フェスメンバーとして参加してくれることを期待している。


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