2009年2月9日月曜日

サッキータイム ~宇野港を賑わいと潤いの芸術港に~

2003年12月16日 於玉野産業振興ビル

先日(2月4日)、芸術フェスタの原点について記したが、平成15年12月16日に行われた「宇野港を賑わいと潤いの芸術港に」というテーマのシンポジウム概要をここに紹介する。
プロデューサの八木マリヨ氏は、基調講演「コラボレーション縄アート ~UNO Andiamo avanti ~」で、次のような趣旨の話をされた。
①国際社会の一員として、地域や国際化の中で役立つ人材が求められている。
②20世紀は天才や独裁者の時代だった。21世紀は個々人が活躍する時代、心の時代とも言える。
③アートは、人間本来が持っている力を引き出す。
④なぜ縄なのか?
 ・ 400万年間の人類の生活で、縄が最も古く身近な道具である。
 ・ 縄はピラミッドの石運び、家建築で使われたが、縄は無くなったため無視されて来た。
 ・ 縄は自由自在、朽ち果てても無くなるものではない。
⑤Andiamo=Let's go.の意味 avanti=前に進もう の意味。

次に、パネルディスカッション「アートとみなとまちづくり」が行われ、アートのまちづくりに対する影響などを議論していただいた。コーディネーターには、玉野市企画部長(肩書きは何れも当時)の吉永宙司氏、パネラーとして、環境芸術・彫刻家/八木マリヨ氏、㈱ホライゾン代表取締役/中山桃氏、市民代表/三村卓也氏、玉野市長/山根敬則氏が、夫々の立場で思いを語ってくれた。
(1)芸術フェスタで考えていることについて
①中山氏
 ・縄アートを玉野市で作ることは意義がある。
 ・世界に発信できるものが出来ればよい。
②三村氏
 ・Tシャツが集まるか心配したが、船やスクリューは縄のイメージに合う。
③山根氏
 ・現代は物質的には恵まれているが、アートを生活の中に取込むことも必要である。
 ・皆がアートの中に加わることに意義がある。
 ・行政と住民が一緒になって活動することが大切と思う。
④八木氏
 ・芸術はただ見るだけでなく、プロセスがアートであることを理解してくれたことは収穫である。心の栄養をつけることがアートである。

(2) 「まちづくり」の感触について意見を聞きたい。
① 山根氏
 ・宇野は小作りの町。ロマンチックで芸術的なまちにしたい。
 ・客船が宇野港につくようなまちにしたい。(注:現在、大型客船の寄港回数が少しずつ増加している。)
② 三村氏
 ・ 宇野港はハード面が強い港。
 ・ たまの港フェスティバル、シーサイドクリスマス(注:現在はない)、市民参加による港つくりが必要である。
 ・ソフト面の充実が必要で、40代、30代の人がイベントに参加し始めている。
③ 中山氏
 ・宇野港の印象は最初寂しいまちと感じた。ホッとするとか暖かいまちには感じなかった。
 ・岸壁は立派だが釣り堀化している。
 ・行政はセールスが必要。イングリシュガーデン(注:玉野市の大型自然公園・深山公園内にあり、入園料を安くしてから入場者も増えている。)をPRしていない。
 ・口だけでなくPRすべき、都会の人に立ち寄って貰える様に賑わいが戻るようにすべき。
④八木氏
 ・自分が以前、神戸市から高松市に通ったときは、玉野市は通過点だった。
 ・自分は市民参加の部門を作り、誇りとメンテナンスのシステムを作ってきた。
 ・玉野市は「島と海と霧」の暖かいイメージを活用すべきだ。
 ・イングリシュガーデンを本格的なバラ園に。アーティスチックなバラ園を作ってはどうか。市民が参加して、ボランティアでバラ園の整備をしてはどうか。

(3)今後の宇野港の可能性について
①中山氏
 ・瀬戸内の美しさは類を見ない。
 ・高松、直島、犬島、倉敷のラインで芸術が盛んである。
 ・港から芸術を発信すべきだ。
 ・幸せは与えられるものではなく、自分達で勝ち取るもの。
② 八木氏
 ・神戸の震災後10ヶ月後に縄アートを神戸で行った。助け合うことの大切さを、地震直後のように再び思い出して貰うために行った。
 ・フェスタで縄が立った時に新しい友達が出来た。人のネットワークが出来る。
 ・玉野市も他府県の人を呼んでください。
③三村氏
 ・宇野港は人流港を目指しているが、人にやさしい港になってほしい。
 ・縄を燃やすことは問題がある。沖を通る船に迷惑がかかる。
④山根氏
 ・旅産業は裾野が広い。
 ・岡山、倉敷の観光客は減少しているが、深山公園には年間153万人、渋川には100万人、おもちゃ王国には40万人が来ている。
 ・玉野市は雇用の問題があり(注:造船不況が長期間続いたため)、従来型の産業からニューエコノミーの産業を育てたい。
⑤八木氏(追加)
 ・人が寄り付くようなアートが大切である。
 ・バスツアーで来るわくわくするような縄公園が大阪にできている。
 ・縄を燃やす・燃やさないは、大きな心の問題になるので議論してほしい。(注:その後実行委員会でも議論し、燃やすことの意義を確立した。2月5日のブログに詳細記述。)
 ・火を燃やすことは文化。ダイオキシンの問題はクリアーしている。
                                            以上

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